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東京ドキュメンタリー映画祭2025、12月6日から新宿K’s cinemaで開催決定&ラインナップを発表

2025年10月30日 13:00

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多種多彩なドキュメンタリーを上映
多種多彩なドキュメンタリーを上映

今年で8回目を迎える東京ドキュメンタリー映画祭が、12月6日から12月19日まで東京・新宿K’s cinemaで開催されることが決定した。

「短編」「長編」「人類学・民俗映像」各コンペティション部門の作品のほか、「特集 台湾記録片(たいわんきろくへん)」と題し、幅広い記録映画の文化と伝統を持つ台湾のドキュメンタリーを、日本初公開のものも含め紹介。また、特別上映として、本年逝去した受賞作家や映画祭スタッフを偲び、過去のグランプリ作品2本をゲストトーク付きで上映する。ここでは長編部門コンペティションの10作品を紹介する。

映画祭プログラマー代表・佐藤寛朗のコメントは以下のとおり。


■プログラマー代表 佐藤寛朗
東京ドキュメンタリー映画祭も8年目を迎え、今年も多彩な作品が集まりました。国内外の力作を前に、あらためてドキュメンタリーの大きな役割である「生の現在や痕跡を記録する」ことの意味を噛み締めています。この1年、上映を大変に喜んでくれたグランプリ受賞作家や、苦楽を共にしたスタッフの訃報に接する悲しみもありましたが、彼らとも分かち合った、日々変動する人間や世界の「いま、ここ」を記録したドキュメンタリー映像の魅力は、時空を超え、普遍的なものとしてみなさまを刺激し、思いを共にできるものと確信しています。貴重な作品の上映を、ぜひお楽しみください。
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【長編部門コンペティション】

■「九州大学 彦山生物学実験施設」
監督=児玉公広/2025年/116分/日本
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福岡県・英彦山の中腹にある「九州大学彦山生物学実験施設」を、4年にわたって取材する。90年近く手入れをされながら、現在も大切に使用されている施設の歴史と、生息する多様な昆虫たち、そして施設に集う虫を愛する若き研究者たちの熱い思いをていねいに描く。大人も子供も彦山に行きたくなる魅力に溢れた一本。

■「詩人iidabii~ある宗教2世の記録~」
監督=松井秀裕/共同監督=津田友美/2025年/106分/日本
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特定の信仰のもとで育った、いわゆる“宗教2世”の詩人iidabii(イーダビー)が、自身の過去と向き合いながら「言葉を失わずに生きること」を探し続ける姿を、3年にわたって追いかける。信念や価値観の違いが生む分断を越え、人が人としてつながるための“ 対話”を模索し行動する、ひとりの詩人の苦悩のドキュメント。

■「モテモテのテーマ」
監督=浜田真悟/2025年/89分/日本
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長野から単身上京し音楽活動をしている22才のハギノオウスケが、モテたくて結成したロックバンド「mote mote band」。真っ直ぐな歌と力強い演奏でライブで人気を得るが、ハギノのモテたい願いを残しわずか一年で解散。なぜ彼はモテないのか。そもそも「モテる」とは何か。不思議な人間像が、多くの友人たちの証言で浮かび上がる。

「浮浪調律」
■監督=今成夢人/2025年/77分/日本
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普段は故郷の富山県で林業に従事するミュージシャン、W.C.カラス。酒を愛し、客に媚びない独自の音楽性で知られる彼は、やがて浪曲とブルース/ロックンロールを組み合わせた「ローキョックンロール」の制作に没入していく。60歳を超えても変化を恐れず、己の眼差しで時代と対峙しようとするひとりの男の肖像が描かれる。

■「UNVOICED」
監督=北鹿/2024年/86分/日本
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コロナ禍を経験した、中国・武漢の住民8人へのインタビュー。中国ではコロナ禍について公に語ることが許されておらず、「あの時」は無かったかの様に忘れられようとしている。リスクのある中で「あの時」の苦しみと喪失を語る住民たちの声は、単なる記録を超え、忘却への抵抗、言論統制への反発となって国境を越える。

■「村で生きる」
監督=小林瞬、中村朱里/2024年/102分/日本
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阿蘇連山を望む熊本・産山村で、“あか牛の神様”といわれた畜産家がいる。「牛は草で育つのが本来の姿」を信念に地域の循環を守り続けてきたが、86歳となった今、妻は亡くなり、過疎化は進む一方だ。それでも村への想いを抱く父の偉大な背中を見てきた息子は何を思うのか。雄大な自然を舞台に、親子の暮らしを見つめる。

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インド・ベンガル地方、歌う修行の伝統を持つ吟遊行者「バウル」を30年以上続けてきたパルバティ・バウルが来日し、東北など、日本の修行文化が息づく地で奉納演奏を行った。インドの最高階級に生まれながらも、バウルの道を歩んできた彼女が日本で出会った新たな“行”とは?彼女の歌声が、私たちの未来を照らし出す。

■「WITH」
監督=清水大志/2025年/83分/日本
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石橋義正監督の劇映画「唄う六人の女」が撮影地にもたらした変化を、一年半にわたり追ったドキュメンタリー。「自然との共生」をテーマに京都・奈良で制作された同作の影響を、映画撮影から上映まで、市職員や関係者の姿を通して描く。地域社会の中で映画はどのように共鳴し、人々の意識や行動に変化をもたらしたのか。

■「紅線 Red Line」
監督=佐藤充則、平野愛/2024年/143分/日本
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「紅線(レッドライン)」とは、越えてはならない、あるいは譲れない一線のこと。2019年の民主化運動の後、香港では国家安全維持法が施行され、言論の自由が急激に奪われ、民主派の新聞は次々と営業停止に追い込まれた。それでも取材を続けようともがく記者たちの3年間の葛藤を記録する。完成後、佐藤は急逝し遺作となった。

■「晩夏ノ蝉」
監督=鄧茂榮(トウ・モエイ)/2025年/68分/日本
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中国貴州省の少数民族・トン族が住む岩洞村では、自給自足の生活と「大歌」を唄う伝統が今も息づいている。だが都市化と情報化の波は村にも及び、若者は都会の生活に憧れ、村を出てゆく。伝統に背を向け、街で未来を切り開こうとするひと組の夫婦の奮闘やすれ違いを通して、現代中国の伝統への視線や家族観を問う。

映画祭の詳細は東京ドキュメンタリー映画祭公式サイト(https://tdff-neoneo.com/)で確認できる。

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