幕が上がる

ももクロの内輪ネタと本広監督過去作品の小ネタがかなりノイズ。後者は鑑賞前からある程度は覚悟していたが(本広作品ではお馴染みなので)、前者はももクロファン以外に対してちょっとどうなんだろうか。ポカンとしてしまう。
もう一つ気になった点としては、原作の良さみたいのがちょっとブレちゃってるような気がする。

色々惜しい映画でした。

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高校の新3年で演劇部の夏菜子はキャプテンに抜擢される。
でも正直そんなに興味なく、辞めようかどうか悩んでいた。

そんな折、新任の美術教師から演劇内容について意見される。
最初は人の気も知らないでと思って反発するが、
調べたらその人は学生演劇の女王と呼ばれた人だった。

夏菜子は顧問になるよう直訴するが、断られる。
でもアドバイスするだけなら、となって実質的な顧問となる。

そしてやるからには全国を目指すってことになり、合宿も行う。
全国まで行けば受験に支障が出るが、構わないと思った。
こうして地区大会を勝ち抜く。

しかしそんな折、この先生が急きょ手紙を残していなくなる。
東京合宿で古い知り合いに会い、プロ女優への熱が再燃したのだった。
そしてオーディションに合格し、教師も辞めることになった。

夏菜子は裏切られた気持ちになりつつも、
先生の選んだ道は正しいと思うのだった。
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まず驚いたのが、ももクロの演技の上手さだった。
昔よくあった棒演技のアイドルドラマなんかとは時代が違うのか。

演劇には知識も興味も全くないんだけど、
若い人達が何かに熱中して試行錯誤するのは、見ていて感動する。
しかも救世主のような天才が出現・・・好きなパターン。

またその力で頑張って優勝ってなベタな終わり方より、
先生もまさかの現役復帰で姿を消すってのも良かったと思う。
黒木さんもとても格好良かった。

しかし生徒らはともかくとして、黒木さんまで露骨に、
駄目なおっさん教師を相手にしてないのはどうかと思ったけど(場)

ひたむきな女子高生演劇部員にしみじみとした。ももクロ演技陣も素晴らしかったが、黒木華の最初のお手本演技のところは、これが一流のすごみ、と思った。脚本が素晴らしく、エンディングの2曲目とその映像のさわやかな余韻もよかった。
演劇の実務も興味深かった。