アリー スター誕生

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劇場公開日:

アリー スター誕生

解説

歌の才能を見いだされた主人公がスターダムを駆け上がっていく姿を描き、1937年の「スタア誕生」を皮切りに、これまでも何度か映画化されてきた物語を、新たにブラッドリー・クーパー監督&レディー・ガガ主演で描く。音楽業界でスターになることを夢見ながらも、自分に自信がなく、周囲からは容姿も否定されるアリーは、小さなバーで細々と歌いながら日々を過ごしていた。そんな彼女はある日、世界的ロックスターのジャクソンに見いだされ、等身大の自分のままでショービジネスの世界に飛び込んでいくが……。世界的歌姫のガガが映画初主演でアリー役を熱演。もともとはクリント・イーストウッドが映画化する予定で進められていた企画で、「アメリカン・スナイパー」でイーストウッドとタッグを組んだクーパーが初監督作としてメガホンをとり、ジャクソン役でガガとともに主演も果たした。第91回アカデミー賞で作品賞を含む8部門でノミネートされ、主題歌賞を受賞した。約12分間のシーンが追加された「アンコールバージョン」も一部限定上映。

2018年製作/136分/PG12/アメリカ
原題:A Star Is Born
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2018年12月21日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第76回 ゴールデングローブ賞(2019年)

受賞

最優秀主題歌賞

ノミネート

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀主演男優賞(ドラマ) ブラッドリー・クーパー
最優秀主演女優賞(ドラマ) レディー・ガガ
最優秀監督賞 ブラッドリー・クーパー
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(C)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

映画レビュー

4.5主人公の二人だけを追い続ける潔さ

2018年12月31日
PCから投稿

悲しい

楽しい

興奮

脇目も振らない、とはこのことではないか。監督としてのブラッドリー・クーパーは、あくまでもジャクソンとアリーという2人の主人公だけを見据えている。例えばアリーと友人、ジャクソンと兄、アリーと父親、アリーとジャクソンの兄といった関係性が描かれるシーンもあるが、サブキャラクターとサブキャラクターがメインとなるシーンはほぼ存在しない。一心不乱にジャクソンとアリーを、もしくはジャクソンを、アリーを描こうとしていて、それは映像や演出にもハッキリと現れている。だからこそ、スターダムにのし上がる成功物語やセレブの没落といったゴシップ的な要素も、とても身近なものに感じられるのだと思う。歌も演技も素晴らしい映画だが、なんとストイックな達人技かと、クーパーの監督デビューに盛大な拍手を送りたくなった。

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村山章

4.0これぞ演技と音楽と映像の相乗効果。スクリーンで体感すべき一作

2018年12月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

劇場が震えていた。サラウンドや劇場の館内構造もあるだろうが、どこまでも伸びゆく歌声と胸の打つメロディが肌をビリビリと振動させるのと同時に、男女の激しくも悲しいラブロマンスによって身体の内側さえも激しく震えるのを覚えた。夢と才能に溢れ、どこまでも高く羽ばたこうとするヒロイン。すでに頂点を知り、あとはもう落ちていくだけの男。二者の対比はあまりに切ない。が、そのドラマを単なる悲劇にとどめず、重層的に昇華させていくのもやはりこの二者の手による圧倒的なパフォーマンスのなせる技なのだろう。バックステージから大観衆の前にいざなう臨場感も映画館のスクリーンならでは。『ボヘンミアン・ラプソディ』同様、演技と音楽と映像の相乗効果について考えさせられる傑作となった。作り手もその点を何よりも真剣に捉え、微塵のごまかしもない芸術を観客に届けようとしている。その思いが伝わるからこそ魂が、そして劇場が震えるのだろう。

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牛津厚信

4.0次はテイラー・スウィフトか、ケイティ・ペリーか

2018年12月25日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

楽しい

過去2度のリメイクでヒロインを務めたジュディ・ガーランドとバーブラ・ストライサンドは、当時までにミュージカル映画で実績を認められ、とうに大女優だった。対してレディー・ガガは、歌手としては誰もが知るスーパースターとはいえ、映画はこれが初出演。思い切った主演抜擢だが、歌声とパフォーマンスはさすが本物の風格に満ち、演技の筋もいい。近年ではクリスティーナ・アギレラの「バーレスク」主演があったが、実力ある人気歌手がミュージカル・音楽映画に進出するのは大歓迎。テイラー・スウィフトやケイティ・ペリーの主演作も観たい。

名声ある男性スターに見出された才能ある無名女性が成功の階段を昇っていくが、対照的に男性は転落していくという、美しくも悲しい恋愛物語の鉄板ぶりもいまだ健在。ブラッドリー・クーパー、初監督ながら演出も歌も大したものだが、ギターソロ時の演技で音に合わないところが散見された。欲張りすぎでは。

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高森 郁哉

4.5オーセンティシティにこだわりぬいて完成させたリメイク

2024年4月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

全盛期を過ぎたカントリー・ロックスターのジャクソン・メイン(ブラッドリー・クーパー)と、ジャクソンに才能を見出されて成功を手にするアリー(レディ・ガガ)のラブストーリー。

ジャクソンを演じたブラッドリー・クーパーの初監督作品でもある。
ブラッドリーは、この映画を作るためにミュージシャンになっている。

LGBTQ+コミュニティに支えられた下積み時代のレディ・ガガとアリーがリンクしている。
迷走後にアリーが終日に弾き語りで披露する『I’LL NEVER LOVE AGAIN』は感動的。

劇中でジャクソンとアリーが初めて一緒に歌った『SHALLOW』も印象的。

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Don-chan(Daisuke.Y)