『殺人者の記憶法』ソル・ギョング『神弓―KAMIYUMI―』パク・ヘイル

1972年、幻の南北首脳会議の裏に、1人の男の存在があった―。

2019.1.5(土)シネマート新宿、シネマート心斎橋

賞

22年目の記憶

監督:イ・ヘジュン『ヨコヅナ・マドンナ』

ソル・ギョング×パク・ヘイル共演、家族の運命を翻弄し続けた父親の、驚愕の事実とは?

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1972年、初の南北首脳会談の裏で行われた秘密プロジェクト 売れない役者だった父、しかし彼には隠されたもう1つの人生があった―

ソル・ギョング×パク・ヘイル、韓国演技派キャスト達が魅せる感動必至の衝撃作! 1972年、南北共同声明が発表され、韓国は初の南北首脳会談に備え、北朝鮮の最高指導者、金日成(キム・イルソン)の代役オーディションを秘密裏に行った。そこに売れない役者ソングンが抜擢される。この役は誰にも渡さないと、彼は日夜厳しい訓練をこなし、次第に金日成が乗り移ったように演じられるようになる。しかし代役が日の目をみることはなかった-。そして22年後、年老いて自らを金日成と信じ込んだ父と、父によって人生を狂わされた息子がある目的のため同居をすることになるが……。

CAST/STAFF

【ソル・ギョング キム・ソングン(金日成になりきってしまう俳優)】1968年5月1日生れ。ペパーミント・キャンディ』(00)では韓国国内の主要映画賞を受賞。『オアシス』(04)での好演を経て、日韓共同製作の『力道山』(06)では力道山役を務める。韓国動員1千万人超えの『シルミド/SILMIDO』(03)、『TSUNAMI-ツナミ-』(09)や、好成績を残した『ザ・タワー超高層ビル大火災』(13)、『監視者たち』(14)等に出演。演技力に加え、興行力でも韓国トップレベルを誇る名優である。近年の日本公開作は『殺人者の記憶法』(18)、『名もなき野良犬の輪舞(ロンド)』(18)、『1987ある闘いの真実』(18)など。

【パク・ヘイル キム・テシク(父ソングンに翻弄される息子)】1977年1月26日生れ。『殺人の追憶』(04)、『グエムル -漢江の怪物-』(06)、『グッドモーニング・プレジデント』(10)、『黒く濁る村』(10)等、TVシリーズも含め多彩なジャンルの作品に出演。2011年韓国動員数1位を記録した『神弓-KAMIYUMI-』(12)では主演を務めた。近年では『ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女』(17)、『天命の城』(18)などに出演。

【ユン・ジェムン オ長官(極秘ミッションを取り仕切る長官)】1970年3月9日生れ。『グッド・バッド・ウィアード』(09)、『母なる証明』(09)やTVシリーズ「マイダス」などで好演。近年では『海にかかる霧』(15)、『ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女』(17)、『ワン・デイ悲しみが消えるまで』(17)、ポン・ジュノ監督『オクジャ/okja』(未・17)などに出演。

【イ・ビョンジュン ホ・サムウン(ソングンに演技指導をする演劇科教授)】1964年1月27日生れ。「シークレット・ガーデン」やリメイク版「ドラゴン桜」、「のだめカンタービレ ~ネイル カンタービレ」など、主にTVシリーズで活躍する。近年では『フィッシュマンの涙』(16)、ソル・ギョングと共演した『殺人者の記憶法』 (18)などに出演。

【リュ・ヘヨン ソン・ヨジョン(テシクに思いを寄せる女性)】1991年3月28日生れ。『INGtoogi:The Battle of Internet Trolls』(未・14)では、釜山映画評論家協会賞 新人女優賞を受賞。その他出演作に『あいつだ』(16)、『愛を歌う花』(17)、『ザ・メイヤー 特別市民』(18)などがある。

【監督 イ・へジュン】1973年8月18日生れ。『ARAHANアラハン』(05)、『南極日誌』などに脚本家として携わり、『ヨコヅナ・マドンナ』(08)で監督デビュー。同作で、大韓民国映画大賞監督賞、青龍映画賞新人監督賞、脚本賞、釜山映画評論家協会賞新人監督賞を受賞した。監督・脚本を務めた次作『彼とわたしの漂流日記』(10)は批評家、観客ともに大きな称賛を集め、本作『22年目の記憶』では南北会談における金日成(キム・イルソン)の影武者が主人公という今までにない設定と、父と息子の深い絆を描いたドラマを見事に共存させている。