全米映画ランキング : 2009年12月4日～2009年12月6日

「The Blind Side」が首位に。「Brothers」が3位、デ・ニーロの新作は10位

感謝祭が終わり、賞レースシーズンに入った全米ボックスオフィス。3本の新作がランクインした先週末は、オスカーノミネートも噂されるサンドラ・ブロック主演の「The Blind Side」が、公開3週目で約2000万ドルの興収を上げて首位に立った。同作の17日間の累計興収は1億2800万ドルを突破。ブロックとしては、今年6月に「あなたは私の婿になる」（興収約1億6400万ドル）で更新した自己記録を再び塗り替える可能性が高くなってきた。2位は約1570万ドルで「ニュームーン／トワイライト・サーガ」。こちらの累計は約2億5500万ドル。やはり3億ドルが最終ラインか。約970万ドルで3位に初登場したのが、スサンネ・ビア監督のデンマーク映画「ある愛の風景」（04）を、「マイ・レフトフット」「父の祈りを」の名匠ジム・シェリダンがリメイクした人間ドラマ「Brothers」。アフガニスタンへ出兵し戦死した兄サムの代わりに、一家のはみ出し者だった弟トミーが、未亡人となったサムの妻グレースの家庭に入るが、米海軍からサム生還の知らせが入り……。出演はトビー・マグワイア、ジェイク・ギレンホール、ナタリー・ポートマン。主題歌はシェリダン監督の親友ボノが書き下ろしたU2の「Winter」。同じく初登場で6位となったのが、マット・ディロン、ジャン・レノ、ローレンス・フィッシュバーン共演のアクション「Armored」。輸送警備会社の屈強なドライバーたちが、自社を裏切り、銀行から請け負った輸送金の強奪を試みるが……。監督は「モーテル」のニームロッド・アンタル。そして、期待はずれの10位デビューとなったのがロバート・デ・ニーロ主演「Everybody's Fine」。マルチェロ・マストロヤンニ主演、ジュゼッペ・トルナトーレ監督の「みんな元気」（90）をハリウッドでリメイクしたが、残念な結果に終わった。その他圏外13位には、ナショナル・ボード・オブ・レビューで首位となり、目下オスカー最右翼となった、ジョージ・クルーニー主演「マイレージ、マイライフ」が登場。限定15館で約118万ドルを稼ぎ出している。今週末は、同じくオスカーノミネート確実のクリント・イーストウッド監督、モーガン・フリーマン主演の「インビクタス／負けざる者たち」が公開される。

2009年12月8日更新　藤井竜太朗