「人生の儚さ」国宝 wemyyさんの映画レビュー(感想・評価)
人生の儚さ
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人の人生、一生に一度きり。その中で一芸を極めるために歌舞伎にのめり込む吉沢亮演じる喜久雄、横山流星演じる大垣俊介。メインは喜久雄側の心情の追体験だったと思うが、吉沢亮の演技を受ける横山流星という俳優がいたからこそ成り立ったと思う。
2人が演じた曽根崎心中、心が共鳴していたように感じ、それに泣けた。
血筋という、目を背けられない現実。でもそれに向き合う喜久雄。最後のシーンは、救いのような、しかし、喜久雄にしか味わえない孤独さも感じて、なんとも言えない気持ちになった。この先に喜久雄、何を思って生きていくのかと…。
田中泯演じる人間国宝の歌舞伎役者・小野川万菊、国宝であるにも関わらず、最後は地味で簡素な部屋で最期を迎えるのかな、と感じるシーンがあり、人生の儚さを感じた。
King Gnu井口 理が歌唱参加する主題歌「Luminance」は、最初本当に誰の声か分からなかったが、本当に救いのような歌で、あの曲で観客も落としどころというか、ホッとして映画を見終えることができたのではないかと思う。
節目節目でまた観たくなる映画になった。
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