全米映画ランキング : 2007年3月2日～2007年3月4日

「ワイルド・ホッグス」が大ヒットで首位デビュー。「ゾディアック」は2位

今週の全米ボックスオフィスはティム・アレン、ジョン・トラボルタ、マーティン・ローレンス、ウィリアム・Ｈ・メイシーが4人の中年バイカーに扮したコメディ・ロードムービー「ワイルド・ホッグス」が、約4000万ドルの興収をあげて見事首位デビューを飾った。同作は実写作品では、3月最高のオープニング興収を記録。アニメを含めても歴代3位の好成績である（ちなみに1、2位は「アイス・エイジ」シリーズ）。共演はレイ・リオッタ、マリサ・トメイら。2位は「M:i:III」の監督降板などがあり、「パニック・ルーム」以来実に5年ぶりの新作となったデビッド・フィンチャーの「ゾディアック」。60年代後半から70年代初頭にかけて米・カリフォルニア州で発生した連続殺人事件を新聞記者、コラムニスト、刑事の立場から描く実録犯罪ドラマで、71年の名作「ダーティハリー」も同事件をモデルにした作品として知られている。出演はロバート・ダウニー・Jr、ジェイク・ギレンホール、マーク・ラファロら。2時間40分の長尺ながら、全編デジタルHDカメラによる撮影などの技術革新を含め、批評家からは大絶賛を受けており、今後は口コミでの動員に期待がかかる。8位はサミュエル・L・ジャクソンとクリスティーナ・リッチ主演のドラマ「ブラック・スネーク・モーン」。米南部を舞台に、幼年期の虐待によりセックス中毒になってしまった少女（リッチ）を偶然発見した男（ジャクソン）が心身ともに更正させていく。監督は「ハッスル＆フロウ」のクレイグ・ブリュワー。

2007年3月6日更新　藤井竜太郎