アイランド : マイケル・ベイ監督インタビュー

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「バッドボーイズ」から「ザ・ロック」「アルマゲドン」「パール・ハーバー」まで、送り出す映画のほとんどが興行的な成功を収める、文字通りのヒットメーカー、マイケル・ベイ監督。その最新作は、クローン技術が可能になった世界を舞台に繰り広げられる近未来SFで、トレードマークともいえるアクションも満載だ。本作の公開を前に来日した監督に、インタビューした。

マイケル・ベイ監督インタビュー
「観客に映画の中にいるような臨場感を味あわせたいんだ」

聞き手:編集部

ブラッカイマーと離れて、改めて手腕が問われるマイケル・ベイ監督ブラッカイマーと離れて、改めて手腕が問われる
マイケル・ベイ監督

――今回は、これまでずっとコンビを組んでいたプロデューサーのジェリー・ブラッカイマーから離れて映画を作られましたが、いかがでしたか?

「もちろん、ジェリーがいないと寂しいけど、今回はなんといっても、あのスティーブン・スピルバーグのドリームワークスとの仕事だからね。楽しくやれたよ」

――あなたの映画には必ず多量の「破壊」シーンがありますが、どういった理由があるのでしょう?

「これはアクション映画で、ポップコーン映画でもあるんだ。モノをたくさん破壊しまくることで、主人公の2人がいかに『生きたい、生き残りたい』かを表現しているんだ」

――「破壊の美学」のようなものお持ちですか?

「何かが派手に壊れるのを見るっていうのは、まあ、夏の楽しみのようなものだよ」

――ぐるぐる回るカメラやペリコプターのプロペラのスローモーションといったおなじみのショットには、何か演出上の意図はあるのでしょうか?

今回も車やヘリを駆使したアクションが満載今回も車やヘリを駆使したアクションが満載

「僕は、アクション映画ではビジュアルにこだわるんだ。観客に映画との距離を感じてほしくないからね。だから、ああいうシーンを入れることで、観客に映画の中にいるような臨場感を味あわせたいんだよ。要は疑似体験をしてもらいたいということだね。『パール・ハーバー』では爆弾にカメラをつけて撮ったりと、新しい試みもした。まあ、映像的に特徴があって、これが“マイケル・ベイ・スタイル”というのが分かると思うよ」

――どのような映画作家の作品を観て、そのスタイルを創ったのでしょう?

「(スタンリー・)キューブリック、(マーティン・)スコセッシ、スピルバーグといった監督たちや、サム・ペキンパー、ジョン・フォードといった昔の西部劇もそうだね。最近の監督では、コーエン兄弟とリドリー・スコットの映画も好きだよ」

――「アイランド」の脚本を読んで、一番「これを映像化したい」と思った場面は何でしょうか?

「シナリオは後半部分にたくさん手を入れたけど、最も撮りたいと思ったシーンは、クローンの女性が子供を産んで、その直後に殺されるところなんだ。あのシーンは、僕にとってとても美しい形での悲劇への転換点なんだ。脚本段階では、あの看護婦はいなくて、彼女がストラップを掛けるシーンを付け加えるとともに、彼女が毎日の仕事であるのも関わらず、その仕事に対して嫌気を感じている心の中の葛藤を描いたんだ」

施設のなかで暮らす主人公たち施設のなかで暮らす主人公たち

――スティーブ・ジャブロンスキーのスコアは、ハンス・ジマーの「M:I-2」に似ていましたが?

「まあ、彼はハンス・ジマーの弟子だからね。劇中、施設の中ではエレクトリックな音楽だったのが、一転、外へ出るととてもシンフォニックな音楽になるんだ。そこが気に入ってるよ。彼は素晴らしい作曲家になるよ」

――これからもアクション映画一本で行くつもりですか? それとも、他のジャンルを撮りたいと思っているのでしょうか?

「もちろん、色々違ったジャンルに挑戦したいよ。シリアスなドラマもやりたいし、もう少し小さい映画もやりたいしね。まあ、6本もポップコーン・ムービーを作ったから、これからは何か違うことをやるつもりだよ」

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  • 「アルマゲドン」「パール・ハーバー」のマイケル・ベイ監督が初めて大物プロデューサージェリー・ブラッカイマーと離れて監督するSFサスペンス。大気汚染から守られた清潔な都市で暮らす人々のあこがれは、日々行われる抽選で選ばれて、最後の楽園<アイランド>に行くこと。だが、主人公リンカーンは、その都市がクローン製造工場であり、アイランド行きの当選者は臓器を摘出されることを知り、都市を脱出しようとするのだが。
  • 原題:
    The Island
    監督:
    マイケル・ベイ
    脚本:
    カスピアン・トレッドウェル=オーウェン、アレックス・カーツマン、ロベルト・オーチー
    製作:
    マイケル・ベイ、イアン・ブライス、 ローリー・マクドナルド、ウォルター・F・パークス
    撮影:
    マウロ・フィオーレ
    音楽:
    スティーブ・ジャブロンスキー
    出演:
    ユアン・マクレガー、スカーレット・ヨハンソン、ジャイモン・フンスー、スティーブ・ブシェミ、ショーン・ビーン、マイケル・クラーク・ダンカン
    製作国:
    2005年アメリカ映画
    上映時間:
    2時間16分
    配給:
    ワーナー・ブラザース映画
  • 7月23日より丸の内ルーブルほか全国松竹・東急系にてロードショー
  • オフィシャルサイト

(C) 2005 Dreamworks LLC and Warner Bros. Entertainment Inc.

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