「桐島の人生の一端を知る作品」「桐島です」 ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
桐島の人生の一端を知る作品
末期癌で入院して素性を明かした桐島。
それまでずっと小林工務店で内田洋として
うーやんの愛称で呼ばれて働きながら生活していたとは。
よくバレなかったなと率直に思う。
バレそうになったことは劇中同様あったとは思うが、
自分を目立たぬように、影のように潜伏し続けるのは相当な覚悟であったろう。
そのあたりは、キーナ(北香那)の告白を受け入れられない桐島に
その一端を感じた。
桐島が満たされていたであろう、若い時分の小林工務店時代の
キーナとの出会いやパブ?でのはしゃぐ姿、ボーリングを楽しむ姿など、
ここに時間を割き、桐島が普段何を考えて潜伏していたのかは
直接的には描かれず、ビル爆発で毎朝目覚め、安倍首相のスピーチ中に
テレビを壊す、外国人に対する姿勢など、、描き方で人格を表現していた。
客観的に桐島を知るきっかけとなり、学びとなる作品であった。
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