Netflix「アーケイン」 : 特集

2021年11月8日更新

Netflixが次に目をつけたのは“超人気ゲームの映像化”
全世界1.8億人が熱狂する、その世界の奥深さに迫る…
日本で一番わかりやすい見どころ解説!

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今、世界中の映画、ゲーム、アニメ、音楽ファンがとてつもない期待を寄せている作品がある。11月7日からNetflixで世界独占配信されている「アーケイン」(全9話、1週間に3話ずつ展開)だ。

本作は一体何なのか? 何がそんなにすごいのか? なぜそこまでの期待を集めているのか? 本特集では、そういた事柄の理由や解説を、可能な限りわかりやすく記述していく。まったく新しい、予想を超える映像体験を堪能し尽くそう。


【予告編】

映画、アニメ、ゲーム、音楽…各界のファンが話題騒然
「アーケイン」って一体何だ!? わかりやすく解説する

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●世界でプレイ人口は1億人超! 熱狂的人気ゲームが映像作品になった

作品のベースとなったのは、小説や漫画でもなく、ゲームである。オンラインゲームの最高峰「リーグ・オブ・レジェンド」(以下、LOL)だ。

詳細なゲーム内容や魅力はここでは省くが、驚くべきはその人気ぶり。プレイヤー人口は世界で1億人超(日本の総人口に迫る数! 関連作品を含めたアクティブユーザー数は1.8億人とも言われている)にのぼり、人生を捧げてプレイする“ガチ勢”が非常に多いことが特徴だ。eスポーツとしての注目度も高く、2021年11月6日まで約1カ月間にわたる世界大会が、アイスランドで開催されていた。

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そんな世界中を熱狂で包み込んでいる人気ゲームが、アニメーション作品として映像化される……「斬新だ!」と驚くような事実はほかにもある。そもそもオンラインゲームはユーザーが双方向で響き合い、独自の物語や文化を生みだしていく新時代のコミュニケーションであること。そして、その代表格であるLOLの特徴を最大限に活かして映像化し、“コンテンツ・クリエイティブ”における新たな地平を切り開いていること……。何もかもが新しい、誰も経験したことのない作品。だからこそ、ゲームファンがこの「アーケイン」に期待を込めているのだ。

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●世に送り出すはNetflix! 最新鋭アニメーション&豪華声優陣で“クリエーション”

本作を世に送り出すプラットフォームは、映画ファンはご存知、Netflixだ。クリエイティビティの発揮を至上のミッションとし、エッジの立ったオリジナル作品を連発、新境地を切り開き続けるNetflixが、次に目をつけたのがLOLだった。この事実を、あなたはどう解釈するだろうか。次なる鉱脈はゲームの映像化にあり、そう見ているのではないだろうか。

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そして制作を担ったのは、「LOL」を生み出したRiot Gamesと、フランスの映像制作会社Fortiche Production。ビジュアルや予告編を観てもらえれば一目瞭然だろう、映像の手触りは異質で独特、しかしなんだか心地良い。新鮮味がありつつ、どこかマットで影のある、インパクト抜群の最新鋭アニメーションで、LOLの世界観を魅力的に表現。さらに日本語版声優は、上坂すみれ、小林ゆう、花江夏樹らゲーム版から参加している面々が顔をそろえ、作品愛をほとばしらせながらキャラクターに息吹を注いでいった。

さあNetflix、どんなクオリティの作品を魅せてくれる?と期待に胸が爆発するような要素ばかり。世界中で特大ヒットを飛ばす「イカゲーム」の“次に観るべきNetflix作品”は、この「アーケイン」……少なくとも、チェックしておいて損はないと言い切れる。だからこそ、映画、アニメファンが気絶寸前なほど楽しみにしているのだ。

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●ストーリーも面白そう! 科学 VS 魔法の世界で、史上最狂の姉妹ゲンカが始まる

もちろん、肝心の物語も注目に値する。世界観の設定は「アリータ バトル・エンジェル」を彷彿とさせ、物語展開の雰囲気は「スター・ウォーズ」シリーズを思わせる、と紹介すれば、映画.comユーザーはピンと来るだろうか。

過去にとらわれた妹、過去を捨てた姉。科学と魔法、対極の力が交わるとき、神をも超える“アーケイン”が生まれる――。

舞台は、魔法技術が進歩した豊かな地上都市「ピルトーヴァー」と、暴力が支配する地下都市「ゾウン」。この分断された世界の対立によって、ある姉妹が離れ離れで生きることになった。

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ゾウンで生まれ育った姉のヴァイは、故郷と過去を捨て、ピルトーヴァーで孤高の用心棒となる。一方、妹のジンクスは、姉に捨てられたトラウマを抱え、情緒不安定な“爆発魔”としてゾウンの叛逆組織で悪名をはせる。

分断された世界で、敵対する立場となる姉妹。対極に位置し、複雑な愛憎を抱えながら対峙する2人は、果たして分かり合えるのか? それとも終わりなき闘争を続けるか?

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やはりNetflix作品、あらすじのエッジがキレッキレだ。関係者に取材したところ、コロナ禍とリンクするテーマも盛り込まれており、今を生きる我々は共感をまぬがれないという。


●音楽もすさまじいぞ! 多数の豪華すぎるアーティストが楽曲提供! しかも毎回替わる!

原作、制作プラットフォーム、そしてストーリーと紹介してきたが、映像作品を構成するもうひとつの要素“音楽”も、本作はとてつもない。というのも参加アーティストが、音楽ファンが見れば膝から崩れ落ちるほど豪華なのだ。

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ビー・ミラー、カーティス・ハーディング、ジャズミン・サリバン、ラムジー、Bones UK、イマジン・ドラゴンズ、JID、ウッドキッド、プシャ・T、Mako、デンゼル・カリー、Gizzle、PVRIS、MIYAVI(日本から参戦!)、ファンタスティック・ネグリート、スティング、レイ・チェン。1人だけでも「すげえ」大物がズラリ勢揃い! ほとんど「アベンジャーズ」みたいな面々が、それぞれ主題歌やED曲を手掛けているが、さらにすさまじいのは既存曲の提供ではなく、本作のために書き下ろしているのだ。もちろん全員。

さらにさらに、使用される楽曲は毎話ごとにチェンジ。制作会社のRiot Gamesが「これほど音楽に力をいれたテレビドラマは存在しない」と自信をのぞかせているが、それも首がもげそうなほど頷ける。いかに本作がビッグプロジェクトであるかがわかるだろう……だからこそ、映画やアニメやゲームという文脈も超え、音楽ファンも熱狂しているのだ。

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●結論:どう考えても無視できない大注目作…2021年の締めは、とりあえず「アーケイン」で!

「アーケイン」の価値が伝わっただろうか。すべてが渾然一体となれば、すさまじいクオリティ&規模の作品になるのは火を見るより明らか。掘れば掘るほど、無視できない大注目作だという思いを強くしていく。

「次にNetflixで観るべき作品はこれ!」と、胸を張っておすすめできるくらいだ。2021年の終盤は、とりあえず「アーケイン」で締めくくり、来る2022年を迎えよう。

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