アイアンマン書き下ろし記事

 2008年、全米ボックス・オフィスで、トップ3に君臨したのが「ダークナイト」ことバットマンと、この「アイアンマン」そして「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」でした。
しかし、バットマンもインディも、すでに何作かシリーズが作られていて、定番ヒット映画シリーズとしての下地は出来上がっていましたが、実はアイアンマンのスクリーン登場は今回初。つまり前例実績が無い新人ヒーローが超特大ヒットで、デビューを飾ったわけです。アイアンマンは、もともとスパイダーマン、ハルク同様、米マーベル・コミックが原作のアメコミ・ヒーロー。
映画同様、天才発明家で巨大兵器産業の社長トニーが自ら開発したアーマー(パワードスーツ)を着て活躍する、というもの。ただ原作では、当時の世相を反映し、トニーはベトナム戦争がきっかけでアイアンマンになります。
この兵器産業の社長=いわいる死の商人が主人公という異色の設定と、男心をくすぐるアーマー=メカ・イメージで人気キャラの仲間入りをしますが、このコミックを有名にしたのは、なんといってもトニーがストレスから酒に溺れるエピソード「瓶の中の悪魔」篇、スーパーヒーローがアル中になる!という前代未聞のお話でした。なので、今回、映画化にあたって、実生活でトラブル続きだったロバート・ダウニー・Jr.がトニーを演じると聞いたとき、多くのファンは喜びました!なぜならアイアンマンは“大人の男の苦悩と挫折”を抱えているヒーローであり、人生のドン底からカムバックした、ダウニー・Jr.氏は、まさにピッタリのキャスティングだったのです。
そうした期待に応えてか、ダウニー・Jr.が、このどこか憎めないトニーを、楽しそうにかつ説得力を持って、演じていて、とてもチャーミングなヒーロー活劇に仕上がりました。ダウニー・Jr.の素晴らしい演技と特殊効果が、この一見無表情の“鉄の男”に命をふきこんでくれたのです!

ついに銀幕デビューアイアンマン

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 大ヒットの「アイアンマン」ですから、当然続編が予定されています。ベースとなるストーリーが問題作「瓶の中の悪魔」篇(前編参照)であり、大物女優が“ブラック・ウィドウ”なる女ヒーローで登場との噂もあります。更にアイアンマンにはすごいミッションがあります!

  コミックでは、アイアンマンは、他のヒーローたちと“アベンジャーズ”なるスーパー・ヒーロー・チームを結成していますが、この“アベンジャーズ”に属するキャプテン・アメリカとマイティ・ソーもこの先映画化、最終的にはアイアンマンと彼ら(もしかするとハルクも!)が共演する映画版「アベンジャーズ」が製作される予定なのです!
 

恐らく映画版「アベンジャーズ」でも、アイアンマンは中心的役割を果たすでしょう。なお今回の「アイアンマン」には、この“アベンジャーズ”への伏線となるエピローグがあるし、また劇中チラっと、キャプテン・アメリカの武器である星条旗をモチーフとした丸い盾が、トニーの研究室で写るのでお見逃しなく! というわけで、このイケメン社長の冒険はまだまだ続くのです。最後にトリビアをいくつか。
実はコミックの世界では、アイアンマンとスパイダーマンはかって親交があって、トニーがハイテクのスパイダースーツを彼にプレゼントするという話がありました。

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映画でも、当初「スパイダーマン2」に登場するドック・オクの、4本腕の人工触手は、トニーの会社が作ったという設定が検討されていたようです。
「アイアンマン」の監督ジョン・ファブローは同じくマーベルのアメコミ・ヒーロー映画「デアデビル」で主人公の相棒弁護士を演じてていた人。彼は今回トニーの運転手役でも登場しています。またバットマンも大金持ちの社長ブルースが、その正体ですが、アメリカの経済誌フォーブスが、架空の人物たちの長者番付というお遊びランキングを発表することがあって、トニーとブルースはいつもトップ10入りしています(笑)

後編:WE LOVE IRONMAN!「アイアンマン」の後に「アイアンマン」あり  BY 杉山すぴ豊


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人物データ ロバート・ダウニー・Jr.

65年4月4日、ニューヨーク生まれ。5歳の時に父のロバート・ダウニー監督作で映画デビュー。高校中退後、本格的に俳優業をスタートし、87年 「ピックアップ・アーチスト」で映画初主演。92年の「チャーリー」でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされるなど順調にキャリアを重ねていたが、96 年に麻薬不法所持で逮捕される。その後も数度に渡って逮捕され、刑務所やリハビリセンターへも入所した。俳優復帰した03年以降は「グッドナイト&グッド ラック」「ゾディアック」といった話題作に次々と出演し、08年の大ヒット作「アイアンマン」「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」で完全復活を果た した。

作品情報

アイアンマン

原題:Iron Man
監督:ジョン・ファブロー
脚本:マーク・ファーガス、ホーク・オストビー、アート・マーカム、マット・ホロウェイ
製作総指揮:ルイス・デスポジート、・・・

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