劇場公開日 2025年8月8日

「苦難を乗り越える家族の絆の実話」アイム・スティル・ヒア むっ、むいちろうさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 苦難を乗り越える家族の絆の実話

2025年8月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

ブラジル軍事政権下に実際に起きた父親の失踪事件を作家の息子が回顧録として記し、ウォルター・サレスが映画化したものです。ウォルター・サレスのセントラルステーションやモータサイクルダイヤリーズのように映画としての脚色がそれほど施されてない感じで実話に忠実に作ってある40年以上にわたる家族の物語でした。父親が突然消えて、それぞれの心に様々な影響が及びます。死んでいるのか生きているのかわからない苦しみ、きっともう戻らないだろうと思ってもどこか期待してしまうのです。家族がそれぞれを思う強さと素晴らしさを教えてくれます。家族が支え合う姿に心を動かされます。自分もそういう家族を築くことができるとよかったのになと思ってしまいました。ラテンらしい家族の温かさでなくとも日本的な家族の絆で。
写真と8㎜フィルムで家族を追想しますが一枚一枚に込められる思い出は大事だとあらためて画像や動画を大切にしたいと思いました。

むっ、むいちろう