ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニングのレビュー・感想・評価
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潜水艦とセスナ機のシーンの凄みよ
前作を観てもよくわからなかった「それ(エンティティ)」の暴走を止めるというストーリー。当然、本作でもよくわからない。AIの暴走を止めるという話はわかりやすくはできないということか。
最初から話がわかりづらいことは承知でアクションシーンを楽しめればいいと思っていた本作。序盤に不思議なシーンに出くわす。グレースとともに手錠につながれた状態から逃げ出すところ。イーサンが敵と格闘し倒すシーンが音だけで、映像はグレースの表情のみだった。なんだこれ!?後から考えると上映時間が長くなりすぎてカットしたのかもしれない。
そこからは怒涛のアクションを楽しむだけ。予告編で少し心配していた潜水艦内のシーンも、とても地味だがその分緊迫感があった。あのピンチから海上まで浮上する流れはさすがに無理があったが、そんなリアリティを求めていないから問題ない。そしてクライマックスのセスナ機のバトル。あれは本当に見応えがあった。エンドロールでセスナ機のパイロットにちゃんとトム・クルーズの名前があって改めてその凄さを感じた。あんなのスタントなしでやるなんてイカれてる。
3時間近くある上映時間でも長さをあまり感じない。ストーリーの深みなんて気にしないでアクションシーンをてんこ盛りにしたらそりゃ時間なんて気にならないよな。「それ(エンティティ)」の倒し方もよくわからないけど、あの緊迫感で押し切られた感じだ。でもそれでもかなりの満足感。シリーズの終わりっぽいラストだったが、その次も期待している。
「ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング」
目を疑うようなアクション満載
トム・クルーズのプロデュース力
感想
俳優組合のストライキなどの製作期間の遅れも含めてほぼ2年越しの期間を経て前作「デットレコニング PART ONE」の続編「ミッション・インポッシブル ファイナルレコニング」がとうとう公開され劇場で鑑賞する事が出来た。
今回も実際のアクションとCG映像を上手く使い分けたハラハラドキドキのシーンの連続で脚本的には過去の全シリーズ作品からの至るところのからの場面や登場していた影に生きた人物や影に死んだ者たちのエピソードを抽出、ストーリーを再構成して伏線付けを行ない、またその伏線の回収を物語に反映しており、さらにIMF≒イーサン・ハントが歩んできたこれまでの厳しく決して陽の目を見る事はない人類史に於ける未曾有の事態と人類存亡が掛かった危機を幾度なく回避した末に今回の「それ」entityが完成されてしまったという経緯とその顛末が同時並行して語られていく。最後の伏線の回収まで気の抜けない堂々たる重厚な話の展開となっていた。
映画版第一作「ミッション・インポッシブル」の制作から29年が経過しトム・クルーズが本作シリーズの製作をしていくに当たって常に痛感し実践してきた事はTV版「スパイ大作戦」の既存の概念を打ち破る事であったように思う。第一作においてTVシリーズの6年後を想定し、TV版におけるジム・フェルプスと言えばお馴染みの顔であったピーター・グレイブス、同じくローラン・ハンド役がハマっていたマーティン・ランドーらのオファーの予想の期待を見事に裏切り、しかもフェルプスを中心としたIMFチームは全員死亡、フェルプス・チームの崩壊となんとフェルプスが首謀者であった事を描くところから映画シリーズは始まるのである。絶対的前提条件の破壊は組織による心理戦中心のドラマ構成から諜報戦を中心とする行動的でアクティブなIMFを創出する事に成功する事にもなった。
脚本・演出面の起用に関してもブライアン・デ・パルマ、ジョン・ウー、J ・ J・エイブラムス等の観せ方を熟知した職人技が冴えている監督達に映画の方向性や物語の骨格を形創ってもらう事にも成功しており、近年の話の肉付けや映像の描写は脚本家としても一流の実力を持つクリストファー・マッカリーに任せるという方針が的を得て功を奏しており人間性も描写に加味されシリーズを更に面白くしている。
個人的には本シリーズは本作にて一応の大団円であると感じた。しかしトム・クルーズは毎回一味違った形で期待を裏切って来る俳優である。そこに心の中では部分的に期待する気持ちも残る。
アクション・娯楽性が高く確かに話が面白かった。
⭐️4.5
IMAX鑑賞
トム・クルーズサーカスを堪能しよう
トム・クルーズ、ミッションインポッシブルシリーズ、とりあえず最後?なのかな。近年のIMはトムがやりたいアクションがあって、それをなんとか無理くりストーリーにするので、あれ?どういうこと?という場面が多々ありますが、もう織り込み済みで観ました。
Part1の方がアクションはてんこ盛りだったので履修しておいた方がいいかな。ただMIシリーズの総括なので、あのひとが!といつサプライズは嬉しかったです。
トムの前にトムはなく、トムの後にトムはなし。20世紀芸術の結晶である映画。ただ新しいエンタメが次々出てきてその地位の凋落し続けている中、流れに抗い身を張ったアクションをし続けるトムの姿を見守れるのはありがたいです。
おもしろかったし、謎の感動を覚えたので、ぜひシアターで!
シリーズ締めくくりに相応しく、おススメできる作品です!!
最後の試練をのりこえ、見事な集大成!
ファイナル・レコニング=最後の試練。
やっと見た!興奮!感動! 30年の集大成となる本作に、懐かしい顔が続々登場。
潜水艦で息をのみ、空の決闘で手に汗にぎった。
トム・クルーズの言葉「映画で観客を喜ばせるのが僕の核です」スクリーンで映画を見る喜びを改めて感じさせてもらった。
ヘイリー・アトウェルは2010年のテレビ・ドラマ「大聖堂」から好きな俳優。今作でも魅力たっぷりで心が潤った。
元気をもらったので、マイ・レコニングを乗り越えるべく明日からまた、がんばろ~!
(2時間半に、おさめてほしかったです)
「最後の審判」らしい大ドタバタ劇
シリーズ最終話(たぶん)らしく、終始、絶体絶命、大騒ぎのドタバタ劇が続きます
シリーズ最終話(たぶん)らしく、第1作のモブキャラを重要キャストに仕上げて登場させるなど、集大成っぽく複雑な話になります
シリーズ最終話(たぶん)らしく、イーサン・ハントとその仲間たちは、イチかバチかの大勝負に挑み(挑むことを許され)、ことごとく勝利します(勝利...だよな。これはきっと)
話がご都合主義、とか、無駄にアクション凄い、とか言われがちですが、それがやりたいだけの映画だからしょーがないでしょ。って感じです
荒唐無稽のオンパレードですが、これってCGだけのSFとか、アニメだったらいくらでもできることですが、実写映画でやるから引き込まれるし、凄い。トム・クルーズさんは、ただそれ(アッと驚かせる)がやりたいだけなんだな〜 って伝わってきます
確かに話はご都合主義の極致。それは間違いない。だけど元々「スパイ大作戦」なんだし。もはや役割がスパイの範疇じゃないけどね
迫力あるアクション
パート1で複雑さを感じたらネタバレ読んで鑑賞するのも有り。
アクションは凄い、映画館で観るべし、ストーリーは荒い
前作の不満点がかなり解消され、169分間も長くない!
1996年に始まった映画ミッション・インポッシブルは、5作目の「ローグ・ネーション」が最高傑作で、次点が4作目の「ゴースト・プロトコル」だと思っています。
6作目以降は、ガジェットを駆使してチームワークで難題を解決していくシリーズ本来の持ち味よりも、トム・クルーズの長ったらしいアクションシーンにより映画としてのバランスが悪くなり、特に前作「デッドレコニング PART ONE」は、2作目M:I-2に次いで駄作だと感じていました。
そんなわけで、上映時間は何と169分間かよ!と不安が大きかった今作ですが、意外や意外、結構面白かった!
29年間続いたシリーズ作品の集大成ということで、過去作からの引用のほか、まさかのあのキャラの再登場があったのもうれしい。前作とは異なり、テンポよく話が展開するので、約2時間50分の上映時間も長いとは思わなかった。
水中アクションの後半は、さすがに無理があるじゃろとか、敵役のガブリエルがイマイチ大物感がないとか、やたらと胸元のアップが続いたりと、もう少し上映時間は短くできたでしょとか不満点はないわけではないけれど、本シリーズのファンなら必見の内容でしょう。
あぁ、IMAXで見直したいなぁ…
思いやりと信頼と相互理解
映画を観る興奮を思い出しました
怒涛のアクション
多くを語らずとも誰もが知る作品、それがまさに本作である。アクション作品で良作は次々生まれるものだが、どのアクションもどこかで見た光景が多く感じるのは、本作におけるバカが付くほどのアクションの影響であると言ってもいい。アクションを考えてからストーリーを練っていく位の徹底ぶりなら、「007」の様な緻密なスパイ映画は完成しないだろうが、それも当然である。それでも毎度毎度お腹いっぱいになって劇場を後にする作品がこのシリーズの特徴である。
やんわりと今回が最後というニュアンスに聞こえる本作だが、予告通りまさに集大成とも言うべきシーンが多く存在する。シリーズ未見でも楽しめるだろうが、これはファンだけの特別なサプライズだ。もちろん後付け設定になる為細かな所を挙げたらキリが無いが、上手く絡めてまとめ上げたように思う。
前作からラスボスが"AI"という事で、いよいよ世界規模にヤバくなる展開だ。実態が見える人ならばまだしも、実態が無く、ネットの何処かに紛れ込んだら気付かない存在にどう立ち向かうのか。政府の連中は何故あれだけ無法者扱いしたイーサンに全人類の存続という重すぎる責任を負わせるのかとイーサンを不憫に思ってしまうものだが、それでも彼はやってのけるのである。到底ひとりの人間に負わせる責任では無いだろうと終始思ってしまう。
仲間のピンチに全力疾走で助けに行く姿も、もうお決まりの展開だ。それでも変えられない運命には逆らえず、ぐっと来るものがある。最後の録音はシリーズファンにとってはほろっと出来るものでは無いだろうか。各シーンに"見せ場"が存在し、10分に1回は手にじとっと汗をかいてしまうが、やはり飛行機のアクションは思わず笑ってしまった。何回やんの?と言うぐらい何度も何度も命を危険にさらすのである。まぁ、それがトム・クルーズなのだが。169分という長時間ハラハラドキドキ展開が続き、でもトイレに立ったら肝心のシーンを見逃すのではとそちらの方でもハラハラしながら、鑑賞後はトイレにダッシュしながら「映画を観た」感にどっぷり浸れる本作、今後はどうなるのだろうか。
娯楽映画は修羅の道
このシリーズも一応シリーズ全作劇場鑑賞しているし、これで最後という噂も耳にするので、映画ファンとしては見に行かない訳にはいきません(笑)
しかし、この“スパイ映画”というジャンルそのものが時代に即わなくなったのは東西の冷戦が終わった頃であり、そもそもが20世紀の時代で既に賞味期限は過ぎていて、21世紀になってまだこのジャンルをすること自体に無理があったのですが、スパイ映画の双璧であった本シリーズと“007”シリーズだけは頑張って(無理矢理)作って来た感はありました。
なので細かな事を言いだすと色々と粗探しも出来るのですが、基本的には「よくも頑張って続けて来たなぁ~」という賞賛の方が個人的には上回っています。
本作も約3時間という長い上映時間でしたが、面白く楽しませて貰いましたからね。
ただ、今のハリウッドの娯楽映画ってここまで詰め込んだテンコ盛りの豪華な作品を作らないと、劇場に来て貰えないのか?と言う位のボリューム過多の作品という印象は残りました。
スパイ映画の全盛期(1960年代)の頃の作品や、本シリーズでも3作目位までは2時間からそれ以下の上映時間でもっと気楽に見れた作品だった様に思うのだけど、最近の娯楽映画ってどんなジャンルでもどんどん長時間となり、サービス過剰なくらいのボリューム過多の作品が増えている傾向が見受けられます。
この原因って何なのかを考えると、やはりネット配信サービスという鑑賞環境の変化が大きいのでしょうね。
で、鑑賞対象も映画よりもドラマシリーズの方が主流になりつつあるので、どんなに名作でも2時間以下の作品だと物足りなくコスパが悪いという気になってしまうのでしょうか?なので、映画の長時間化に繋がっているのかも知れません。
でも、劇場鑑賞と配信鑑賞では鑑賞する環境条件が全く違うので、あまりにも長時間化傾向が進むと逆効果にもなり兼ねない気もします。
今月ロベール・ブレッソン監督の『抵抗(レジスタンス)/死刑囚の手記より』('56・仏)という旧作を家で鑑賞しました。これは映画史に残る傑作であり上映時間は97分で、所謂“脱獄モノ”でしたが非常にシンプルで濃密で、心に残る傑作と言われるのも十分納得できる作品でした。
映画を別作品と比較するのは好きではないし意味もないとは思っていますが、例えば本作と『抵抗』との印象の違いを例えると、本作はホテルのバイキングで食事をした様な満足感であり『抵抗』は高級寿司屋で好きなネタを数品食べた様な満足感といった違いを感じてしまいました。
私は食通でないのでどちらが良いかという問いかけは愚問ですが、映画に関しては今は高級寿司店よりホテルバイキング的な作品の方が人気があるのかも知れません。
話を本作に戻しますが、まあ“スパイ映画”自体が現在的なジャンルではないので消えていくのは仕方ないと思うのですが、サービス過剰の長時間化に関しては映画界(特にエンタメ業界)にとって、この傾向が続くのはあまり良い方向性ではなく茨の(自滅の)道のようにも感じてしまいます。
まあ、良くも悪くもトム・クルーズという人そのものがサービス精神の塊の様な人だからこういうシリーズになってしまうのでしょうけど、業界的に見るとこんな娯楽作品が増えるとしんどいでしょうね。
映画ももっと低料金で見れる低予算映画のファストフード店の様な、(昔の様な)劇場が増えてくれたらもっとバランスが良くなると思いますけどね。
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