マクマレン兄弟

劇場公開日:

解説

アメリカはロングアイランドを舞台に、アイリッシュ系三兄弟の恋愛模様を軽妙に描いたラヴ・コメディ。サンダンス・インスティテュートで、95年度映画祭グランプリを受賞したことで話題に。監督・製作・脚本・主演は新人エドワード・バーンズ。エグゼクティヴ・プロデューサーは監督の実父で2万ドルの製作費を調達したエドワード・J・バーンズと、「推手」「恋人たちの食卓」などで知られるテッド・ホープとジェームズ・シェイマスのコンビ。撮影・編集はテレビでバーンズの同僚だったディック・フィッシャーで、共同製作も担当。伝統的なゲール調のスコアが印象的な音楽は、アイルランドのフォーク・ミュージシャン、シーマス・イーガン。共演は「ポーキーズ」のジャック・マルカーヒー、バーンズの実生活上の恋人でもあったマクシーヌ・バーンズほか。ロケはバーンズの生地ロングアイランドで、彼の自宅を使って撮影された。

1995年製作/98分/アメリカ
原題:Brother's McMullen
配給:20世紀フォックス映画
劇場公開日:1996年4月6日

ストーリー

ロングアイランド。長男ジャック(ジャック・マルカーヒー)、次男バリー(エドワード・バーンズ)、三男パトリック(マイク・マッグローン)のマクマレン三兄弟の父親が死去。葬式後、母親はバリーに「アイルランドに35年来の恋人がいる」と衝撃告白、故郷のアイルランドに帰国した。5年後。地元の高校のバスケットチームのコーチを勤めるジャックの妻モリー(コニー・ブリトン)の誕生パーティーに、弟2人も恋人同伴でやって来た。シナリオライター志望のバリーは結婚しないことを信条とするプレイボーイ。パトリックは真面目にカトリックを信仰する学生。ユダヤ系の恋人スーザン(シャーリー・アルバート)と婚前交渉してしまったことで悩んでいる。ジャックはバリーの恋人アン(エリザベス・P・マッケイ)に心ひかれる。グリニッチ・ヴィレッジに引っ越しを計画していたバリーは、目をつけた部屋を“横取り”した無名タレントの女性オードリー(マクシーヌ・バーンズ)と知り合い、交際をはじめる。ほどなくバリーは、スーザンとの同棲を拒否したパトリックとジャック宅に居候。「子供をつくりたい」というモリーと、父親になる自信がないジャックとの間には距離が生まれていた。矢先、ジャックは講師をつとめるニューヨークの大学でアンと再会。アンはジャックを誘惑する。パトリックはスーザンとの結婚に踏み切れないばかりか、お互いの宗教でもめてしまう。真実の愛を夢見るパトリックを笑うバリー。ジャックはついにアンとベッドイン、しかし罪悪感からパトリックに懴悔の告白をする。夫の浮気を勘づいたモリーはジャックに詰め寄るが、彼は子供を持ちたくないのは、暴力的だった亡父の二の舞いが怖いからだと語った。一方、バリーはシナリオがハリウッドに初めて売れた。ところがオードリーに決めていた主役を、ある大女優がご執心したことで、彼は悩む。彼にとってオードリーは特別な女性となっていたのだ。パトリックはスーザンから妊娠を告げられた上に、中絶したいという彼女の言葉に衝撃を受け、悩み惑う。そんなパトリックの相談相手になってくれたのは、近所の高校の同級生、レスリー(ジェニファー・ジョスティン)で、自由で束縛のない生活をめざす彼女に彼はひかれていく。モリーはアンと別れたジャックと和解した。バリーは信条を捨て、オードリーとの結婚を決意する。パトリックはスーザンが流産したのを機に彼女と別れ、レスリーとカリフォルニアに行く約束をする。かくして、三兄弟に新たな旅立ちが訪れた。

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映画レビュー

2.0宗教問題

2020年8月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 アイルランド民族音楽にのって、3兄弟それぞれの宗教観、結婚観などが展開される。熱心なカトリック教徒なら婚前交渉も浮気もダメ。特に三男のパトリックは真面目すぎて、ユダヤ教のスーザンと考えているが、宗教問題が絡んで結婚に踏み切れない。次男バリーは自由すぎてころころと女を代えているのと対照的だ。

 展開は地味。結局は浮気は許されるかどうか等、宗教的な問題ばかり。

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kossy
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