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新作映画評論

1202件中 19~27件を表示

9月15日更新

激しい動きで小手先の演技を封じられた松山ケンイチの一生懸命さに好感 カムイ外伝

  • カムイ外伝
  • 1964年に連載がスタートした白土三平の壮大な長編「カムイ伝」と翌年に誕生した番外編「カムイ外伝」は、階級社会や身分差別の理不尽を追及した忍者コミックだった。バリケードの中で漫画誌を回し読みした全共闘世代にとっては、挫折感を伴った懐かしさが蘇ってくる。骨っぽい崔洋一監督にふさわしいテーマだと思った。共同脚本が宮藤官九郎なので突飛なストーリーになることを危惧したが、「カムイ外伝」の中の「スガル... >>続きを読む

女性監督ならではの視点でシャネルの原点を探ろうとした野心作 ココ・アヴァン・シャネル

  • ココ・アヴァン・シャネル
  • ファッション界に打って出る前の若いシャネルにスポットを当てることで、シンプルで動きやすいスタイルに頑固なまでにこだわった彼女の原点を探ろうとした野心作だ。 孤児院育ちでお針子をしていたシャネルの夢が、デザイナーではなく歌手になることだったというのも面白い。芸能界での成功に育ちは関係ない。貧しい境遇から独力でプラスの人生に這い上がりたいというシャネルのハングリー精神が見て取れる。今と違っ... >>続きを読む

少々過激な大人向けのB級ラブコメ 男と女の不都合な真実

  • 男と女の不都合な真実
  • 男と女が相手に求めるものは違う。いつの時代も変わらないラブコメの王道テーマでは、ヒロインは白馬の王子様を待ちつづけるお嬢ちゃんなのがお約束。TV業界を舞台にした本作も同様だが、ここには他と一線を画す魅力が。それは少々過激な大人向けだってこと。 理想の男性の出現を夢見る色気不足の美人プロデューサーが、男の本音全開の恋愛カウンセラーに反発しながらも惹かれていくという常道を楽しませるのは、ジ... >>続きを読む

9月8日更新

ウルヴァリンの生涯は、彼の爪の圧倒的な美の背景でしかない ウルヴァリン/X-MEN ZERO

  • ウルヴァリン/X-MEN ZERO
  • ウルヴァリンの真髄は、あのナイフのような爪にある。ときとして彼が意図しないときにすら出現し、世界を切り裂かずにはいられない長く鋭いあの爪は、彼の誇りだが、同時に背負わなくてはならない業でもある。この爪の一瞬の閃きで、観客をいかに陶酔させられるか。ウルヴァリンを映像化する際に、まず意識しなくてはならないのはこの点だ。ウルヴァリンの生涯は、この爪の圧倒的な美の背景でしかない。 だが、「X-... >>続きを読む

シュールな世界観も満喫したいウィル・フェレル史上屈指の大作! マーシャル博士の恐竜ランド

  • マーシャル博士の恐竜ランド
  • ウィル・フェレルが学会の笑いもののタイムワープ研究者に扮したSF冒険コメディである。キャッチコピーの「俺たちタイムトラベラ〜」のほうが題名にふさわしそうな気もするが、1970年代のTVシリーズ「LAND OF THE LOST」を基にしたこの作品、主人公ら男女3人がワープするパラレルワールドの世界観がとんでもないことになっているのだ! 単にティラノサウルスらが生きる太古の世界と思ったら... >>続きを読む

ひたすら小さな想像上の闘争を創造せよ リミッツ・オブ・コントロール

  • リミッツ・オブ・コントロール
  • 「世界で一番偉いと思っている男を殺す」。 確かそんな使命が男には与えられたはずだ。しかしこの広い世界の中で、一体どのようにしてその男を捜し出せばいいのか? いや答えは簡単であると、この映画は語る。難しいのはその手続きである。なぜ主人公はこんなことを繰り返しているのかと、誰もが思うだろう。これはまるで役所のたらい回しのようではないか。 ひとつの場所が世界に向かって果てしなく開... >>続きを読む

9月1日更新

スピーディな演出が冴える骨太でスタイリッシュなスリラー サブウェイ123/激突

  • サブウェイ123/激突
  • 「突破口」「笑う警官/マシンガン・パニック」と並んで大好きなウォルター・マッソー主演作「サブウェイ・パニック」(74)のリメイク版。監督トニー・スコット、脚本家ヘルゲランドという“当たりハズレの大きい”ご両人が、とぼけた味がするあのユーモラスなスリラーをどう料理するのか期待して見たが、出来は水準以上。骨太でスタイリッシュなスリラーに仕上がっていた。特に、スコット監督の真骨頂でもあるスピーディ... >>続きを読む

オリジナルへのリスペクトを強く感じる、エンタテインメント大作 BALLAD/名もなき恋のうた

  • BALLAD/名もなき恋のうた
  • オリジナルに対しての愛が感じられないアニメ・コミックの実写映画化が多いなか、VFX畑出身の山崎貴監督は、前作に続いて裏切ることはなかった。ある意味、「ヤッターマン」と同じく、オリジナルへのリスペクトを強く感じる、エンタテインメント大作に仕上がったといえる。 監督が“名もなき”小国の武将と幼馴染の姫との悲恋以上にこだわった点は、舞台となる春日の国に建つ山城と、そこで展開されるリアルな戦だ... >>続きを読む

世界は常に視界良好である。私たちが何かを諦めさえしなければ クリーン

  • クリーン
  • ドラッグで夫が死に自分もドラッグから抜けられない仕事もない、義父母にあずけられた子供は母が父を殺したものだと思っている、その子供のために自分は何ができるか? そんな最悪の状況が、この映画の前提である。子供のためにすべてを諦めるべきだと、現実が語りかける。当然である。彼女もその要請に抗う術はない。術はないのだが、果たしてこれまでの人生を諦めることができるだろうか? 確かにそれまでの人生は誇れる... >>続きを読む

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