全米映画ランキング : 2011年12月16日~2011年12月18日

全米映画ランキング:2011年12月19日発表(毎週月曜日更新)

全米週末興行成績:2011年12月16日~2011年12月18日
(金額・順位は確定後のもの)Exhibitor Relations Co. Inc.

順位

先週

タイトル「邦題」/配給(日本配給)

上映週

週末の興収
(単位:$)

累計興収
(単位:$)

1 シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム 1 40,020,000 40,020,000
2 アルビン3 シマリスたちの大冒険 1 23,500,000 23,500,000
3 ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル 1 13,000,000 13,000,000
4 1 ニューイヤーズ・イブ

New Year's Eve
「ニューイヤーズ・イブ」

Waner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

2 7,420,000 24,826,000
5 2 ピンチ・シッター 2 4,400,000 17,221,306
6 3 トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part 1 5 4,300,000 266,430,081
7 ヤング≒アダルト

Young Adult
「ヤング≒アダルト」

Paramount
(パラマウント)

1 3,650,000 4,090,000
8 6 ヒューゴの不思議な発明

Hugo
「ヒューゴの不思議な発明」

Paramount
(パラマウント)

4 3,625,000 39,073,000
9 5 アーサー・クリスマスの大冒険

Arthur Christmas
「アーサー・クリスマスの大冒険」

Columbia
(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

4 3,600,000 38,547,000
10 4 ザ・マペッツ

The Muppets
「ザ・マペッツ」

Walt Disney
(ディズニー)

4 3,500,000 70,900,000

「シャーロック・ホームズ2」がV。「M:I-4」は限定公開で3位スタート

12月も後半に入り、ホリデーシーズンが大詰めを迎えつつある全米ボックスオフィス。先週末は3本のシリーズものがランクインし、約4000万ドルの興収をあげた「シャーロック・ホームズ シャドウ・ゲーム」が見事首位デビューを果たした。

09年12月「アバター」と同じ週末に公開された1作目から2年ぶりの公開となる同作。前作のオープニング興収約6230万ドルと比べると、約36%ダウンという結果になってしまったが、批評家からの評価は前作のそれを上回っている。今週以降もそれなりの数字を期待できるが、ライバルが多いため、前作の最終興収2億900万ドルを超えるのは難しいかもしれない。本シリーズで復活を期す、「リーサル・ウェポン」「マトリックス」で知られるメガヒット・プロデューサー、ジョエル・シルバーとしては苦しい2作目のスタートとなった。

2位は「アルビン/歌うシマリス3兄弟」のシリーズ3作目「Alvin and the Chipmunks: Chipwrecked」。1作目が約4430万ドル、2作目が約4885万ドルのオープニング興収を叩き出す大ヒットシリーズだけにもっと高い数字を期待されていたが、これまでの半分ほどの興収に。レビューも悪く、こちらも最終興収2億ドル突破は厳しそう。

そして、3位に入ったのはトム・クルーズ主演の大ヒットシリーズ第4弾「ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル」。元々は先週16日の金曜日に北米拡大公開の予定だったが、「シャーロック・ホームズ シャドウ・ゲーム」と客層がかぶるということを考慮してか、拡大公開は21日延期し、IMAXその他の425サイト限定でのオープニング興行を選んだ。結果、興収は約1300万ドル。これまでのシリーズ3作はすべてサマーシーズン(5月)の拡大公開だったため、当然のことながら単純な比較は出来ず、興行の成否がわかるのは拡大公開となる今週末の成績次第といったところだが、レビューはすこぶる好調。トムの一人相撲からチームプレイに変わり、本来の「スパイ大作戦」に戻ったということで、シリーズ最高傑作との声もある。ブライアン・デ・パルマ、ジョン・ウー、J・J・エイブラムスに続く今回の監督は「アイアン・ジャイアント」「レミーのおいしいレストラン」を手掛けたアニメ出身のブラッド・バード。

今週はスウェーデン発の世界的大ベストセラー「ミレニアム」の第1作をデビッド・フィンチャー監督がハリウッドリメイクした「ドラゴン・タトゥーの女」(ダニエル・クレイグ主演)に、スピルバーグ監督の3Dアドベンチャー「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」、キャメロン・クロウ監督&マット・デイモン主演の家族ドラマ「幸せへのキセキ」、ティム―ル・ベクマンベトフ製作、エミール・ハーシュ主演のSFスリラー「The Darkest Hour」など多くの大作・話題作が公開となる。

2011年12月19日更新 藤井竜太朗

過去のランキング