劇場公開日 2025年5月23日

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「後半はさすが!もはや狂気と言えるトムと製作陣が作ったアクションシーンには感服しかありません!」ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング Tonさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5 後半はさすが!もはや狂気と言えるトムと製作陣が作ったアクションシーンには感服しかありません!

2025年6月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

レビューを書けていない作品が複数あるけれど、比較的コメントしやすいこの作品は今のうちに書いておこうと思います。

このシリーズ、前回作品のデッドレコニングのように、忙しくてあまり寝てなくて鑑賞。前回は最初から最後まで寝る暇がないシーンと展開の連続だったが、今回は大統領と話すシーン辺りから途中のミッションスタートまではうつらうつらしてしまった…。これまでの過去の振り返りと、後半の展開に緊張感を持たせるため、伏線を回収するために大事なのは分かるのだけれど、前提や制約の説明がしばらく続き、元気でない身体がついていける内容ではなかった。過去の振り返りもシリーズが長すぎて、最近観たもの以外あまり覚えていないし、この作品は撮りたいアクションを先に決めて、脚本は後から創り上げていくから、ストーリーは突っ込む所が色々あり、あまり気にしても仕方ないと割り切っている。でもミッションスタートから最後までのアクションシーンはさすが!沈没した潜水艦と小型プロペラ機のシーンをトム自ら実演したと知って、相変わらずすごい、と言うか、もうイカれてるとしか思えない。空中シーンは実際に高度2,400メートル、時速225km、途中で何度も失神しながら撮ったとか。普通の俳優で、自分でこのスタントをやる人間なんて皆無だろうし、ましてや60歳前半でそれをやってしまう?あり得ない。クレージーとしか言いようがない。しかもトムだけではなく、それに付き合う製作陣もクレージー。水中シーンは緊密にコミュニケーションを取るために、一緒に水中に潜る必要があると判断し、そのために監督はダイビングトレーニングを約54時間受けたと言う。でもだからこそ、トムの、ミッションインポッシブルのアクションシーンは無理をしてでも観たいと思うし、その価値がある。そして、狂気と思われるぐらい振りきっている役者や製作陣が作った映画をリアルタイムで観れる事に感謝しかない!…でもさすがにこれ以上のアクションシーンは年齢的にもうないと思うから、見納めかなあ…

さて、前述したように、物語は後半から様々な種類のアクションやスリリングなシーンがトムだけでなく、他の登場人物においても並行して走り、息をつかせない展開です。水中でのアクションやパニックシーンは、昔よく観た気がするけど、今回久しぶりに見た気がする。ゆっくりと迫り来る恐怖。沈没船の中は、前作でそうだよね…と言う感じ。潜水艦も飛行機も、地上以外の乗り物は万が一があったら怖いよね。

最後のメッセージは、世界で起きている戦争を解決するために、理性ある人間として向き合っていこう、的な感じだったかと。それで解決できる紛争もあるけれど、そうならない紛争も多くあり、これだけ利害が一致しない相手と戦っておいて、その結びはご都合すぎだろうと思ったが、ミッションインポッシブルはそんな事を感じる作品ではないので、一般的なメッセージとして受け止めておけば良いのかと。

-0.5は前半の盛り上がりに欠けるシーン分のマイナスです。後半は本当に見事でした!

Ton
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