「役者の業」国宝 ゼリィさんの映画レビュー(感想・評価)
役者の業
役者ものって、最終的に「役者って業が深いね」にいきついちゃうのね。
ガラスの仮面しかり。うーん・・・
別に長嶋茂雄みたいなあっけらかんとした役者がいたっていいじゃない。
私、若い時お芝居やってたんだけど、だからか逆にお話に入り込めなかった。
演技ってはっきりした尺度がないんですよね。
早いボール投げられるとか、点数王とか、4回転ジャンプ跳べるからすごいとか。
営業成績がいいとか、高く買ってもらえる絵を描けるからすごいとかみたいな。
だから、演技のためにどこまで人間を捨てられるか、どこまで役に入り込めるかみたいな根性論、精神論に陥りがち。役者バカが称賛されがち。
でも人間としてやっぱりそれちがう。歌舞伎役者、奔放に遊びがちだけどそれちがう。
何が違うんだって言われてもうまく言えないけどそれちがう。まず人並でいようよ。
だからかなあ、全然入り込めなかった。
ナウシカ歌舞伎くらいしか見たことないけど、歌舞伎シーンはよかったと思う。
少なくとも全く素人っぽく見えなかった。
歌舞伎の音楽に映画の音楽かぶせるのはやめてほしい。もっと歌舞伎に集中したかったぞ。
なんなら人間ドラマもっと減らして歌舞伎の尺増やしてもよかったと思う。ガラスの仮面の二人の王女のところくらいに。
吉沢亮が最後の方で一回だけ男役をやるんですが、女が男装してるようにしか見えなかった。マジ女顔。
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