「パワーとビーム、マキマとキネマ、レゼとボム」チェンソーマン レゼ篇 Don-chanさんの映画レビュー(感想・評価)
パワーとビーム、マキマとキネマ、レゼとボム
パワー(ファイルーズあい)が居なくなるとギャグが減って寂しいですが、居ない間にマキマ(楠木ともり)と一緒に朝から晩まで1日中映画を(6本も)観たり、レゼ(上田麗奈)と楽しいひと時を過ごしたりと、デンジ(戸谷菊之介)の青春を疑似体験できてドキドキするのでありました。
前半は恋愛パート、後半は戦闘パートです。エンディング後にオマケもあります。
今作は、人によって泣き所が異なることがわかりました。今回一緒に鑑賞したA(ティーンズ)は、早川アキ(坂田将吾)と天使の悪魔(内田真礼)の男同士の友情(命を削ってでも触って助けたところ)で泣いたらしく、同じく一緒に鑑賞したY(私より3歳年上)は、ビーム(花江夏樹)のデンジに対する揺るぎない忠誠心に心を打たれて涙が出たそうです。
私は、レゼの(デンジとの運命的な出会いに喜んでいたことを嘘だったと言って誤魔化したり、ラストはデンジに会いに行ったりする)言動に感極まって泣きました。
弱点である水で無防備に裸になってデンジに泳ぎを教えたり、ボムに変身するとボインになるし、なんなんでしょう、面白いキャラクターです。
1990年代は映画(シネマ、キネマ)が同時上映という形で2本立てが当たり前の頃でした。
きっと都会には映画館が沢山あったでしょうから、徒歩で三つくらいの映画館を梯子したのでしょう、などと余計なところで想像を膨らませてしまうのでした。
それにしても、なぜ映画館の梯子デートだったのか、スマホもなくサブスク配信もされていない時代ですが、レンタルビデオから借りて自宅鑑賞という選択をしてしまうと、二人きりになるのは鑑賞どころではなくなりそうですし、きっとマキマは、デンジの世間とはズレている感覚を共有(つまり泣いたふりを)して肯定してあげたのだと思います。
デンジとマキマが一緒に映画鑑賞をして、感想や意見が一致していて、泣き所まで一緒なのはマキマの作戦だと思いました。
マキマにとって、違う意味だとしてもデンジが特別な存在であることは確かですが、同じ価値観のわけがなさそうだからです。
何よりもデートの約束の時間より1時間早く来たマキマの考えていることがわかりかねます。そんな謎めいているところがマキマの魅力でもあります。
台詞が聞き取りにくい部分がありました。もし再び鑑賞する時は日本語字幕付きを観たいと思います。鑑賞前に入口で入場者プレゼントを貰いました。
原作者が若干の足し引きをしながら原作通りのエピソードを丁寧に製作するのが、劇場版アニメの成功法則ですね。
~~ 原作コミックに関すること ~~
今作は、第5巻と6巻に収録されている『レゼ篇』をアニメ映画化したものです。
第9巻で「1997年」が舞台であることが明らかになっており、スマホが登場しません。
第10巻によると、「ナチス」及び「第二次世界大戦」が無かったことで「ソ連」が1991年以降も存続していることも明かされています。私たちがいる現代とは別の世界線です。
~~ 配信中の総集篇について ~~
●総集篇の前篇(約120分)...個人的に評価すると☆5.0。
体感的に半日位ある超ボリューミーな内容でした。
●総集篇の後篇(約90分)...同じく評価すると☆4.5。
エンディング後のオマケが、パワーに焦点を当てていて笑えました。
共感ありがとうございました。
ソ連が出てきたり、テレビがブラウン管だったりして、平成9年だったのですね。
(すいません、初心者で…)
Windowsか1985年
人が大勢亡くなりますが、悪魔の天使の死生観や、あと5年で死ぬことが決まっている設定など興味深いです。
美しいと思いました。
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。


