劇場公開日 2022年10月7日 PROMOTION

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愛する人に伝える言葉 : 特集

2022年9月26日更新

【終活を意識する、大切な誰かを見送る、全ての人へ】
これは“あなたに必要な人間讃歌” 余命宣告された息子
と戸惑う母… ただの感動作じゃない、魅力を徹底紹介

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10月7日から公開される「愛する人に伝える言葉」は、決して悲しい物語ではありません。そして、ただの感動作でもありません。

物語の主人公は、半年から1年と余命を宣告された男と、その母親。限られた時間のなかで人生を見つめ直し、「人生のデスクの整理」をしながら、穏やかに死と対峙できるようになる過程を描出します。

終活を意識する人。大切な誰かを見送る人。そして全ての人へ。これは生を見つめ、生き抜くことの大切さを教えてくれる人間讃歌――。


【予告編】あなたは人生をどう整理し、誰に、何を伝えますか?

【あらすじとテーマ】観れば“人生の糧”になる――
限りある生を大事にするあなたへ贈るヒューマンドラマ

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●あらすじ:余命宣告を受けた男と、その母…死と対峙した先に待つ結末とは?

バンジャマン(ブノワ・マジメル)は人生半ばで膵臓がんを宣告され、母のクリスタル(カトリーヌ・ドヌーブ)とともに、業界でも名医として知られるドクター・エデ(ガブリエル・サラ)を訪れる。彼に一縷の希望を託す母子だったが、エデはステージ4の膵臓がんは治せないと率直に告げる。

ショックのあまり自暴自棄になるバンジャマンにエデは、「命が絶える時が道の終わりですが、それまでの道のりが大事です」と語り、病状の緩和による生活の質を維持するために化学療法を提案。「一緒に進みましょう」と励ます。

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一方、母親のクリスタルは、息子が「不当な病」になったのは、自分のせいではないかという罪悪感に駆られる。彼女には、バンジャマンが若くして当時の彼女とのあいだに子どもを作ったとき、息子の将来を思うあまり、彼らとの仲を引き裂いた過去があったのだ。だが、ドクター・エデの助けを借りて、クリスタルは息子の最期を出来る限り気丈に見守ることを心に決める……。


●テーマ:死を見つめることで“生を際立たせる”…学びと教訓が刻まれる人間讃歌
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映画は私たち観客が経験できない、あるいはまだ経験していない瞬間を疑似体験させてくれます。例えば結婚したばかりの男性が、若い父親と生まれたばかりの赤ん坊が暮らす作品を観れば、少し未来に味わう現実に備えることができます。その意味で、映画はいわば「人生の攻略本」といえるのではないでしょうか。

「愛する人に伝える言葉」は、まさに終活を意識する人や、漠然と将来を見据える人、大切な誰かを見送る/見送った人にとって“必要なこと”が詰まっています。誰にでも平等に訪れる死を目前にしたとき、どうすれば葛藤や苦痛が和らぐのか? 幸福な人生の幕引きにするためには、何をすべきなのか?

それらの問いに、この映画は答えてくれます。観ればきっと、人生の糧になる――。


●キャスト:トップレベルの芝居に注目…カトリーヌ・ドヌーブ×ブノワ・マジメル、名優の呼吸
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主演はフランスを代表する名優たち。その鬼気迫る演技に、目が釘付けになること請け合いです。

母・クリスタル役には、大女優カトリーヌ・ドヌーブ。つらく悲しい息子の現実を見守り、ときに自分を責め、医者の前で嗚咽を漏らすことを止められない。そんな母親の苦悩を圧巻の存在感で体現します。

そして息子・バンジャマン役には、「ピアニスト」(2001)で知られるブノワ・マジメル。日に日にやつれ朦朧としていくさまや、それでも人生に決着をつけようと奮い立つ気高さなど、文字通り全身全霊で演じきっています。

ほか、注目は主治医ドクター・エデ役のガブリエル・サラ。彼は現役のがん専門医でもあるだけに、本物の説得力がこもった言葉の数々が、胸にいくども突き刺さります。


【編集部レビュー】これはただの感動作じゃない
今までの“映画経験値”をくつがえす“意外性”に驚く

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次に、実際に鑑賞したらどんな感情になるのか? 映画.com編集部の男性編集者によるレビューをご紹介します。


●余命宣告の“向こう”になにがある? 予想を超える物語展開の妙
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仕事柄、いわゆる“余命もの”と呼べるような感動作は何本も観てきたが、本作「愛する人に伝える言葉」は意外性に満ちていて驚かされた。

僕はてっきり「患者にがんである事実や、余命を告げるかどうか」が物語の焦点のひとつになると思いこんでいた。が、バンジャマンと主治医の面談のほとんど冒頭で、まるでそよ風がカーテンを揺らすみたいに穏やかに、膵臓がんであり、もって1年だという事実が宣告される。

主治医は「嘘」こそが真の敵である、と説く。真実が困難に立ち向かう唯一の力であり、つらくとも本当のことを伝えることで、ようやくスタートラインに立てるのだと。ゆえにそこでは、余命宣告はするかしないかという問題ですらないのだ。

物語の導入に配置されたこのシークエンスはとても衝撃的だった。予想の向こう側にスパッと連れて行かれたような気がしたし、さらに、次々と耳を疑うようなセリフが飛び出していくからまた驚いた。

例えば、主治医が部下のスタッフたちに「患者にとって最大の贈り物とは何か?」と問う場面では、「最大の贈り物は、死んでも良いという許可である」。一瞬「なんてことを言うんだ」とショックを受けたが、この言葉の真意が深い。鑑賞前に抱いていた価値観を覆し、新たな“気づき”を与えてくれるような場面やセリフが、物語の始まりから終わりまでいたるところに盛り込まれている。


●穏やかで、しかし強い情動 観ればきっと、あなたの人生がポジティブになる
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気づきを与えてくれる時点で鑑賞する価値が大いにある「愛する人に伝える言葉」だが、得られるものはそれだけにとどまらない。

題材は重たいものの、悲しい気分だけではなく、じんわりとポジティブな温かみも胸に広がる。終末医療の現場は“キレイゴト”が通用しない過酷な世界だが、死と向き合い続ける患者や家族、医療従事者の“強さ”を目の当たりにし、不意に涙があふれ出してきた。

心に残るモチーフも本当にたくさんあった。バンジャマンは学生たちに芝居を教えており、彼らの姿を通じて「なぜ虚構であるはずの芝居が、演じる者・観る者の現実の人生を変えるのか?」という疑問を投げかける。それはアカデミー賞国際長編映画賞に輝いた「ドライブ・マイ・カー」でも言及された本質的なテーマだ。

ユーザーの皆様にも、可能な限り早く鑑賞し、大切な人に感想を伝えてもらいたい。魂を静かに、しかし強く揺さぶり、手足の末端まで温かさが行き渡るような作品だった。


【各界から絶賛の声】宣告乗り越えたあの人も勇気得た
「希望と気づきを頂いた」「不安を拭い去ってくれた」

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記事の最後に、著名人の鑑賞コメントをご紹介。誰も彼も、深く感銘を受けたことを、実感がこもった言葉で語っています。


――笠井信輔 フリーアナウンサー
これは、末期がんを悲しむ映画ではありません。人生の終点までどう生きればいいのか?そして、どう見送ってあげればいいのかを優しく教えてくれるのです。がんサバイバーの私も希望と気づきを頂きました。

――鎌田實 医師・作家
自分の人生の終わりに「ありがとう」「さようなら」を言おうと思っていた。 この映画を観て、さらに2つ伝えるべきことを学んだ。 「私を赦して。私は赦す」「愛してる」。 人生の机の引き出しの中が、少し整理できそうに感じた。 実にいい映画だ!

――中井美穂 フリーアナウンサー
この映画は治療をする医療者たちがどれほど日々、迷い、傷つきながら 患者とその家族に寄り添っているのかを教えてくれます。 病の中にある人、そのご家族そして、ぜひ現役の医療者にこそ見てほしい。

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――萬田久子 女優
必死で生きても必ず死ぬ...とても皮肉ね。 ドクター・エデのくらげのネクタイを見た時から爽やかな風が吹き 悲しい方向に感情が動かないと確信した。 母の愛・ドクター・女・息子 それぞれの深い深い愛がとてつもない不安を拭い去ってくれた。

――久米宏 フリーアナウンサー
主人公と同じ病で 長年の友人を亡くしました 今年の1月でした。 病を知らせる便りが来て10日後のことでした。 この作品を見て、友人の苦しみ、辛さ、悲しさが少しだけ分かりました。 とても有り難い映画でした。

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