国内映画ランキング : 2004年3月20日~2004年3月21日

映画ランキング : 2004年3月23日発表(毎週火曜更新)

全国週末興行成績:2004年3月20日~2004年3月21日 (全国動員集計)興行通信社提供

順位

先週

作品

メイン館

上映週

1 1

ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還

配給:ヘラルド/松竹

丸の内ピカデリー1ほか松竹・東急系 6
2 2

ドラえもん/のび太のワンニャン時空伝

配給:東宝

日劇2ほか東宝系 3
3 4

クイール

配給:松竹

丸の内プラゼールほか松竹・東急系 2
4 3

ワンピース/呪われた聖剣

配給:東映

丸の内東映ほか東映系 3
5 5

ブラザー・ベア

配給:ブエナビスタ

日劇3ほか東宝系 2
6 6

ペイチェック/消された記憶

配給:UIP

日比谷スカラ座1ほか東宝系 2
7 8

イノセンス

配給:東宝

日比谷映画ほか東宝系 3
8 9

ホテルビーナス

配給:アスミック/松竹

丸の内ピカデリー2ほか松竹・東急系 3
9 7

レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード

配給:ソニー

丸の内ルーブルほか松竹・東急系 3
10 10

マスター・アンド・コマンダー

配給:ブエナビスタ

日劇1ほか東宝系 4

※ファーストラン時点

「王の帰還」が6連勝。2位以下は猫、犬、熊の順

「王の帰還」の一人旅が続くが、旅の仲間ならぬライバルがいないのが、ある意味ネックになっている。観客にとって「どっちを観るか」の選択は成り立たなくなり、(「王の帰還」を)「いつ観るか」あるいは「観るか観ないか」という心理状態へと変遷、終いには映画以外の娯楽と競合することになる。その点、ファミリー層は贅沢だ。猫(「ドラえもん」)、犬(「クイール」)、熊(「ブラザー・ベア」)と動物だけでも3種類。当然、「ワンピース」も選択肢に入ってくるので、映画館に出かけた家族連れの方々は大いに悩んでしまうところだろう。この週末は以上の5本が国内ランキングの上位を占めたが、「王の帰還」はまもなく興収80億円というところ。ファーストランはゴールデン・ウィークまでだが、100億円はギリギリの線になってきた。最後にもう一発の加速装置が欲しいところだ。6位以下は取り立ててトピックはないが、先週末デビューした「テキサス・チェーンソー」がランク外11位にとどまった。かつては新宿や池袋あたりで盛り上がったジャンルだが、今やそういう地域的な熱気も見受けられない。まだ3カ月が過ぎたばかりだが、今年の上半期は昨年に比べ、ニブい感じが否めない。こんな状態があと2週は続くことになる。

2004年3月23日更新 駒井尚文

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