全米映画ランキング : 2007年1月19日～2007年1月21日

「パンズ・ラビリンス」「クィーン」がランクインし、オスカーモードに突入

ゴールデングローブ賞が発表されたことにより、拡大公開などが増えオスカーモードに突入した全米ボックスオフィス。今週は「ストンプ・ザ・ヤード」が興収約1230万ドルで首位をキープした。2位「ナイト・ミュージアム」は2億ドルの大台突破。3位「ドリームガールズ」はゴールデングローブ賞効果で先週よりワンランクアップ。そして4位はルトガー・ハウアー主演の同名アクションホラーを、ショーン・ビーン主演でリメイクした「ヒッチャー」。約2800スクリーンで、780万ドルの興収は期待はずれ。7位「パンズ・ラビリンス」は世界中で高い評価を受けている「ヘルボーイ」のギレルモ・デル・トロ監督の最新作。1930年代後半のフランコ独裁政権下のスペインを舞台に、過酷な環境から逃れるために不思議な迷宮に足を踏み入れた1人の少女の運命を描くファンタジー。今年のアカデミー賞外国語映画賞の本命である。9位「クィーン」は公開17週目にして劇場数を3倍に増やしてランクイン。こちらも主演のヘレン・ミレンがアカデミー賞主演女優賞の本命である。圏外では「バベル」「ラストキング・オブ・スコットランド」「硫黄島からの手紙」の3作がアカデミー賞に向け拡大公開となっている。

2007年1月23日更新　藤井竜太郎