犯罪組織が児童人身売買のために開く、闇のオーディション… 「サウンド・オブ・フリーダム」衝撃の本編映像
2024年10月3日 10:00
全米で異例の大ヒットを記録した、児童人身売買の闇に挑む捜査官の実話をもとにした衝撃の社会派サスペンス「サウンド・オブ・フリーダム」(公開中)の本編映像がお披露目。映像には、犯罪組織が子どもたちをさらう悪質な手口である、闇のキッズオーディションの模様が切り取られている。あわせて、著名人8人の応援コメントも公開された。
本作は、児童誘拐、人身売買、性的虐待といった、国際的性犯罪の犠牲となった少年少女を救い出すため、過酷なミッションに挑んだ実在の人物ティム・バラードの闘いをもとにした物語。全世界累計興行収入は2億5000万ドルを突破し、2023年の全米映画興収ランキングのトップ10にもランクインするなど、大ヒットとなった。ジム・カビーゼル(「パッション」)が、バラード本人の職務に同行して役づくりに励み、格闘アクションを披露。監督と共同脚本を務めるアレハンドロ・モンテベルデが、児童人身売買の底知れぬ闇に真正面から斬り込んだ。
本編映像は、子どもたちを誘拐する犯罪組織の手口を描いた、オープニングのワンシーン。ホンジュラスの郊外で暮らすロベルト一家の娘で、歌手になる夢を持つロシオはある日、キャスティング担当の女性に声をかけられる。キッズオーディションの案内を持って自宅までやってきた彼女は、「ロシオには才能が。きっとエンタメ業界でやっていけます」と、ロベルトに説明。その途中に弟ミゲルが帰宅すると、彼女は「かわいい坊やね。お名前は?」と、目を輝かせる。
後日、首都テグシガルパまでオーディションを受けにやってきたロベルトたち。会場に到着すると親の入室は止められ、「お迎えは午後7時よ」と教えられる。ロベルトは言われるがまま「頑張って」とふたりを応援し、別れを告げる。同シーンのあと、本編では、時間通りに迎えにきたロベルトが、もぬけの殻となった会場を目にし、子どもたちがさらわれたことに気付く。夢を持つ子どもとその親の純粋な気持ちを利用する巧妙な手口を描く衝撃のシーンで映画は幕を開け、全編を通してロシオとミゲルの救出劇が描かれる。ロベルト一家は再会を果たせるのか――続きが気になる仕上がりだ。
著名人のコメント(敬称略/五十音順)は、以下の通り。
子どもたちの目をスクリーンを通して覗いてほしい。
そして絶対に目を逸らせてはいけない。
この世界を生きる一人として直視しなければいけない映画
神に告げられて、神に背くわけにはいかない―。被害児童、数百万人。1500億ドル市場ともいわれる世界の人身売買。その南米の密売組織に単身、身を挺して潜入した捜査官。「私たちは神の子、売り物ではない」という子どもたちの叫びにも聞こえる歌声が流れるなか、これほどヒューマニティーにあふれたサスペンス映画を、私はこれまで見たことがない。
世界では5000万人もの人々が人身売買され、奴隷のような状況に置かれているという。性や臓器売買の被害に遭っている子どもたちも膨大な数に上る。日本ではあまり知られていない深刻でおぞましい実態を描いて、あまりにも衝撃的すぎる。
子供がひどい目にあうと感情が揺さぶられる。許さない!とも思う。これは確かに倫理的な感情の動きのはずだが、その振れ幅の大きさが陰謀論の入り口とも繋がってしまう。自分の感情の動きを知る為にも必見です。
私たちは売り物なんかじゃない!――。或る日、現代の神隠しのように拉致された少年、少女の悲痛な叫びは、劇場を出たいまも聞こえてくる。麻薬取引を凌ぐ巨大ビジネスと化した21世紀の人身売買をかくもリアルに描き切った映画を私は他に知らない。
恐怖におびえながら、何とか本作品を見終えた。この恐怖の正体とは、いったい何か。
人身売買や性犯罪に対する自身の無知ではないか。被害に遭った子どもの恐怖は、想像を絶する。
彼らを救い、希望ある未来を切り拓くためにも、本作品が多くの人たちに届くことを願う。
アンデシュ・ルースルンドの小説「三年間の陥穽」同様、児童人身売買の驚くべき現実が胸に焼き付く。キャリアを捨てて潜入捜査に突き進む主人公の侠気と、世界の醜さを見続けなければいけない者の悲しみを、大きな青い瞳に宿したジム・カヴィーゼルのストイックな熱演に心動かされる。
子どもや若者の夢や憧れの気持ちにつけこんで騙し、暴力で脅して、性を搾取する――人身取引は、ここ日本でも起きています。児童買春、児童ポルノは当然のこと、JKビジネス、パパ活、AV撮影、ホストクラブ売掛金の裏側で……。なぜこんなことが起きるのか、私たちには何ができるのか。一人一人が問われています。
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