劇場公開日 2019年6月22日 PROMOTION

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ある町の高い煙突 : 特集

2019年6月10日更新

ご存知でしたか? 日本にこんなにも心震える《実話》があったことを――
住民と企業が協力し、“世界一高い”煙突を建造した信念のドラマ!
「八甲田山」「劔岳」新田次郎映画化10作目は、全ての働く人に捧ぐ《魂の物語》

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今だからこそ、知っていただきたい“実話”がある――。「八甲田山」や「劔岳 点の記」で知られる文豪・新田次郎の小説を映画化した「ある町の高い煙突」(6月22日公開)は、後世に語り継がれるべき渾身の「真実のドラマ」。現在も稼働中の「日立鉱山の大煙突」、その歴史の裏に何があったのか? およそ100年前、茨城県日立市で環境破壊と戦った人々の姿を通し、歴史に隠された“思い”までも蘇らせた本作。私たちが生きる“いま”を作った彼らの功績を、伝えたい──。


【その時、歴史は動いた】 その“瞬間”に、立ち会ってみませんか?
「大煙突」と「桜並木」に隠された人々の“思い”に、心が震える――

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映画を見ることで、歴史の見方が今までとまるで違ってくる――。古今東西、実話映画が人気ジャンルであり続けるのは、見る者それぞれの知識や見解に変革を起こし、人生観にまで影響を及ぼすからこそ。本作にも、“実話映画好き”に刺さる要素が随所にちりばめられ、何より鑑賞後に確かな「満足感」と、歴史の「新しい見方」を与えてくれる。自信をもってオススメできるクオリティだ。


[知らなかった!①]
その高さ・なんと155m超! 大煙突は、建造当時“世界一”だった!!

あなたはその存在をご存知でしたか? この物語の“中心”となる「日立鉱山の大煙突」は、1914年当時“世界最高”の155.7メートルを誇った! 約3万7000人もの人々が、9カ月以上にわたって建造に従事し作り上げた、まさに“努力の結晶”。劇中では、その雄姿を目の当たりにできる。

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[知らなかった!②]
時代の先駆け――CSR(企業の社会的責任)の“原点”を作った!

大煙突ができるまで、村は鉱山の煙で甚大な被害を被っていた。作物は枯れ、人体にも影響を及ぼし、住民と企業は対立……。だが、ある男たちの“決してあきらめない姿勢”が、両者の関係を徐々に氷解させていく。環境問題が深刻化した今だからこそ、見るべき“解決へのヒント”が詰まっている。

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[知らなかった!③]
日立鉱山の開業者・久原房之助は、大臣にまで上り詰めた“偉人”!

劇中に登場する重要人物・久原房之助にも注目してほしい。日立鉱山の開業者であり、大煙突建造の立役者として尽力した人物だ。1928年からは政治家としても活躍し、ついには大臣にまで上り詰めた! 映画では、吉川晃司がいぶし銀の存在感で久原を熱演している。

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【予告編】命を懸けて環境破壊と戦った人々の“奇跡の実話”――


[知らなかった!④]
劇中に登場する日立鉱山は、現在の日立製作所、日産自動車に繋がる“源流”!

日立鉱山は、あの大企業につながっていた! 現在のJXTGグループ、日立製作所、日産自動車等、日本の発展に不可欠な会社たちは、日立鉱山を源流として生まれた存在。それらの“始まりの物語”としても、重要な意味を持つ一作なのだ!

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[知らなかった!⑤]
100年経っても“現役”――「日立の大煙突」は、今なお稼働中!

本作は、決して過去“だけ”の話ではない……。日立の大煙突は、1993年に自然倒壊し、現在は54メートルとなったものの、今なお蒸気排出に使われているという。それらの事実を念頭に置いて本作を見れば、現在まで連綿と受け継がれてきた人々の意志がより深く、強く心に響いてくることだろう。

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昭和の文豪・新田次郎の“名作”を、実力派俳優陣で堅実に映像化
全編に確かな敬意を感じられる仕上がり――本物の“品格”が備わっている

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新田次郎が紡いだ珠玉の逸話を語り継ぐのは、“本物”のスタッフ・キャスト陣だ。仲代達矢率いる名門・無名塾出身の新鋭・井手麻渡が、“住民代表”として煙害防止と補償交渉に取り組んだ主人公を丹念に熱演。“師”である仲代も出演し、渡辺大、小島梨里杏、吉川晃司、大和田伸也(友情出演)、小林綾子、渡辺裕之、六平直政、伊嵜充則、石井正則、螢雪次朗、斎藤洋介といった実力派がしっかりと脇を固める。日本のエンターテインメントを支える俳優陣の共演は、何よりの品質保証だろう。

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[至高の《原作》]「劒岳」の文豪・新田次郎の記念すべき映画化“10本目”[期待の《主演》]名門・無名塾出身の“原石”を主演に抜てき[安定の《共演》]吉川晃司に仲代達矢――“実力者”たちを的確に配する[確かな《監督》]数多くのドキュメンタリーや人間ドラマを手がける“逸材”が手掛ける[真摯な《映像》]締まった“筋運び”と、丹念な“人物描写”に引き込まれる
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彼らをしっかりと束ね、手堅い演出と見ごたえのある映像で実録ドラマに相応しい“風格”をもたらしたのは、「天心」「サクラ花 桜花最期の特攻」の松村克弥監督。数多くのドキュメンタリーを手掛けてきた手腕を存分に発揮し、現実に根差した感動ドラマを絶妙な配分で創出した。敵対する住民と企業が手を取り合い、大煙突の建造に向けてまい進する姿には、きっと感極まらずにはいられない――。


【時代を超える支持】新田次郎×映画化作品は、なぜこんなにも心に迫るのか?
「八甲田山」「剱岳」、そして本作――真の“人間賛歌”のドラマがここにある

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小説家であり、気象学者でもあった文豪・新田次郎。直木賞・吉川英治文学賞など多数の賞に輝く彼の作品には、「自然と人間」という共通のテーマがある。雄大な大自然と、その中でか弱くも懸命に生きる人々の姿――そのコントラストが、映画というメディアを通すことでよりダイナミックに昇華され、受け取る側の心を強く揺さぶるのだ。「八甲田山」も「アラスカ物語」も「劔岳 点の記」も、新田文学の“言葉の力”と名だたる監督たちの“映像の力”が融合し、今もなお多くの人々から愛されている。

そして、記念すべき映画化10本目となる「ある町の高い煙突」には、新田作品ならではの「自然と人間」「人間賛歌」「実録ドラマ」はもちろんのこと、かつてない‟現代性”が新たに盛り込まれている。100年前の日本で、煙害と戦い続けた人々の努力が、私たちが生きる“今”の礎となったという事実。CSRの重要性を訴える作品であり、劇中に登場する“彼ら”がいなければ、日立市の桜並木が「なかったかもしれない」という警鐘を鳴らす社会的意義も大きい。鑑賞後に現地へ赴き、先人たちの偉業に思いをはせてみるのも一興といえる。これは、今だからこそ見るべき、“未来”を作った人々の尊い記録なのだ。

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