足立梨花、“毒親”寺島しのぶの娘に! 清原果耶&倉科カナも“ポイズンワールド”に参戦

2019年4月16日 14:15


原作は湊かなえ氏の第155回直木賞候補作
原作は湊かなえ氏の第155回直木賞候補作

[映画.com ニュース]人気作家・湊かなえ氏の第155回直木賞候補作を、寺島しのぶ主演でドラマ化する「ポイズンドーター・ホーリーマザー」に、足立梨花清原果耶中村ゆり倉科カナ伊藤歩が出演することがわかった。母娘、姉妹、友達など様々な関係を通して、激しい情念や苦悩、罪にあふれた“ポイズンワールド”に生きる女性たちの姿をあぶり出す。

母と娘の関係を軸にしながら、人間の情念をえぐり取るように描いた同名短編集が原作。第1話「ポイズンドーター」と続く「ホーリーマザー」では、娘を思い通りにコントロールしようとする過干渉な“毒親”佳香(寺島)と、母に反発して上京する女優・弓香(足立)を描く。佳香の策略により恋人や仕事を失ったと気付いた弓香は、母の愚行をテレビ番組で告発し、やがて大きな騒動へと発展。しかし、周囲の人々の目から見れば、佳香は子ども思いの良い母親だった。そのほか「罪深き女」「ベストフレンド」「優しい人」「マイディアレスト」の全6話で、胸に毒を秘めた女性たちの愚かだが愛おしい生き様を切り取り、「人生も人間もある一面だけで判断してはならない」というテーマを紡いでいく。

寺島の娘役を務めた足立はプレッシャーを感じたと心情を吐露しながらも、「頂いた弓香という役を自分なりにやり切ったと思います。寺島さんとのバトルにも注目してほしいです」とアピール。「罪深き女」で全て自分のせいだと思いつめるヒロイン・幸奈に扮する清原は、「ずっとずっと彼女“らしさ”を探していたのですが、未だにこれだ、と断言出来る要素を言葉にすることが出来ません。ですがただ一つ言えるのは、きっと彼女もこの世界のどこかに存在していて生きているということ」と、リアリティを重視したことを明かした。

「優しい人」で善良であるがゆえに殺人を犯してしまう明日実役を担う倉科は「毒があるからこそ生々しい、むしろ美しく、魅力的、この作品は私達の大好物の作品」と表現。「『世の中は全体の一パーセントにも満たない優しい人の我慢と犠牲の上において、かろうじて成り立っているのだと思います』。原作のこの言葉がとても印象的で、実際に撮影していても、とても苦しかったです」「優しい人は踏み潰され、気づかれず、当たり前のように世の中は回っていく孤独を感じました……。優しさってなんなんだろうって、私自身も思わず考えてしまいました」と思いを語った。

さらに、中村は「ベストフレンド」でライバルに嫉妬心を燃やしながら脚本家を目指す涼香、伊藤は「マイディアレスト」で奔放な妹と対照的に、40歳近くになるまで愛猫だけに心を開いて生きてきた淑子を体現。「連続ドラマW ポイズンドーター・ホーリーマザー」は、今夏にWOWOWプライムで放送される。

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