テラビシアにかける橋 : 新作映画評論

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新作映画評論

テラビシアにかける橋 テラビシアにかける橋 1月26日より渋谷東急ほかにてロードショー

現実と向き合うための、地に足の着いた物語

画像1(C) 2006 Buena Vista Pictures Marketing
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宣伝文句やビジュアルから「ナルニア国物語」のような、異世界での冒険を描いたCG満載のファンタジーだと思ったら大間違い。これは誰もがきっと感じたことのある、子供時代の心の痛みと素晴らしい友情、現実と闘いながら成長していく力を描く、地に足の着いた物語。もちろん、ファンタジーの要素はある。が、ここで描かれるのは異世界そのものではなく、つらい現実を乗り越えさせてくれる「想像力」そのもののパワーなのである。

フラストレーションをため込んだ少年ジェスの毎日は、個性的な転校生の少女、レスリーとの出会いで輝き始める。はみ出し者同士の2人は、森の中に空想上の王国「テラビシア」を築くのだ。この国は、ただの逃げ場ではない。ここは2人にとって、現実と向き合うためのレッスンの場ともなる。

やがて、悲劇が訪れる。きっと涙があふれ、止まらなくなるだろう。でも、この映画には「お涙頂戴」的なわざとらしい演出はない。観客はただ、2人の子役(妹役も忘れられない)の生き生きとした演技にこそ泣かされるはず。原作の繊細な持ち味を大切にしようとする作り手の誠実さが、心震わす感動へと見事に結実している。

若林ゆり

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ABOUT THE MOVIE

  • テラビシアにかける橋 画像2
  • テラビシアにかける橋
  • 77年に発表され、児童文学界のノーベル文学賞と言われる国際アンデルセン賞を受賞したキャサリン・パターソンの同名ファンタジー小説の映画化。学校にも家庭にもなじめない少年ジェスは、個性的であるがゆえにクラスで浮いてしまっている転校生の少女レスリーと親しくなる。2人は豊かな想像力で森の中に空想の国“テラビシア”を築くが……。監督は「ザ・シンプソンズ」「ラグラッツ」など、アメリカの人気アニメを手掛けてきたガボア・クスポ。
  • 原題:
    Bridge to Terabithia
    監督:
    ガボア・クスポ
    脚本:
    ジェフ・ストックウェル、デビッド・パターソン
    製作:
    デビッド・パターソン
    原作:
    キャサリン・パターソン
    撮影:
    マイケル・チャップマン
    出演:
    ジョシュ・ハッチャーソン、アナソフィア・ロブ、ズーイー・デシャネル、ロバート・パトリック
    2007年アメリカ映画/1時間35分
    配給:
    東北新社
  • 1月26日より渋谷東急ほかにてロードショー
  • オフィシャルサイト

(C)Copyright 2006 Walden Media, LLC.ALL RIGHTS RESERVED.

テラビシアにかける橋

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