劇場公開日 2019年5月25日 PROMOTION

武蔵 むさし : 特集

2019年5月13日更新

【“違い”の分かる大人の時代劇映画ファンに贈る《こだわり抜いた本物》】
[再現度が“本物”][殺陣が“本物”][集結俳優が“本物”]
我々が知っている武蔵は《本当の姿》ではない!?【歴史の見方が180度変わる】

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作り手が注いだ“心血”と“覚悟”が、画面からびりびりと伝わり、圧倒される映画。人はそれを、「本物」と呼ぶ。5月25日に公開を迎える「武蔵 むさし」は、間違いなく“本気の作品”、そして“本物の作品”だ。「蠢動 しゅんどう」の三上康雄監督が、約6年という歳月を費やし、企画の立ち上げから小道具の1つに至るまでゼロから作り上げた渾身作。「永遠の憧れ」という武蔵に真正面から向き合い、これまで語られなかった“真実”を突き付ける。名作を欲する“あなた”の目も心も、必ずや満足させるだろう。


セット撮影一切ナシ、真剣同様の模擬刀制作、殺陣シーンは空前の長回し――
目利きの時代劇映画ファンを唸らせる! 劇場鑑賞に値する“こだわり”の数々

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ここまでこだわりが詰まった時代劇には、ついぞ出合ったことがない――。オールロケはもちろんのこと、当時を再現するため伝統的な染めを復元し、野菜までも当時と同じものを栽培したという。さらに真剣同様の模擬刀を制作し、決闘シーンは空前の超・長回しで臨場感を極限まで引き出した。そんな三上監督の信念に共鳴し、細田善彦、松平健、目黒祐樹、水野真紀、若林豪、中原丈雄、清水紘治、原田龍二、遠藤久美子をはじめとする実力派が集結。不退転の覚悟で武蔵や小次郎、それぞれの登場人物に身も心もなりきり、熱演を披露している。画面に映る“全て”が本物である「究極の時代劇」、その真価をぜひ劇場で見届けていただきたい。

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[舞台が本物]文化財や野外でオールロケ実施! 臨場感抜群[殺陣が本物]真剣と違わぬ重量の模擬刀使用! 本物にこだわり抜く[撮影が本物]決闘シーンは敢えての長回し! 命がけの勝負に手に汗握る[描写が本物]武蔵はなぜ“武蔵”になった? 史実を基に独自解釈を展開[視点が本物]小次郎、吉岡一門、女たち――総勢12人の思いが交錯する
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【予告編】直感できる“本物” 究極の本格時代劇が始動!


【なぜ今“武蔵”なのか?】 三上監督が時代劇映画ファンに熱く問いかける!
本作に込めた“思い”とは? 徹底的に真実を追求した《舞台裏》を明かす

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「大御所俳優の安全帯を外して崖で撮影」「キャストには撮影の2年前から刀を渡す」「本物の修験者に本物の護摩焚きをしてもらう」――“本物”にこだわる三上康雄監督は、現代では異例ともいえる強いこだわりをもって「武蔵 むさし」を作り上げた。「“本物”であればあるほど、人は感動します。見ている方々の心を動かそうと思ったら、しんどいこと、危ないこともしないといけない」。そう語る三上監督に、映画作りにおける“本物”の極意を聞いた。


まさにライフワーク――「武蔵」でなければならなかった真の理由とは?
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三上監督は、学生時代に自主映画の製作グループを立ち上げ、数本の8ミリや16ミリ映画を監督。その後、家業の会社を継ぎ、映画製作から離れたが、30年の時を経て2011年に後継者不在から同社の全株式を売却し、映画製作会社を設立した。
 
 中学から大学にかけて剣道を学んできた三上監督にとって、武蔵は憧れの人だった。これまでも数々の作品で武蔵が描かれてきたが、「今までの武蔵はマーベルのヒーローみたいに遠い人という感じがした」といい、「実は剣聖でもない、剣豪でもない、我々と変わらない“人間・武蔵”という部分を一番見てもらいたいんです」と、自ら史実を検証した結果を映画で表現することを選んだ。

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監督以外にも、脚本・製作・編集を一人でこなしたからこそ「全部とことん突き詰めるから作品ができる」と妥協はせず、「一個一個が自分のなかで納得していく作業。逆に言えば、納得していないものを人に見せたらいけないと思う」と力を込める。


こだわることは“当たり前” 「本物を撮ろうと思ったら、まずは本物を作る」
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長回しで撮った決闘シーンにおいては、ことさら“本物”の迫力を求めた。松平健や目黒祐樹には、使用する刀に違和感がないよう、撮影前の早い段階から刀をわたしていたという。「特に、目黒さんには撮影の2年ぐらい前から刀をわたしました。『(目黒が演じる)沢村大学さんの刀ですよ、沢村が沢村の刀を持って現場に来てください』と言いました。目黒さんの刀の使い方は本当にすごかったです。所作の先生の道場に40回も自腹で通って、真剣で藁を切ることにも挑んだそうです。撮影していて、ここにいるのは目黒さんなのか沢村さんなのかわからないっていうこともあった。本物を撮ろうと思ったら、まずは本物を作ること。抽象的な言い方だけれど、本物の状態にまでなれば“本物”が撮れる」。

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自身が納得できるまでこだわった結果、劇中に登場する畑の大根は約1年かけて種から育てて撮影に使用した。しかし、大根にクローズアップされた場面はなく、物語の一風景として通り過ぎていく。「こだわって撮ったって、見ている人には関係ないことです。ただ、いい加減なものでごまかして自分を甘やかしてはいけないという思いがあったんです。昔、黒澤(明)さんも『赤ひげ』のときに、カメラには映らない棚の引き出しの内部に色が塗っていないのを知って、役者さんが見たらそれが表情に出ると怒ったという話がありました。結局、そういうことだと思います」。


キューブリックを師とし、1センチ単位で構図を調整
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そんな三上監督の映画作りにおける原点は、尊敬するスタンリー・キューブリック監督にあるそうで、本作にもその影響が色濃く反映されている。
 
「本作を読み解くキーワードは、キューブリックです。映像で語ること。セリフで説明してはいけない。1コマ1コマをデザインする。左右対称の画にするために、役者さんに『右に1センチ動いて』って細かく動かして撮影していました。徹底してこだわり抜くキューブリックは、僕の師匠です」。

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自信を超えた、“確信” 「オンリーワンじゃない、ベスト」
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キューブリックの揺るぎなさを継承するオリジナルの時代劇映画が誕生し、「リアルさ、本物では大概の時代劇には勝ったと思っている。オンリーワンじゃない、ベストでしょう」と胸を張った三上監督。
 
「今できうる最大の本物を表現したつもりです。1回見てわかるようなものは作っていません。何回も見てもらうと視点が変わり新たな発見があり、全く違うものが見えます」。自身を限界まで追い込み、一切の妥協を許さなかったからこそ、その言葉には揺るぎない“芯”がある。
 
1人の表現者が、文字通り「人生をかけて取り組んだ」1本。本作が本物たるゆえんが、確かにそこにあった。

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