「あれっ?これ劇場で観ていなかったっけ?ぜよ。」もしも徳川家康が総理大臣になったら 野球十兵衛、さんの映画レビュー(感想・評価)
あれっ?これ劇場で観ていなかったっけ?ぜよ。
なのにレビュー書いていなかったってことは、鑑賞時には面白いって思わなかったのかな?ぜよ。
アマプラで再視聴した今では「よくぞがんばったぜよ!」という評価になりました。
映画ってこのくらいのハッタリが効いてなきゃ。
AIだのホログラム映像だのの、ご都合主義の細かいところ気にしちゃダメ!
非常に興味深く面白い設定に溺れて頭空っぽにして観なきゃ。
活字が苦手なので、この作品も原作未読なんですよね。
よくぞまぁ、こんなハッタリを思いついたもんだと感心しました。
キャスティングもピッタリだったかな。
GACKTって正直苦手なんだけれど、本作の信長役はハマっていたように思いました。ナルシーで無駄に偉そげなところが(な!なんということを!)
秀吉の腹黒さを竹中直人が好演でしたし。ただ、何故あそこまでのカリスマ性があったのかが正直?でした。
野村萬斎の家康は、さすが貫禄満点でした。
えっ?紫式部を演じてたのは観月ありさだったんだ!メイク濃いからわかんなかったよ。
個人的にMVPだったのは聖徳太子(長井短なんというお名前・笑)の何とも言えぬすっとぼけた表情
坂本龍馬に武田鉄矢を持ってこなかったのは大正解(な!なんといういうことを!)
まぁ、浜辺美波と、龍馬のほんのりとしたラブロマンスを描くなら、武田鉄矢じゃ絶対に無理だったろうし。
かなり無理のある設定をキャスティングの妙と、ハチャメチャなストーリー進行でゴリ押しした感じ。だが、それがいい。
音楽もよかったかな。テンポのよい『大江戸捜査網のテーマ』だとか。
天照大御神登場の『君が世』とか。おふざけの度にピッタリキマっていると思いました。
ラストの秀吉の演説は、家康の言う通り一理あるって思ったの。
でも、それ以上に家康のストーリーテリングが的を射ていると思ったの。家康の貫禄勝ち。
ちょっと説教くささが長いと思ったけれど、結構感動しました。
映画ってこのくらいハッタリ効かせてなきゃ。どうせ作り事なんだし(禁句!)
そういう意味で、文句なくジ・映画を楽しめました。
