【ネタバレあらすじ解説】“MCU最強クラスの魔女”アガサ・ハークネスって何者? 魔術、挑発、裏切りで視聴者を騙し続けた“暗躍の歴史”
2024年9月19日 09:00
「ワンダヴィジョン」で初登場した魔女アガサ・ハークネスが主人公のドラマシリーズ「アガサ・オール・アロング」が、9月19日からディズニープラスで独占配信される。あらゆる魔術を操る“最強クラスの魔女”でありながら、挑発と裏切りが大好きな得体の知れないアガサの陰謀とは――? この記事では、謎のベールに包まれたアガサの正体と、暗躍の歴史を振り返る。
※以下、ディズニープラスで配信されている「ワンダヴィジョン」のネタバレとなる箇所がありますので、未見の方は十分にご注意ください。
アガサ・ハークネス(キャスリン・ハーン)は、数百年前から現代まで生き続けてきた魔女。過去には黒魔術を使った容疑で、母親のエヴァノラ・ハークネスを含む仲間の魔女たちから処刑されかけるが、逆に彼女たちのパワーを全て吸収し、力を覚醒させた。
それだけ恐ろしい存在であることに間違いはないが、アガサの真の恐ろしさは、緻密な裏工作と、何をしでかすかわからない厄介さにある。とらえどころがなく、本心が読み取れず、おどけたかと思えば、次の瞬間には妖しく挑発するなど、対峙する側にとっては、予測不能で裏だらけという謎めいたキャラクターなのだ。
アガサがMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)に初めて登場したのが「ワンダヴィジョン」だ。「アベンジャーズ エンドゲーム」後の世界を舞台に、スカーレット・ウィッチことワンダ・マキシモフ(エリザベス・オルセン)が、死んだはずのヴィジョン(ポール・ベタニー)となぜか幸せな結婚生活を送る姿を描いた、マーベル・スタジオ初のオリジナルドラマシリーズである。
ふたりが暮らす、絵に描いたような郊外の町・ウエストビュー。しかし、そこはワンダが秘める強力なパワーによって“作り出されたもの”だった。驚くべきことに、もともとウエストビューに暮らしていた住民3892人は、ワンダの意のままに操られ、町に閉じ込められた状態で、それぞれの役柄を演じさせられていたのだ。
アガサは「ワンダヴィジョン」第1話冒頭から登場する。ワンダとヴィジョンが引っ越してきた家の“おせっかいな隣人”としてーー。しかし、ほかのウエストビューの住民たちとは違い、アガサはこの世界が、無から有を生み出すワンダの能力“カオス・マジック”の産物であることに気づいており、彼女の強大なパワーを奪い取ろうと暗躍する。
そこで発揮されたのが、アガサの裏工作。周到に正体を隠して、ワンダに近づくと、あらゆる手段を用いて、ワンダを自分の思うがままに操ろうと誘導するのだった。ワンダたちの愛犬を事故に見せかけて葬ったり、錯乱したフリをして相手にまんまと“気付き”を与えたりと、魔術だけでなく、巧みな言葉や演技で周囲を翻ろうした。
序盤からいくつも怪しい点があったにも関わらず、アガサは終盤に黒幕であると自ら明かすまで、ワンダはもちろん、視聴者をも騙し続けてきた。ワンダとヴィジョンを混乱に陥れた事件の数々は、全てアガサの仕業(=“Agatha All Along”)だったのだ。
そうして迎えた最終話での、ワンダvs.アガサという魔女同士の対決だったが、結末はワンダの圧勝。アガサは魔女としてのパワーを奪い取られ、記憶も失った。まさに万事休す。アガサの復活は、絶望的かと思われていたがーー。
そんなアガサ・ハークネスが、「アガサ・オール・アロング」で復活を果たす。現在公開されている予告編(https://youtu.be/QiXGGVKBXeQ)では、一度は魔力を失った彼女が強大な力を得られるという“魔女の道”へ挑む様子が確認できる。そもそも、どうやって復活を遂げたのかも気になるところ。
注目したいのは、「ワンダヴィジョン」で、ほぼ単独行動に徹していたアガサが、「魔女を集めて頂点に返り咲く。“魔女の道”を歩む」と高らかに宣言し、さまざまな魔女たち&謎の青年によるチームを結成している点だ。挑発と裏切りが大好きなアガサが、クセ強な魔女たちとうまくやっていけるとは想像しにくいが、とにもかくにも、恐怖だらけのダークな世界へ突き進むアガサたちの運命に期待が高まる。
「アガサ・オール・アロング」は、ディズニープラスにて9月19日より独占配信。
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