サブスタンスのレビュー・感想・評価
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なんとも苦しい
ちょっと長すぎたけど、面白かった。
やりすぎな血しぶきは、コレいる?と思いはしたが、女性は若くて綺麗じゃないといけない、ということに対して苦しんでいる全ての人たちの痛み、みたいなことだったんだろうか。
最後の30分は蛇足だと感じたな。
例えばあれをみせて、みんな違ってみんな美しい、みたいなことを言いたいんだとしたら、それは響かない。
フレッドとのデート、メイクして綺麗にしてたデミムーアがメイクをぐちゃぐちゃにして落ち込んでしまうシーンが一番つらかった。
綺麗だし、同年代とのデートなんだから気にしなくていいじゃないか。そこで年相応の自己肯定感をまたもらえばよかった。
たしかに、若いスーには目を奪われる。
美しすぎる。プロポーションもため息がでる。
(お胸は何か入ってそうだったけど笑)
若い美人なんかにそりゃ敵わないよ瞬発的な美しさでは。
綺麗な人ほど、若いときにちやほやされる人こそ、空っぽな人生ではなく
家族や周りの人を大事にしなきゃいけないね。
エリザベスは若い時傲慢だったのかな?
性格がよく、人に好かれていたら、例え年取っても家に遊びにくる人とか友人とかいたんじゃないのかな。
そこらへんの表現があれば、完璧だったかなと。
なんという映画を見せられたのか
映画が終わり館内が明るくなった時の、周りの客の微妙な表情。思ってもみなかった展開とラストに、みな茫然自失となったことが分かる。これから観る人は覚悟して観た方がいい。前半は老いと人の醜さを見せられ、後半はモンスター化した主人公の姿に、胃液を吐きそうになった。映画の中で客席にいた少女が可愛そう。トラウマにならないといいけど。
FREE YOURSELF !!!!
自己肯定感を失った人の末路。
誰しもアレを手に入れて使ってしまったら、7日間のルールなんて守れない気がする。人は弱いから。
エリザベスもスーもエリザスーも泣いていた。大丈夫だよと言ってくれる人がいたら違ったのかな…と思いつつ、やっぱり解決策は自分の内にしかない気がする。フレッドでも救えなかったはず。
とはいえ終盤の振り切り方はブラックコメディ。笑ってしまうけど切ないみたいな。監督その線狙ってるよね?あえて。
歩くの辛そうだったのに火事場のクソ力でスーを高速で引きずって闘うエリザベスに興奮。いいぞ!己と戦えリジー!(結局その場面では負けるのも、またエリザベスの弱さ、美への執着。)
このキャットファイト。接種前に心の中で行われてスーに勝てていたら良かったのに…!
エリザスーのヘアアイロン、イアリング、リップ塗り絵シーンは滑稽だし悲しいけど可愛いとすら。捨て切れない美のこだわり、承認欲求。
自分との闘いに終始し、ハーヴェイ含む他人を物理的に傷つけないことも印象的。
何も悪いことしてないんだよ、エリザスー。
あの生放送の観客席に子供がいるのもまた風刺が効いてる。お嬢ちゃん、トラウマの果てに気づきなさい。世間の恐ろしさに。キーワードはCONTROL YOURSELF!
※ちなみちゴアもグロもジャンプスケアも苦手で、チケット買うの躊躇して酔い止めまで飲んだけどちょい回避でいけました(ヤバ察知したら即薄目でクリア)。音は不穏な気持ちにさせたけど。
▼雑多メモ
・台詞がかなり少ないのに伝わる演技。デミ&マーガレットに賞賛を!
・デミはやはりフレッドお誘い電話の笑顔からのメイクぐちゃぐちゃシーンが素晴らしかった。
・スーにトドメをさせないデミの演技も流石。子供をあやすような猫撫で声。
・心のあり方を表現する椰子の木が◯。
・数々の映画へのオマージュも◯。
・デニスが気持ち悪い演技上手過ぎ。株主おじさん達もキモ過ぎで◯。
・モデル風肌ぴちぴち看護師なんかあると思ったぜ。
「欲望」ではなく「搾取」
本作はまだルッキズムのような言葉がないような年代が舞台になっている。イケおじのような高齢の男性を評価するような言葉はあるのだが、高齢の女性を評価をするような事は現代においてもまだ少ないように思う。
劇中ではデニス・クエイドはデミ・ムーアと同じくらいの年代だが圧倒的に地位的な差がある設定になっている。
エリザベスが新しい身体を手に入れて、過去を追体験するような設定はよくあるが、本作ではそれらの共有はされていないように思える。どちらかといえばエリザベスはスーの事を我が子のように接している。
エリザベスの欲求が満たされる瞬間があり、それを繰り返し体験したい欲求でドラッグの様に乱用するとなれば因果応報ともいうべきラストなのだろうが、どちらかといえば、スーが一方的に私欲を満たした結果のラストになっているので、エリザベスが終始報われていないように思える。
ルッキズムをするような奴は血祭りだと言わんばかりのラストだが、実際には血をぶっかけているだけで誰も報復されていないのは少しカタルシスに欠ける。
あのような状況であればトラウマくらいにはなるのかもしれないが。
オスカー受賞とはならなかったが、このようなジャンル物での演技が注目された事には大いに評価したいと思う。
SFやホラーなどのジャンルはどうしてもオスカーから敬遠されがちだが、これらのジャンルにこそ役者の演技が光るものが多くあるので今後も正しく評価されるよう期待したい。
追記
色々考察した結果、
あの時代に女性という性別の枠の中でエリザベスはスーになる事を望んだのではなく、選択の余地すらなかったということだろう。
エリザベスへの見返りがなく、スーにだけあるというのはまさに一方的な搾取であり、文字通りエリザベスはスーから安定剤を搾取される状況にあった。
物語の芯にあるのは「欲望」ではなく、「搾取」という点でエリザベスに救いが無いのは当然なのだろう。
変幻自在のジャンルミックス
ぶん殴られたような感覚。
やはりエロ×ホラー×コメディの親和性の高さとその確実性を痛感した。
あのアップテンポの編集が小気味よく、引き付けられずっと見ていられる。
セリフを最小限に抑えつつ142分にも及ぶ映像作品を浴びせ続けられたような。
主人公の若さと美への渇望が我を忘れさせ、取り込まれていくというまあ既視感のあるストーリー・構成を見事に視覚的に映像で表現してみせた。心理的な葛藤もさることながら、自分自身の肉体が若くなりその代償として元の肉体が老化するなどというのではなく、人格を素にした個体が分裂するという設定がミソで、この点が大きく本作の魅力を格段に押し上げている。いわゆる「ドッペルゲンガー」とも異なる、フューチャーされるのはあくまでもルックス(若さと美貌)。地位や名誉はそれに付随する価値であり、より良いルックスこそが至上。
ラストに関しても、エンドはハッピーとバッドを問わずどちらにせよ上手く収めてくるのだろうなと思っていると大間違いだった。ここまで吹っ切れるとは。しかもそれが違和感なくある種のカタルシスとして笑いに昇華される心地良さ。ラストのラストでは始まりのマンホールにて消える始末。いや、上手いんかい!と笑 それはそれなりに上手くまとめてくるんかいという愛らしさ。決していやらしくない皮肉でキマッてる結末。
繰り返すように、エロもホラーもコメディもこれらの3要素は作り手のさじ加減でどれにも振り切ることができる。それはカットサイズ感だったりリアクションだったり音だったりと、いかようにもコロコロと緩急自在でジャンルを循環させられる。野球で例えるならキレキレのストレートとチェンジアップのみならずもう1球種決め球があればまあ一線級の投手になれる。ましてテンポがいいのだから間違いない。これは怪作快作。
恐れ入りました。
色々わかりみが過ぎる
グロい描写や、クライマックスのこれでもかという血しぶきは言わずもがなだけど
せっかく声をかけてくれた旧知の男性と飲みに行こうとおめかししたのに
結局出掛けられなくなる場面…!
心情がとても分かるし、何だか切なくなってしまいました
まだここで踏みとどまらないと、と思っているのにアッサリ破ってしまうのも、正直そうだろうなぁと…
いくらありのままで、と言っても
美容整形に走ってしまう人が何と多いことか
正直ぐったりしたけど、しかしデミはよくやったとしか言いようが無いです
身につまされる、老いをポジティブに受け入れる重要性。
今年のアカデミー賞関連作品の中では地味な扱いなので、それほど期待していなかったが、めちゃめちゃ面白かった。
前情報を入れない派なので「デミ・ムーアが老いに抗って怪しいクスリ打って、マーガレット・クアリーと戦う?で、血で血を洗う争いで、えー、昨今の反エイジズムで言うと、デミ・ムーアが勝つんかな」くらいの知識で観てたら、落とし所がホラーで、思ってたのと全然違った。
心理面も絵面もあまりに凄惨で、夢だったら良かったのに、ってずっと思いながら見てた。
以下ネタバレ
「モンストロ・エリザスー」が出てきた時点で、ちょっと蛇足、やりすぎかな、と思ったけど、実はここからが痛烈風刺の本番だった。
中身は同じエリザベス。
そしてみんな大好きスーちゃんでもあるのに、「バケモノだ~!!」って言ってみんながパニックになって、異常なまでに攻撃してくるのが、人間の滑稽さと恐ろしさよ。
そして最後は老いも若きもモンスターも、細胞になって、塵と消える。
細胞レベルではみんな同じ。
若さや美に開放された安堵感さえ感じるラスト。
デミ・ムーアって、過去作何作品も観てるはずなんだけど、あまり印象がない。
なんか心に訴える演技がなかった。
今回は絶妙なタイミングでのこの役柄で、なんて自虐的。
アカデミー賞主演女優賞にノミネートされて良かった。
一方、対を張るマーガレット・クアリーが本当に「アメリカの恋人」という存在に相応しく、若さ弾けて可愛さ全開。
ぷりっぷりのおっぱいとおしりは、いやらしい目線ではなく、女性でも見惚れちゃう美しさ。
三白眼だしすきっ歯なのに、それがセクシーなのよね。
老いていく上で、孤独や、自分を無価値だと思う強迫観念に立ち向かう、強いメンタルが必要、と思い知らされた。
敵は自分なのだ。
そのために、柔軟な考えや自己肯定感を養い、広い視野で、他人の評価ではなく自分軸で自己実現し、老いに準備していくことは、美しさを保とうとする努力と同じくらい大切なことだ。
食事シーンや手元などにものすごく近づいているカメラワークや、文字(フォント)と使い方が印象的で効果的。
クローズアップはなんとなく生々しいし怖い。
文字の無機質な感じもなんとなく怖い。
スゴい作品
予告は美の強調が多かったけど
…とにかくスゴい作品です。ここ数年では一番の怪作と言っていいと思います。駄作となるギリギリのところというか(笑)。デミムーアさんの出演がそこを押し留めていますが、
最後の30分は何を見せられているのか分からないカオスな作品です。ヒドい作品と言ってもいい(笑)
賛否両論が間違いなく起こります。
さて、デミムーアさん、お歳ですがとっても綺麗ですのに、何をそんなに悩まれるのか、怪しい薬に手を出してしまいます。
そしてお美しい「より良い自分」を手に入れるのですが、その子が暴走を始めます。しかし、それも自分なのですよね?
単純に7日間若返る薬という設定ではなく、もう一人の自分が生まれるところがミソです。
監督さん映画好きなのでしょうね。
造形はエレファントマンとかバスケットケース、ザフライ、を思い出しました。
演出においては、キャリーとかシャイニングとか、ボディスナッチャーとか…
モンスターが身だしなみを整えたり、観客の前で吊し上げをくいながら、「私よ」と叫んだりするのはまさにエレファントマン(笑)
「リベンジ」ではマッドマックスでしたし。
結局は、美を求めすぎた挙句、この世で最も醜い姿となるというルッキズムやエイジズムに対するアンチテーゼなのでしょうが、その描き方が美も醜も、本当に極端(笑)
サブスタンスは物体という意味もありますが、最後、人が物体になるというのもかけてるんでしょうか?
美は男性垂涎ですが、醜はもうほんとひどい。(笑)
ただ、老いた己に価値を感じられない、若い自分が活躍してる間ただ隠れるだけ、というのは何か考えさせられました。スーは仕事、エリザベスはあの男性とデートして、仲良くなったら、それぞれ充実した7日間で、末永く楽しかったかもね。
あと、今流行りのTV局のセクハラ問題もまさにタイムリー。
男優さん、多分監督さんに「世界一嫌な男を演じろ」とでも言われたのか、振り切ったセクハラ男やってます。
振り切ってるのは、主役のお二人も同様で、お二人のケンカも血まみれのバイオレンス全開でした。
血まみれ、ゴア、バイオレンスは、女性の監督さんが撮られたと言うのが本当に驚きですが、セクハラについては納得です。
男は女性からこういうふうに見られてるんだろなと。
反省致します。
また、デミムーアさんが良くこの脚本読んで引き受けたなと思いました。「ゴースト」のデミムーアさん出なかったら、単なるカルト映画で終わったかもしれません。
ツァラストラかく語りきで2001年とか、後半、もう監督さんの悪ノリもいいとこですが、
ここまでリミッターはずした作品も珍しいですし、
主演の3人にはここまでやったんだからなんか賞あげてくださいと言いたいです。(笑)
新時代のホラーと言えばそうですが、下地はやはり過去の映画にあるのが好感が持てます。
マンガ的 あるいはタモさん
既視感のあるような話が
ひとつひとつが「まだエビ食うの⁉︎」とか
「まだ縫うの⁉︎」みたいな
冗長な演出のもと142分続く
(退屈はしない)。
それっぽく作っているのに
「看板の脚どうなってんだ?」とか
「この仕上げは素人じゃねえ」など
ディティールにリアリティもなく、
話の落としどころ見たさでドリブンされる感じが
何なんだろうと考えていたら、
既視感はひばり書房とかの少女ホラーマンガだと気づいた。
あるいは『世にも奇妙な物語』。
だから60分、譲歩して90分でいい話。
でも「本体とサブスタンスの心理劇かなあ」
なんて観に行ったからヤキモキしていたわけで、
「なんだマンガか」と思ってからは、
「お向かいさん、ひと言も予想を裏切らねえ!」とか
「エビ剥いた手でスーツの肩叩かれたら俺ならキレる」など
非常に気楽に観られた(多分気づきと順番は前後してるが)。
終盤、
・「後先考えずにいろいろ砕きました!」
で終わる、その後を想像させる余韻エンド
・「二度漬けでたいへんなものが生まれました!」
で終わる、ショッキングエンド
・「それではご登場いただきましょう! ジャーン!」
で終わる、ショッキング余韻エンド
など、切り上げるタイミングはいろいろあったのに
「そこで『ブレインデッド』かよ」とか
「あ、外に出ちゃうんだ⁉︎」とか、予想を裏切る展開の連続で、
『The Thing』に至ったところではかなり大興奮。
観終えれば、
「最初がそうなんだから最後もそうしたくなるのはわかる
だが長いし下品」とニコニコしながら
「でももう観返さんな」と劇場を後にした。
あとスーの可愛さで持つ。
鑑賞動機:「かわいいが暴走して阿鼻叫喚」10割
ここ数年で一番グッとくるキャッチコピーかも。
アカデミー賞授賞式冒頭のギャグが今わかる(いや、そうだろうとは思ってたけど)。
阿鼻叫喚が凄まじかった。そしてオファー出す方もだけど、これを受けてやり切るデミ・ムーアを見直した。オスカー(主演女優賞)とって欲しかったけど。逆にスーのkawaiiメイク/エリザベスの…特殊メイク/エリザスーの阿鼻叫喚造形釣瓶打ちを観ると、メイクアップ&ヘアスタイリング部門獲ったのはまあ納得。ヘアアイロンの場面はちょっと哀しい。
そう、「ホラー」とか一言ラベル貼って済むような話じゃないのだよね。グチャドロらしいと聞いて、モツはあるのかしらとワクワクしてはいたけど。確かに、はちゃめちゃグロングロンなところもあるのだけれど、コメディっぽいところもあるし、どこか物哀しさを覚えるところもある。
何よりもこの結末に至ること、まあそうなるよねと、思ってしまう自分の思考の恐ろしさにも、ちょっと身慄いした。
あと、撮り方と音楽にこだわりを感じる。ファーストカットの卵とか端的に画で見せてて上手いなぁ。分裂直後は一人称視点にしたり、オッサンを接写したりとか、うっすら意図が見えるのが良い。そして目に刺さる色づかいとか。
あのブザーみたいなのとか、鼓動なのかBGMなのかよくわからない音とか。あっ、「ツァラストラ…」かかったところは、吹いた。ここで2001年ぶっ込んでくるのかい。
そしてウォーク・オブ・フェイムに戻ってくる演出。もうなんなんでしょう。
でも、ヌードはボディ・ダブルなのかも(クレジットにあったような…)。体も特殊メイクなの? 脱皮後とか縫い目とか考えればそうか。
頭の中で反芻してると、なんかちょっと「接続された女」味がしてきた。ベストシーンはメイクやり直して結局でかけられないとこかな、やっぱり。なんかこうすごく色々と複雑な感情を表現してるシーンだと思った。
ところでこれは自分殺しなのか親殺しなのか、どっちだろう。
えげつないのは誰も彼も。
「サブスタンス」でなんとなくweb検索すると、「月々プラン」とか「年間プラン」みたいな契約プランの記述が出てきてギョッとした。
ホラー映画に思えない、戦い映画
ホラー映画に感じる恐怖を感じる事はなく音とグロの暴力…前半はD・クローネンバーグの初期を感じつつ期待感を持たせるが後半はエレファントマンとブレートランナーのレプリカントとの戦い映画へと変貌する。背中ゾクゾク恐怖感を期待すると裏切られます。
ハイリスク・ハイリターンの恐怖
鑑賞要注意の作品。はっきり言って観たくなかった。
ホラーエンターテイメントの領域ではなく質の悪いスプラッターものでした。完全なる予告詐欺。後味の悪さは最近ではダントツで観て後悔しか残らなかった。劇場ではこんな作品と分かっていたら観なかったと呟く客が多数で全く同感です。終盤の体調不良からの再注射以降がなければある程度納得できた🦆ですが何をしたいのか途中から理解不能でした。
デミ・ムーアもマーガレット・クワリーも体当たり演技の熱演だったのに勿体無い。お気の毒さまでした。
⭐️2は2人の熱演に捧げます。
作品には⭐️つけたくない感じ。
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思ってたのと違う(良い意味)
予告編を見た時と冒頭の下りで、ピークを過ぎた女優の内面がメインの話かと思いきや、かなりエグい方向に向かっていくのは良い意味で期待を裏切られた。
2時間超えの今時珍しい長尺の映画であるにも関わらずダレることも無くテンポ良く且つ狂気と悲哀を感じさせながら進んでいく。
笑ゥせぇるすまんや世にも奇妙な物語テイストで、それらが好きな自分には刺さった内容だった。
最初の緑色の薬も1回限りと注意書きがあるにも関わらず明らかに2回分の分量であり、明確な悪意が感じられる所もそれらしくて良かった。
その分、最終局面の血まみれショーはやり過ぎ感が否めない。あそこまでやらなくても不気味さや狂気は充分に描ききれていたと思う。着地点を見誤ったのはマイナス点。
衝撃的結末‼️で面白かった😆
予告編から気になり初日鑑賞しました〜‼️。
初日だけあり最後の回だったけどいつもよりちらほら客が居ましたね。
期待通りに最後まで目が釘付けで155分があっという間に終わりました💧。
予想以上に面白く良かったです。
最初の展開は予告通り薬に手を伸ばしでしたが、まさかの分身が生成され、さらに人格も違うとかは予想に反して先が読めず最後までオチはわからなかったけど、「バイオハザード」と「サイレントヒル」を足したようなグロ描写が後半はありまくりで、凄かった😱。
前半は「スー」のセクシーなダンスシーンもたくさんあるから彼女の魅力は十分に伝わりました(笑)。
「エリザベス」も十分綺麗なんですけどね💧同級生との飲みに行けてれば少しパッピーエンドだったのかな❓と思う😭。
特にのシーンは「スー」が「エリザベス」から日数を余分に養分を初めて抜き取る所ですね、まだ別人格っぼいって思ってなかったからダメダメ〜って思いながら抜いちゃったね〜💧っと思って観てました💧。
音楽も重低音❓かなかなりきいてて、映画のテーマ曲的なやつだよね、よく流れてたから流れただけで映像が甦るしなんとなく怖い感じもして好きです。
もう一回観ても良いかな〜❓って思うくらい私の中ではとりあえずの今年1番ですね👍。
まさに衝撃的!!!上半期一の衝撃作!!!
観ようと思ったキッカケは、どこかのサイトの宣伝で「衝撃的作品!!」とレビューされていたので、これはと思い観賞する事を決意!!
公開初日に観賞は人生初!!期待と不安入り交じるなかチケット購入……
(映画の感想は「※」以降に記載。ただし、ネタバレ大いにあり。)
と、思った矢先!!いつも行ってる映画館では上映されず、結局メチャ離れたところまで行く羽目に。
映画当日は平日なので仕事あり。しかも、バリ忙しい…なんとか終わらせバイクで1時間掛けて帰宅。(観賞日夜は雨予報で車に乗り換えたかったため。)
で、片道2時間。なんとか映画館につき席に座り、ドキドキワクワクしながら観賞してたらブルーライトがファーーン。ついでに貧乏ゆすりもガサガサガサガサ!!
原因は隣に座ってるカス客。映画に興味ないんかちょくちょくスマホ触る始末!!
もー興味ないなら帰れよ!で、おるなら最低限のマナーは守ってくれ!!
話を映画に戻すが、この映画かなり好みが別れそうな作品。
これは、上記のスマホくそ迷惑野郎からも伺えるであろう。
以上が、映画チケット購入から観賞当日の僕のムーブメントである。興味がある方は、本編の感想も見て頂きたい。
※ここからはネタバレ有り。と言うか、確信をつくこと書くので見たくない方は見ないで下さい。
注意!!
この映画は小さいお子様とは観に行かないで下さい。後、夜観るのも控える事をオススメします。
まず、映画の大まかな内容について。
導入は主人公エリザベスの衰退と悲しみを表現。そして、人生への不安を表現。
ストーリーが進むにつれて少しSFホラー要素が出てくる。
しばらくすると、エロ×オシャレのスタンスにストーリーがシフトする。
このエロ表現。個人的にはエロと言うよりかは美しく見え、かなり衝撃的だった。
また、オシャレな表現の仕方もスタイリッシュでカッコいい!!
有名カリスマ美容室から流れてきそうなクラブ系ミュージック、重低音のリズム、スタイリッシュなテロップの入れ方!!
まさにヴォーグみないな洗練された格好の良さ!!
この辺りから映画に目は釘付けとなっていった。
そして、ストーリーが進むにつれて衝撃のラストに向かっていく!!
それはまさにグロ!!もーこれは夜みたらトラウマもの!!ヤバい!!
でも、このグロの中にもオチの部分は美で終わるように表現されている。この辺りも洗練されていて、ある意味格好が良かった。
観ていて面白いと思った点は、ストーリー上で主人公がスー(若い)とエリザベス(年配)に分裂するのだが、若いスーのキャラは感情の起伏が激しく、逆にエリザベスは心が成長しているのか落ち着いた立ち振舞い。
しかし、姑息な嫌がらせを行う等の悪い意味での人間的成長さも表現している点。スゴく細やかだなと感じた。
そして、そんな主人公を観て思った事は、人生全て手に入れてきたんだなと感じた。
(オレの人生に生まれ変わったら3日でドロッブアウトするやろなwww)
総括
人間我慢や妥協を行い、不の自分自身も愛すことが大事!!
人生何でも手に入れてきたエリザベスは、自分の衰退を受け入れられず、再起を計ろうと自分の分身のスーをうみだす薬を投与する。
しかし、自分のマイナス部分を愛せない主人公(エリザベスもスーも)は、自分自身の分身であるにも関わらず互いを傷つけあうこと行う。まるで他人であるかのように。
人間自分の気に入らないところなんていっぱいあると思う。
だが、それを隠すと言うのは自分への破滅を意味している。
自分の嫌いな部分を受け入れ、それを加味した上で自分自身を愛していく。
そんな事を作者は伝えたかったのではないかと思った。
これは、確実に一人で観に行く事をオススメする。下手に人と観に行って意見を交換するような映画ではないと思った。
そして、気になる方は是非観に行って、感想を教えて欲しい。メチャクチャ色んな意見を聞いてみたい!!っと思えた映画であった。
まさに阿鼻叫喚だが、やるせなさも
女性に若さや美しさを求める価値観を露悪的にコミカルにグロテスクにぶつけてくるホラーで、とても面白かったです。
ビビッドなビジュアルに不穏感を煽る音響や、容赦ない肉体変容描写など、映像的にも見応えがありました。
主人公二人、体当たり演技はもちろんのこと、台詞がなくとも表情や仕草で伝える演技も素晴らしかったと思います。
「かわいいが暴走して、阿鼻叫喚」というコピーを見た時は、今時「阿鼻叫喚」って、久し振りにこの四字熟語見た、などと思っていましたが、クライマックスはまさに阿鼻叫喚と呼ぶに相応しい狂いっぷりで度肝を抜かれました。
シニカルなコミカルさもありますが、やはり価値観に囚われた主人公の末路はやるせないです。
旧友に会おうとするくだりは本当に痛々しいですし、主人公同士で争うのも、自己嫌悪、自己否定、自傷行為ということになると思いますし。
若く美しくなければ価値がない愛されない、という価値観の呪いに心の底から苛まれているのだろうと。
女性に若さや美しさを求める男性の方はこれでもかというくらい能天気で醜悪で、クライマックスはそんな価値観を育んでいる男性や世間に対して痛みをぶちまけてやるという怒りもあるように感じました。
作品は日本でいう昭和の時代の話のように見えますが、こういう価値観は今でも根強く続いていますし、SNSの流行もあり、ショービジネスの世界に限らず一般人や子供にまで広く強く刷り込まれるようになっていると考えると、気が滅入ります。
ついでに、シネコンではこの作品の宣伝用の大きなパネルが飾ってあったりしましたが、ドラえもんのパネルの横に並べてあったりして、子供向け作品と並んでいるのは何だかシュールな感じで笑いました。
何が悲しくて
こんなものを見ているんだろうと思った。言いたいことはわかったから、最後まで脚本を書かないなら、映画にしないでほしい。
どれだけぶっ飛んでいてもいいけど、もっと主人公の内面に寄り添ってほしい。この人だって、ルッキズムだけに重きを置いているわけじゃないでしょう。人生、それだけじゃないはず。昔の知り合いが現れたとき、かすかな光が差していたのに。
中盤まではそれなりにしっかり作っていると思うし、この先どうなるのかという興味で観ていた。デミ・ムーアの貫禄も悪くないし、マーガレット・クアリーも冷たい美しさではなく愛嬌があってよかった。
どうやって終わりにするかわからなくなって、ホラーエンターテインメントにしてしまった感じすらする。
ホラーエンターテインメントと言えば聞こえはいいけど、これで喜んでいる人たちが大勢いるから成立しているのだと思うと、帰り道が少し怖かった。
前半は★★★★、後半は…
終盤はスプラッター それもB級
作品のアイデアと中盤までのストーリー展開はとても面白く魅力的だった
ただ後半(特に最終盤)が間延びし過ぎて何処まで続くのだろうと呆れてしまった
監督の言わんとしていることは解るのだがそれにしてももう少し何とかして欲しかった
サブスタンスのルールも終盤は破綻してるし
これってデミ・ムーアの力で終盤の脚本を改変出来なかったのだろうか?
っていうか出演してもらいたくなかった
せっかくのデミ・ムーア、マーガレット・クアリーの全身全霊の熱演が終盤で全て台無し
コアな映画ファン以外はおすすめしません
ポップで残酷。存在価値を追い求めた欲望の果て
コラリーファルジャの圧倒的なセンスが爆発している
頭一発目から一気に持っていく画作り、ハイコントラストな色彩感覚、大胆なアングルショット…
どれをとっても1シーン1シーンの画面構成に隙が無くキマりまくっている
でありながらも技術だけに収まらない暴力的とも言っていい攻撃性を備えたストーリー
年齢という呪縛、美への渇望、女性としての価値
ポップな画とは裏腹に容赦なくくだされる老いへの断罪
それらが最後にもたらす悲劇的とも喜劇的とも言える激烈なラスト
ここまで作品全体から溢れんばかりのパワーを感じたのは久々
局所でボディブローのように打ち込まれる痛烈なシーンの数々が徐々に作品を全体を包み込みやがて爆発するように終盤へ流れ込んでいく
そこからのモンストロスな展開とスプラッター顔負けの血しぶきの嵐をぶつけられ見ているこっち側の身体が熱くなる
ただそれは単純に見た目の派手さ だけではなく、その根底にある愛への飢えが強く感じられるから
映像演出と感情の機微。両側から頭を揺さぶってくる
老いたかつての女優を演じるのがデミムーア というのもどこか彼女自身と重なる部分がありだからこそマーガレットクアリーとの対比がより深みを持って描写できたのではないかと感じる
全体に説得力をもたらすような2人の存在が最終的にはサブスタンスという作品を見事にまとめ上げた
尖ったセンスと時世を突く表現技法、圧倒的なプロットや映像演出、そしてそれに深みを与えた演者の力 全てが高い次元でまとまった傑作!
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