全米映画ランキング : 2006年11月24日～2006年11月26日

感謝祭興行、1位2位は動かず、3位に「デジャヴ」が登場

感謝祭シーズンとあって、拡大公開を含め4本の新作がランクインした今週の全米ボックスオフィス。首位に立ったのは先週同様「ハッピーフィート」。2週目も順調に3700万ドルを稼ぎ、10日間の累計で興収約1億ドルとしている。2位も先週と同じく「007／カジノ・ロワイヤル」。こちらは10日間で約9400万ドルの興収を上げ、シリーズ前作の「ダイ・アナザー・デイ」が記録した全米興収1億6000万ドル、全世界興収4億3200万ドルをともに超える可能性が出てきた。初登場で3位にランクインしたのが、J・ブラッカイマー製作×T・スコット監督×D・ワシントン主演の「デジャヴ」。初めてなのに、なぜか経験したことがあるように感じる不思議な感覚（＝デジャブ）が、錯覚ではなく、過去からの警告だとしたら……という発想を客船爆破テロ捜査と絡めて描くアクションスリラー。ブラッカイマー作品にしてはオープニング興収が3000万ドル以下と、渋い結果となっている。4位の「デック・ザ・ホールズ」はホリデー・シーズン向けのファミリーコメディ。主演はマシュー・ブロデリックとダニー・デビート。そして拡大公開によって、9位にランクインしたのが、エミリオ・エステベスが初監督に挑戦した「ボビー」。JFKの弟、ロバート・ケネディ上院議員が暗殺された当日に、事件のあったロサンゼルス・アンバサダーホテルに居合わせた従業員、客の総勢22人を描いた群像劇。10位は「π」のダーレン・アレノフスキー監督が、執念で公開に漕ぎ着けたSFドラマ「ファウンテン」。

2006年11月28日更新　藤井竜太郎