劇場公開日 2025年2月28日

「命を懸けて試合に臨む姿」TATAMI HKさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0命を懸けて試合に臨む姿

2025年3月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

主人公の柔道選手が政治の介入に対して、
試合を継続できるのか、勝ち続けられるのか、
無事でいられるのか、最後までハラハラの展開。

映像はモノクロの画面が内容にすごくマッチしていると感じた。
試合はもちろん、登場人物たちは短時間で様々な二者択一の選択を迫られ続けるが、
その緊迫感をモノクロの強いコントラストの画面が強調しているように思った。

銃器の閃光のようなカメラのストロボとか、
冒頭とラストの同一構図による対照的な環境の描写など、
印象的な映像表現も溢れている。

限られた空間、時間の話でありながら、
高い緊張感、リアリティを維持している要因として
映像と合わせて、リズム主体の音楽の力も大きいと思った。

全編にわたって、命をかけて試合に臨んでいる選手やコーチの
気持ちの強さ、気迫の凄まじさ、正直でありたいという美しい姿に感動した。

HK