「応援したい一本」宝島 まるさんの映画レビュー(感想・評価)
応援したい一本
興行的に心配なニュースも散見されますが、何か言いたい人もまず見ましょう!
口コミやSNSの高評価で「国宝」見た人も、「宝島」見に行って!
米国占領下の沖縄という重いテーマだし、3時間越えでも収めきれないあんな悲嘆やこんな矛盾を詰め込んで、(島のコザ派と那覇派の対立や、嘉手納襲撃チーム内の齟齬など)わかりにくかったり、一つ一つが薄まったり(小学校への米軍機墜落)するのは否めないけれど、それでも映画館を出るときにそれぞれが何かを抱いて帰ることでしょう。なんて偉そうかな、ごめんなさい。でも、「執行猶予付きの有罪判決が出た米兵を帰国させる」という米軍の運用が記事になったのはこの9月、80年経っちゃったよ、ヤマコを首相にしたくなるよね、レイ。
「国宝」は、血か芸(才)かという二項対立にしぼったわかりやすさの成功、「宝島」は何ひとつ削ぎ落すまいとしたわかりにくさだと思うけれど、現実って全部わかんなくてもそのままじゃないですか。方言聞き取れなくても、グスクの叫びは響きます。黄ナンバー車の上にすっくと立つチバナさん、カッコいいです。ネガティブな評価に負けずにみんな見て!って応援したくなる熱い一本です。
追、はじめて妻夫木君に男の色気のようなものを感じました。歯が白くてもいいじゃない。
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