劇場公開日 2025年8月8日

「軍事政権時代の闇」アイム・スティル・ヒア りあのさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 軍事政権時代の闇

2025年8月14日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

知的

1971年、ブラジルのリオデジャネイロで、軍事独裁政権に批判的だった元下院議員のルーベンス・パイヴァは軍に連行され行方不明となった。残された妻のエウニセと5人の子ども達はルーベンスが戻ってくることを信じて待ったが、やがてエウニセも拘束され、政権を批判する人物の告発を強要された。釈放された後、エウニセは夫の失踪の真相を求め、活動した、という事実に基づく話。

ブラジルで実際に起きた、軍事政権による理不尽な拷問による元議員の死と、遺された彼の妻子のその後が知れた。
ルーベンスとエウニセの息子であるマルセロの回想録が原作との事。
鑑賞後に調べてみると、ブラジルの軍事政権時代とは1964年から1985年の21年間らしいが、1971年だと軍が1番強力だった頃かもしれない。
後に軍の関与、死亡証明書も勝取り、エウニセは大変な人生だったが、目的は果たせて良かったのかな。
エウニセを演じたフェルナンダ・トーレスは迫力が有った。

りあの
talismanさんのコメント
2025年9月24日

フェルナンダ・トーレス、素晴らしかったですね

talisman
MOVIE FUN MAMIKOさんのコメント
2025年8月22日

まさか主人公の女性の半生を描くとは思いませんでした。
南米では親米右翼軍事政権が割拠し多数の不当拘禁、逮捕、拷問、処刑が行われた事実は知っていても、映画である家族の悲劇、人生を見てしまうと…。
地味で淡々とした作品ですが、じんわり来ましたね。

MOVIE FUN MAMIKO