「【”悪の前の沈黙は悪である。”今作は実在のドイツ人牧師、ディートリヒ・ボンヘッファーがナチス思想に抗い、暗殺を企てるも終戦直前に殉教する様と、彼が後世に与えた影響の大きさを明示した作品なのである。】」ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”悪の前の沈黙は悪である。”今作は実在のドイツ人牧師、ディートリヒ・ボンヘッファーがナチス思想に抗い、暗殺を企てるも終戦直前に殉教する様と、彼が後世に与えた影響の大きさを明示した作品なのである。】
ー 敢えて冒頭に記すが、今作は多数の人物が次々に登場し、物語も時系列を行き来しながらが展開していくので、可なり脳内フル回転で鑑賞する。
少し、脚本が粗い気がしないでもないが、主人公が実在のドイツ人牧師であり、ナチス崩壊の最後の最後まで抵抗を止めずに、ドイツの教会を想うが故に殉教する様や、彼が遺した多くの著作が、第二次世界大戦後にキリスト教会に大きな影響を与えた事を鑑み、その人物像を描いた作品として、評点を4にした次第である。
そして、彼が絞首刑に処せられたシーンが、笑顔を浮かべ神の下に旅立つがごとく描かれていたが故に、嗚咽が漏れた所為もある事も付け加える。ー
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・物語は、ディートリヒ・ボンヘッファー(ヨナス。ダラー)が第一次世界大戦で戦死した兄の形見である聖書に影響を受け、牧師になるシーンから始まる。
若き彼が神学生だった時代のアメリカで黒人の親友が居り、当時の黒人への偏見にめげずにその友を同じ宿に泊めようとしたり、ジャズに薫陶を得ていく様が、後年の彼の思想の背景になっている事を示唆する序盤の展開が良い。
・時代は、極悪レイシストであるヒトラー台頭によりドイツ国内で勢力を増すナチスへ忖度する教会内部の動きに敏感に反応し、仲間を作り、教会での説話の際に多くの親衛隊が着席する中で”教会は聖域であり、権力の場ではない!”と決然と言いきる姿は、可なり沁みる。
・だが、ナチスの弾圧は激しく彼はスパイとなり英国に渡り、非合法活動を牽引せざるを得なくなっていくのである。
冒頭に書いたように、”この辺りの描き方をもう少し、整理してくれたらなあ。”と思いつつも、彼がユダヤ人たち7名を10万マルク支払いながら、中立国スイスに逃がすシーンなどは、初めて知った事であり、興味深く鑑賞したのである。
■ラストシーンも、上記に記したように哀しいが、ボンヘッファーが笑顔で絞首台に上がる様が神々しく、可なり沁みてしまったのである。
そして、エンドロールで流れる、彼が遺した多くの著作がその後のキリスト教会に多大なる影響を与えた事を語るテロップを読み、感慨深く感じたのである。
<今作は実在のドイツ人牧師、ディートリヒ・ボンヘッファーがナチス思想に抗い、暗殺を企てるも終戦直前に殉教する様と、彼が後世に与えた影響の大きさを明示した作品なのである。>
最近ご覧でないと ヒトラーのヒは腱鞘炎で救急車なので断念しました。ごめんなさい。流石に6000を辿って行くのは無理というものです。ありがとうございます😊ご期待に沿えず申し訳ありません。
コメントありがとうございます!そして最高のお褒めの言葉いただきありがとうございます…!本当に嬉しいです😊私もNOBUさんの論理的に構成された文章、新書の解説のごとく専門性が高いというかここまでかけるのか〜と尊敬の念を抱きつつ拝見しています。同じ場面を見ても人によって感じることはそれぞれ。本当にレビューってその人の価値観というか人生観があらわれるんやろうなあって思ってます。




