私たちの一日のレビュー・感想・評価
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犬猫白猫
イヌ猫に声をかけているキム・ミニが可愛すぎた。やっぱ監督の前だからリラックス系の波形がエグいくらい出てるのかな、なんかうらやましいなジジ…おっと失礼w
スイッチ切られたドラえもん状態の飼い主は気の毒だったし、コチュジャン入りラーメンが辛すぎて食べれなくなった女学生にも同情したが、正直キム・ミニと猫でどっぷり風穴が開くくらい見入りました。
訪ねてきた俳優志望?の若者の、人生の悩みからの問いに答える詩人。けっこう芯を喰ってる気がする答え。若者は酒を買い出しに行き三人で飲む気だったのに、詩人はゲームを始めジャンケンの強さで若者らに空気を読ませて退散させ、一人呑みモードへ。ものすごくいい顔、手酌で祝杯。朝からコチュジャンラーメンアンドスマイルの開祖にして、顔中に挙がる勝鬨wそりゃこの人に悩みがある訳ないw
長い取材に人生の問いに。これら学生相手の後の酒は旨いんだろうし一人で呑みたかっただろうな。禁酒禁煙の誓い、ノンアルの立場のなさは、もう形もないです。
月刊ホン・サンス第三弾「水の中で」観そこねました orz…別冊は?別冊はもうないのでしょうか?
月刊ホン・サンス第4弾「ありきたりな一日をホン・サンスの笑いとユーモアによって特別な一日に昇華させた魅力あふれた作品」
プロヂューサーと録音以外はすべてホン・サンスのみで撮った現在の制作スタイルの作品です。
老詩人にホン・サンス映画の常連キ・ジュポン「川沿いのホテル」「イントロダクション」「草の葉」「小説家の映画」と先輩の家に居候している元女優サンウォンにホン・サンスのミューズ(女神)キム・ミニ「正しい日 間違えた日」「逃げた女」「それから」「草の葉」「川沿いのホテル」「小説家の映画」「小川のほとりで」が出演しています。
舞台は老詩人と先輩の家のたった一日の出来事です。
サンウォンは朝ゆっくり寝て、起きてからコーヒーを飲み先輩の飼い猫ウリに餌を与える。
老詩人はコチュジャンをラーメンに入れ平気に食べている。その姿を映画学科の女子大生が老詩人のドキュメンタリー映画を撮影しながら、辛くないですか言い笑う。
サンウォンのもとに俳優志願の女性が訪問してくる。
老詩人のもとにも俳優志願の男性が訪問し、酒を手土産に持ってくる。
サンウォンは女性になぜ俳優になりたいかを問い、問答が続く。
老詩人は大好きなお酒と煙草を病気のため医者から止められていると俳優志願の男性に言う。
サンウォンは花と草と話ができると俳優志願の女性に言う。
俳優志願の男性は老詩人に詩や哲学的な質問をする。
サンウォンは俳優の資質を率直になり自分の偏見や習慣といった、まとっているものをはがしていかなければいけないと俳優志願の女性に強く言う。
老詩人は俳優志願の男性に正解や真理などは考えず、真理などわからないものだから、間違いながら生きていくよう強く言う。
先輩の家で先輩とサンウォン、俳優志願の女性がラーメンを食べる。サンウォンがラーメンを食べるときコチュジャンを入れ平気で食べるのを見て俳優志願の女性もコチュジャンを入れたら辛すぎて食べられなくなり、心配したり笑ったりしている。
老詩人を訪問した俳優志願の男性は、話がヒートアップしてきたのでお酒を買ってきて三人でゲームをしながら、かなりのお酒を飲む。あげく老詩人は煙草まで吸ってしまう。
先輩の家から飼い猫ウリが消え、みんなで探しあたふたする。
老詩人の家から女子大生と俳優志願の男性が帰る。
先輩の飼い猫ウリが知人の女性に抱かれて帰ってくる。先輩の家はいつしか日がかたむき、暮れなずんでくる。
老詩人は一人静かにベランダに出て、ウイスキーを飲みながらテーブルに煙草を置く。
サンウォンと老詩人のこの一日の物語が「私たちの一日」です。なんともドラマ性がまったくないともいえるし、ものすごくドラマチックな一日だともいえる。私にはものすごくドラマチックに見えました。
その理由は
サンウォンのドラマチックさは、先輩の家であまりにもリラックスして熟睡できたこと。他人になつかない先輩の飼い猫ウリがなぜかサンウォンにはなつくこと。俳優志願の女性が訪問してくること。俳優志願の女性がラーメンにコチュジャンを入れたら辛すぎて食べられなくなること。奇跡的にウリが見つかること。そしてゆったりと日が暮れ平穏に一日が終わること。
老詩人のドラマチックさは、ドキュメンタリー映画を撮られていること。俳優志願の男性が訪問してくること。医者から止められていた酒を飲み、煙草を吸うこと。一人ゆっくりウイスキーを静かに飲むこと。命と引き換えにしても自分の好きなお酒と煙草を味わう決心がついたこと。
なんか二人とも結構ありえない一日ではないでしょうか。ホン・サンスはコチュジャンを笑いのペーソスにして場をなごませ、訪問者を迎え入れることで場が活気づき、俳優志願の男女に強くアドバイスをすることによって、場がはじけ、ユーモアに発展する技量の高さを見せつけます。相変わらず会話シーンの長回しは健在です。
いつものことですが、映画を観終わるとホン・サンスの世界観にどっぷりとはまってしまい、にやけている自分に気付くのです。またやられた!でも、ものすごく気持ちがいいのです。やはりホン・サンスだなと。だからまた見たくなるのです。月刊ホン・サンスもこれで第4弾。あと1作品しか残っていません。楽しみに待ちましょう。
"猫の一日"
登場する飼い猫の名前は「ウリ」で、日本語に訳すと「私たち」になる。
シークエンスを繋ぐショットとしてインサートされる🐈みたいなキム・ミニが白眉。
まるで猫が尻尾をふりふりするように、ベッドに横たわるキム・ミニが足先をすりすり動かす演技は、確実にホン・サンスの演出意図だとおもう。
しかも、猫の行動に合わせて現場判断でショットを変更しているのだとしたら末恐ろしい。
もうホン・サンスは、お酒もタバコも禁止されるようになっちゃったの哀しい、、、
「猫は幸福を求めない
それゆえに、猫は幸せなのだ」
出典:ジョン・グレイ『猫に学ぶ――いかに良く生きるか』
交わらないけど繋がっている
老詩人と若手俳優は父娘かなと思った。
ラーメンにコチュジャン。
ギター。
が共通点だから。
それにしてもどちらの会話も薄いというか普通というか、
これがホン・サンス特有の持ち味だと思うが、
いつもにも増して薄口だと感じた。
※但し、多少の深みは感じる
しかしながら、詩人は面白すぎる。
禁酒禁煙しているけど、結局はどっちもやりたかったの
だね、と。
酒を飲みたいからじゃんけんゲームを始めたのだろうし、
ノンアルビールを美味いと言いながらも、
養女から「不味いんですね」と核心をつかれるあたり面白すぎる。
俳優志望の男からの質問に対する返しも秀逸。笑える。
養女と男が同時に帰るところも会話も秀逸。笑える。
やっぱりホン・サンスは癖になる。
本日劇場でご一緒した方もリピーターに違いない。
だが、顧客の新規開拓もやってほしい。
月刊ホン・サンス しばりだと、リピーターしか来ないような気がする。
しばらずとも、タイトルが地味なので来ないか・・・(笑)
先輩の人生論。聞き流す術を覚える若者たち
ホン・サンス作品は映画監督や作家が若い女性に下心を見せながら近づき、滑稽さや悲哀を表現する内容が多かった。しかし今では監督も老いを感じ、若い人に何を伝えられるのかを真摯に模索しているようだ。
そのぶん「小川のほとりで」や本作は、ベテランの孤独や苦悩、若者の青臭さが際立つ人間ドラマになった。
「私たちの一日」では「キム・ミニと若者」「老いた詩人と若者」のパートがそれぞれ独立して、交互に描かれる。
面白いのはキム・ミニも女優志望の若者にいっぱしのお説教を垂れるようになったこと。居候している先輩に見せつけるように「女優志望の理由を聞かなきゃ。でも2人きりで」とベランダに出ていく。
「演じるとは自分の衣を脱ぎ捨てること」と精いっぱい背伸びして説きながら、「あなたにはまだ早いかしら」というようなそぶりを見せるのがかわいい。聞いている若者が唐突に涙を流すのは、一生懸命に話した先輩への礼儀(演技)と思えなくもない。
老いた詩人は部屋に女子大学生を迎え、健康のために酒もたばこもやれなくなったと嘆く。学生が買ってきたノンアルビールに大げさに驚いてみせ、物分かりのいい大人を演じる。
しかし詩人が本領を発揮するのは、若い男性が部屋にやってきてからだ。「生きるとは」「真理とは」。それこそ青臭い問いを繰り返す男性に対し、「生きている間は、生きる意味は分からないものなんだ」と、さすがの正論で応答。
ここで面白いのは、先に部屋に来ている女子大学生が「私はわかってますよ」というように、2人を見比べたりうなずいたり。兄が怒られている横でちゃっかり処世術を学ぶ妹のようですね。
ホン・サンスの映画に出てくる若者は、もちろん俳優としてのオーラはあるものの、失礼ながら現代っ子らしく無個性的だったり口下手だったりする雰囲気を絶妙にまとっているようだ。
そして先輩たちのお説教をまじめに聞きながらも、適度に受け流すスキルが描かれているように思われる。
本作も「小川のほとりで」と同じくバランスが取れた作品で、飲み込みやすい。そうなると難解な「旅人の必需品」「水の中で」が懐かしくなってしまうのも、ホン・サンス映画の醍醐味だろうか。
ホン•サンス流私小説的写実主義の極北みたいな作品だけど 「無劇の劇」という彼固有の匠のわざを堪能できたりもする
日本の近代文学を特徴づけるもののひとつに私小説(読み方は「わたくししょうせつ」でしょうね、やはり)の存在があります。作者自身を主人公にしてその経験や身辺の出来事に取材して自身の心境を綴った小説といったあたりが定義になると思いますが、日本では大正時代から昭和初期あたりが全盛期でした。「小説の神様」とまで呼ばれた志賀直哉が私小説の大家だったことから考えると、日本文学の中ではかなり重要なジャンルだったと思われます。私小説を書く人には「調和型」と「破滅型」がいると言われ、前述の志賀直哉は調和型でしょうけど、破滅型の私小説って、要は自分の私生活の恥ずかしいところをさらけ出して書いてるだけでしょ、という身も蓋もない言われ方をされたりもします。まあでも破滅型の私小説家も身を削るような思いをして書いているんでしょうけどね。
閑話休題。で、映画の世界にこの私小説的手法を持ち込んだのがホン•サンスだと思います。我々の半径数メートル以内にある些細な日常生活を淡々と描写し、時折り、登場人物の心理的な葛藤などを見せてくれたりもします。彼は上記の分類によれば基本的に調和型でその中でも人間観察にたけたタイプのように思われますが、破滅型の要素もユーモラスに取り入れ、自分自身を戯画化した人物を作品内に登場させたりもします。作品内では基本的に劇的な出来事は何も起こらず、彼の透徹した人間観察眼でだらーっとした会話を続ける登場人物たちを徹底的に「写実」してゆきます。ハリウッド大作が「浪漫主義文学」だとしたら、彼の作品は「自然主義文学」と言えるかもしれません。
さて、この作品ではふたつのエピソードが交互に語られます。ひとつは隠遁生活を送っている老詩人ホン•ウィジュ(演: キ•ジュボン)のもとに彼のドキュメンタリーを製作している女子学生と彼に頓珍漢な質問をする俳優志望の男子学生が訪ねてくるエピソード。もうひとつは友人ジョンス(演: ソン•ソンミ)のところに居候している休業中の女優サンウォン(演: キム•ミニ)のところに女優志望の女性が訪ねてくる話で、こちらではジョンスの飼い猫が行方不明になってジョンスが泣き崩れたりもします。結局、このふたつのエピソードは最後まで交わらないのですが、コチジャンだったり、ギターだったりの共通のアイテムがあり、どちらも俳優志望の若者がお土産を持って訪ねてくるという共通点があります。どちらの話も日常生活を送っている人たちの一日を描いているのですが、どこかネジが緩んでいるというか、観てるこっちのほうが脱力してしまって笑うしかないみたいな内容です。特に詩人(恐らくサン•ホンス自身を戯画化していると思われる)のところに来た俳優志望のバカ学生(失礼ながら、敢えてこんな言葉を使ってしまいましたが)が詩人にする質問が「お前、厨二病をこじらせてるのか」と言いたくなるほどお粗末です(本人は真剣に尋ねてるのがなんか可笑しい)。詩人のテキトーな答えも笑えますが、侮れないのはその答えに人生の真理が含まれているように感じられるところですね(笑) 。この詩人、ドクターストップがかかって禁酒禁煙してたみたいですけど、お話の終わりのほうでは、酒は飲むは煙草は吸うは、の状態になってしまいます。皆でじゃんけんをして負けたら一気飲みのゲームをしたときは、彼は勝ち続けたのであまり飲めませんでしたが……
で、どっちのエピソードもぐだぐだのまま終わってしまいます。これ、タイトルにあげましたが、ホン•サンス流私小説的写実主義の極北に位置しているとも言える感じで、いつものホン•サンス作品よりも更に劇的なことが何も起こりません。まあ私の場合はそれでも退屈せずにニヤニヤしながら観て満足して家路についたのですが。
思えば30年以上前、タランティーノの『パルプフィクション』を観たとき、私は、これって、ストーリーは大したことないけど、時系列を弄って断片的なエピソードを見せてゆくと、こんなに面白くなるのか、まあ、でも、個々のエピソードが刺激的で面白いからな、と思ったものです。映画にはこんな手もあるのか、という思いでした。で、ホン•サンスの場合です。ストーリーはあるような、ないような、まあ、断片的なエピソードの積み重ねです。個々のエピソードはさほど刺激的ではありません。それを頭から淡々と見せてゆきます。多くの場合、固定カメラで、忘れた頃にズームアップを使ったりもしますが、そういった技巧もあまり使わず、カット割りもそれほど頻繁ではありません。え、「無技巧の技巧」を用いて撮った「無劇の劇」の劇映画とな。あらためて、映画にはこんな手もあるのか、と言いたくなります。志賀直哉が「小説の神様」と呼ばれるなら、ホン•サンスは「映画の神様」と呼んでもいいかもしれません。多作の人なのでこれからも楽しんでゆきたいと思います。あと、フランスのイザベル•ユペールを主演にしたように、日本の女優を主演にして撮ってほしいかな。
「素っ気ない」というところではホン・サンスの中でもトップクラス。
ホン・サンスの長編30作目。この監督の作品は好きで半分くらいは観ているんだけど、ドラマ性が薄いという点では本作は群を抜いていると思う。
彼の作品は、基本、登場人物が巻き込まれている(あるいは引き起こした)面倒ごと(男女関係のもつれが多い)が背景にあって感情が表に出たり隠されたりしながら会話劇として進行していく。
ただ、この作品については、ソンウォンとホン・ウィジュの1日が交わることなく別個に進行していき、いつもと同じ会話劇ではあるのだが、それぞれに配置された聞き役としての俳優志望の二人が相当にへっぽこに設定されていて何も聞き取れず、ドラマとして深まらない。そのうち、一方では猫探し、もう一方ではジャンケンゲームが始まってどさくさのうちに話は終わってしまう。
これはひとえに、ホン・サンスとキム・ミニの実際の関係を下敷きにしているからでしょうね。他の方のレヴューで二人の関係を父娘と捉えているものがあったが、詩人ホン・ウィジュはホン・サンス自身を投影しているのだろうから、ソンウォンとホン・ウィジュの関係は恋人、愛人関係以外の何物でもあり得ない。だからソンウォンにラーメンにコチジャンを入れることを教えたのも、ギターを教えたのもホン・ウィジュということになり二つの時空はシンクロする。
ちなみに、ホン・ウィジュは離婚していて会えていない娘がいる、と語っているがこれはホン・サンスの境遇と一致する(ホン・サンスは離婚はしておらず別居しているだけのようだが)それとインタビューアの女子大生を養女にしているとも語るが、これはキム・ミニとの婚外子(多分、養子にしている)のことを意識しているに違いない(年は違うけど)
どういう経緯でこの映画を撮ることになったかは分からないけどホン・サンスは現状でのキム・ミニとの関係性を映画にしたものと思われ、だからそれなりの含羞もあっただろうし色々配慮しなければいけない点もあっただろうから、この中途半端なドラマ性が薄い映画ができてしまったんだろうね。
映画にも刺激は必要だ
「月刊ホン・サンス」なんてやってるのは知ってたが、初めての鑑賞。
粗筋通り2つの話が交わらないのなら、どうやって映画として成り立たせたのかに興味があった。
しかし、個人的には成り立ってるとは思えず…
まず、何人かずつ若者が訪れるものだと思ってたので、1人ずつという幅の狭さに驚いた。
そしてその悩みや会話の内容が薄っぺらい。
「演技に必要なものは」「詩をはじめたきっかけは」…こんなん興味ない有名人にする質問だわ。
挙句、「生きる意味とは」「愛とは」「真理とは」?
漠然として哲学的で、結局は各々で答えを見つけるしかない質問が立て続けに出てきて呆れる。
そんなこと訊ねてるうちは悩む段階にすらない。
会話だけでなく、キャラにも魅力を感じなかった。
その上、猫がいなくなった時のジョンスの幼稚な振る舞いを長々と見せられて不快。(客はいつ帰った?)
しかもそれで話が動くかと思ったら、アッサリ知人が届けてくれておしまい、って何それ。
ラーメンにコチュジャンとか、貰い物のギターとか、共通点は多く見られたが、特に活かされず。
サンウォンとウィジュが知り合いかもってくらい?
BGMもなく、(恐らく)照明もおらず、役者とカメラだけで撮られていた印象。
カメラもほぼ固定で、ほとんどが部屋の中。
そりゃ低予算だろうしエンドロールも過去イチ短いが、中身がなさ過ぎるよ。
思いつきで設定だけ決めて、アドリブで撮ったのか?
猫だけが癒しなのに出番が少なくて残念。
一番飲みたい人がじゃんけんに勝ち続ける可笑しさ
詩人と元女優は親子なのでしょうか?
やたらと符号します。アパートの2階、昼寝のタイミング、お土産持参の迷える若者の訪問。ラーメンにコチュジャンをいれるし(赤い容器も同じ)、ギターが弾ける。
詩人は「娘はいい子だ」って言ってましたしね。確かにいい子です。詩人の娘らしく花と会話できるなんて。
なにげないけど幸せに満ちた一日。人生は短い。やりたいことをやる。
晴れた午後の屋上での極上酒と一服。なんとも気持ち良さそうなラストシーンでした。
俳優陣は本作もキム・ミニをはじめホン・サンス組の気の置けないメンバー。
そんな中私のお気に入りは、いつも優しく頼れる先輩役を演じることが多いソン・ソンミ。
今回はペットの失踪で、玄関で泣きくずれるという今までにない繊細かつお茶目な演技も見せてくれて、ますますファンになりました。
酒を飲むとき
おかしみのある人の営みの同期。
本作は2つの異なるお話(女性2人暮らしの部屋と詩人の部屋)が並行する作品。俳優を目指す若手にアドバイスするマウントっぷり、猫が飛び降りたことを確信した後の項垂れ感と懸賞金を決めた後の立ち直りの早さのギャップ、じゃんけんで一度も焼酎を飲めない飲めない先生。どれもサイコーすぎた。
それだけでも充分に楽しめるけど、この交わらないはずの2つのお話がコチュジャン、ギター、酒、哲学で相互に同期するところにホン・サンスの面白さが光る!
ラスト。先生がひとり、頂きもののジョニクロを開け紫煙を潜らせるシーン。これは自分に同期した。
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