劇場公開日 2005年11月3日

「ギリアム独特のグリム童話」ブラザーズ・グリム Gustav (グスタフ)さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ギリアム独特のグリム童話

2020年5月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

18世紀のフランス占領下のドイツを舞台に、グリム童話の世界を幻想的に描くも、アクの強いブラックユーモアがギリアム内で未消化。また主役二人よりフランス軍カヴァルディの人物像の面白さが勝り、デーモン・レジャー主演映画の魅力が弱い。ギリアム個人の趣味は認めるが、物語を語る姿勢が感じられない。ドイツの森の神秘的な雰囲気も、ギリアムならもっと描けるはずとの不満も残る。フランス軍内の描写と後半の眠り姫の設定はよく、SFXも無難。塔の城のスケールが小さいのが残念。

Gustav