劇場公開日 2022年5月27日 PROMOTION

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帰らない日曜日 : 特集

2022年5月23日更新

メイドと名家のお坊ちゃん、身分違いの【禁断の恋】
“人生を激変させた1日”を匂い立つ優雅な官能で描く

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匂い立つほどに優雅で甘美な官能描写と、センセーショナルな物語。5月27日から公開される「帰らない日曜日」は、あなたの人生を激変させ得る渾身作だ。

まるでバラバラに落としてしまった手紙を整理しないまま拾い上げたように、時系列をシャッフルして描かれるのは、あるメイドと名家の跡取り息子が愛欲に溺れる“禁断の関係”――。

ノーベル賞作家カズオ・イシグロが絶賛した小説を、若き新星オデッサ・ヤング&ジョシュ・オコナーが主演、コリン・ファース&オリビア・コールマンらアカデミー賞俳優の共演で映画化した。

「次にどんな映画を観よう?」。そう考えている人は、ぜひとも「帰らない日曜日」を手にとってみてもらえればと思う。この特集では、本作が持つ魅力を存分に語っていく。


【予告編】

あなたはありますか?人生を変えるほどの激しい恋――
ある女性が過ごす、エレガントで美しい【官能の日々】

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詩的なストーリーライン。肌を刺すように激しくセンセーショナルな恋愛。そして、前向きな気持ちにさせてくれる眩しいほどのメッセージ……。


●ストーリー:1924年、イギリス。メイドと名家の跡継ぎが、秘密の逢瀬を重ねる

初夏のように暖かな3月の日曜日。イギリス中のメイドが年に一度の里帰りを許される”母の日”だ。ところが、ニヴン家で働く孤児院育ちのジェーン(オデッサ・ヤング)に、帰る家などなかった。

そんな彼女のもとへ、秘密の関係を続けるポール(ジョシュ・オコナー)から電話がかかってくる。「11時に正面玄関へ」。ポールは近隣のシェリンガム家の跡継ぎであり、幼なじみとの結婚式を控えていた――。

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結婚の前祝いの昼食会へ、ポールは遅刻を決め込んだ。邸の寝室でジェーンと愛し合っていたからだ。やがてポールは昼食会へと向かう。ジェーンは一人、広大な無人の邸を一糸まとわぬ姿で探索する。

だが、ニヴン家に戻った彼女を思わぬ知らせが待っていた。今、小説家になったジェーンは振り返る。人生を永遠に変えた1日のことを──。

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●ただ、センセーショナルなだけじゃない…観る者の人生に影響与えるドラマにも注目

匂いが感じられるほどに官能的なベッドシーンや、どこか甘く気だるい時間が流れる事後の風景が印象に残る本作だが、単にエロスを強調しているのではない。描写のひとつひとつが、まるで宗教画のような美しさを湛えており、映画が“総合芸術”であることを強く、強く意識させる作品である。

そして「メイドと名家の跡取りの恋愛」と聞くと、あなたは無意識のうちに “性的搾取と支配”や“心が引き裂かれるような残酷な仕打ち”をイメージするかもしれない。

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ところが本作はそんなことは描かない。物語はドラマティックな瞬間の集積を私たちに突きつける。ひとりの女性の人生が一変した、激しくも愛おしい1日の出来事。そして、それが彼女の精神的な成長を促したこと……。

「かつてこんな日があっただろうか、この先、こんな日が二度とあるのだろうか」

主人公ジェーンが経験する愛が、喜びが、全てが、鑑賞するあなたに感動を与えるだろう。今後の人生に影響を及ぼすほどに。悲しい気持ちではなく、心が洗われ、前向きな気分になれる。そんなひと時を、ぜひこの機会に味わってもらえればと思う。

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【至高のキャスト・スタッフ】カズオ・イシグロ絶賛の
傑作小説を、最高の布陣、尋常でない熱量で映画化

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この物語が優れている理由は、ひとえに世界最高峰のキャスト、スタッフが情熱を注いでいたからである。


●キャスト:世界的ブレイク確定の注目株×コリン・ファースらアカデミー賞俳優

孤児院から奉公に出され、後に小説家となる主人公ジェーンを演じたのは、世界的な注目を集める新星オデッサ・ヤング。さらに若き英国紳士ポール役は、「ゴッズ・オウン・カントリー」の鮮烈な演技で注目を集めたジョシュ・オコナーが扮している。

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今以上のブレイクが確実とされる2人を、百戦錬磨の“英国の至宝”が支える。「英国王のスピーチ」のコリン・ファース、「女王陛下のお気に入り」のオリビア・コールマン(ともにアカデミー賞受賞俳優!)が、ジェーンの雇い主であるニヴン夫妻役に。我が子を戦争で亡くした親の慟哭を静かに、深く体現し、スクリーンに得も言われぬ奥行きを与えた。

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そしてもうひとり、重要な人物をご紹介しよう。「恋する女たち」「ウィークエンド・ラブ」で2度もアカデミー賞女優賞に輝き、政治家としても活躍したグレンダ・ジャクソン。短い時間ながらも圧巻の演技力で、観る者を途方もなく魅了する。


●スタッフ:こちらもアカデミー賞常連の面々 “世界最高峰”の化学変化引き起こす

監督は、「バハールの涙」がカンヌ国際映画祭に正式出品され、手腕が高く評価されたエバ・ユッソン。そのほかのスタッフにもイギリス、いや世界を代表する面々が集結している。プロデューサーは、アカデミー賞6部門ノミネートの名作「キャロル」で知られるエリザベス・カールセン&スティーブン・ウーリー。

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そして衣装は、アカデミー賞に3度輝き「キャロル」「女王陛下のお気に入り」も手掛けたサンディ・パウエル。ヘアメイクは「クルエラ」が今年度の第94回アカデミー賞にノミネートされたナディア・ステイシーが担い、20代から40代のジェーンの時に流れを繊細に表現している。

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●原作・評価:辛口批評サイトで驚きの“100%”高評価

最後に、原作小説や、世界各国での本作に対する評価を紹介しよう。

原作はグレアム・スウィフトによる「マザリング・サンデー」。2017年に「最良の想像的文学作品」に与えられる、イギリスで最も古い文学賞・ホーソーンデン賞を受賞し、ノーベル賞作家カズオ・イシグロも手放しで絶賛した小説だ。

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一流のスタッフ・キャストによって丹念に映像化され、カンヌ国際映画祭プレミア部門出品。辛口で知られる映画批評サイト「ロッテントマト」では、一時は100%フレッシュを獲得するなど、とてつもない高評価と称賛を手にした。

本作「帰らない日曜日」は、イギリスの世界観と身分違いの男女の恋に酔いしれる、切なく美しい劇的なラブストーリーだが、その根底にある魂は「キャロル」「君の名前で僕を呼んで」などと共通する。モチーフこそ違えど、これらの作品に夢中になった人は漏れなく鑑賞したほうがよい。自信を持って言い切れる“良作”である。

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