仲村颯悟 : ウィキペディア(Wikipedia)

仲村 颯悟(なかむら りゅうご、1996年1月10日 - )は、日本の映画監督。沖縄県沖縄市出身。 沖縄県立球陽高等学校、慶應義塾大学環境情報学部卒業。

来歴

小学生の頃から映像制作を行う。これまで制作した作品は30本以上に及ぶ。また、その頃から地域の公民館を借りて、友人と上映会を開催していた。

2009年に沖縄観光ドラマコンペティションに応募した「やぎの散歩」の脚本が選ばれ、自らメガホンを取った。その後、2010年に「やぎの散歩」がショートショートフィルムフェスティバルにおいて、ノミネートされ話題となった。

2009年に宮古島で自身の上映会が開催された際、地元の子どもたちと「島の時間」を制作。完成後に宮古島で開かれた上映会では、1日の上映で1600人を動員した。

2010年に日本史上最年少で仙頭武則をプロデューサーに迎え長編映画「やぎの冒険」を全国公開。主題歌をCoccoが手がける。

2016年に5年ぶりの長編映画「人魚に会える日。」を大学生の友人らと共に全編自主制作、劇場公開。友情出演にCocco、主題歌をMONGOL800のキヨサクが手掛けた。また、東京公開初日には女優の樹木希林が登壇し話題を集めた。樹木希林、無償でイベント出席 沖縄出身20歳の映画監督にエール

人物

  • 同じ沖縄県出身アーティストであるCoccoと親交が深く、2010年に是枝裕和らと共に制作費0円の自主制作映像企画「Inspired movies」に参加した。
  • 自主制作映画時には自身が出演することもあったため、演技にも興味があるといい、多くの映画にエキストラ出演している。
  • ホラー映画が大好きであり、「やぎの冒険」製作時もヤギのホラー映画を作ろうと提案したが、プロデューサーに却下された。
  • 女優の満島ひかりは中学校の先輩にあたり、大学卒業記念イベントに登壇した。

主な監督作品

映画

  • 「耳切坊主」(2009年)
  • 「やぎの散歩」(2009年)
  • 「島の時間」(2009年)
  • 「やぎの冒険」(2010年)
  • 「ジョンの初恋」(2011年)
  • 「人魚に会える日。」(2016年)
  • 「ゆしぐとぅ」(2016年)
  • 「The island's will」(2018年)

ミュージックビデオ

  • 三村エレジー/Cocco(2012年)
  • honey trap/repsy(2019年)
  • エール / いーどぅし(2019年)
  • うむい/Rude-α (2022年)
  • ヤーマンの歌/轟-TODOROKI- (2023年)

主な出演作品

  • 「KOTOKO」(2012年、塚本晋也監督) - 琴子の姉の子ども役
  • 「ハイザイ〜神様の言うとおり〜」(2012年、福永周平・泉尾昌宏監督) - 組長役
  • 「10ROOMS」(2022年、岸本司監督)-犯人役

その他

  • 「てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜」(2010年、李 闘士男監督)-美術助手
  • 「10ROOMS」(2022年、岸本司監督)-演出応援
  • HY SKY Fes 2023 学生ドキュメンタリー『僕らと音の旅』(2023年) -演出指導

過去の受賞歴

  • 「ショートショートフィルムフェスティバル2010」において「やぎの散歩」が「旅!シヨーットプロジェクト部門」にノミネート(2010年)
  • 「田辺弁慶映画祭」において「やぎの冒険」が正式招待(2010年)
  • 「第10回天草映画祭」において「やぎの冒険」が「風の賞」受賞(2011年)
  • 「第14回上海国際映画祭」において「やぎの冒険」がパノラマ部門に正式招待(2011年)
  • 「第3回カナダトロント新世代映画祭」において「やぎの冒険」が公式コンペティション部門に正式招待(2011年)
  • 「第13回ソウル国際青少年映画祭」において「やぎの冒険」がチルドレン・オブ・ヘブン部門に正式招待(2011年)
  • 「なら国際映画祭2011」において「やぎの冒険」が正式招待(2011年)
  • 「鶴岡食文化映画祭」において「やぎの冒険が正式招待(2011年)
  • 「岡山映画祭2012」において「やぎの冒険」が正式招待(2012年)

執筆活動

コラム連載

  • 沖縄タイムス「やぎから人魚へ〜仲村颯悟監督日記〜」(2015年)
  • 琉球新報「南風」(2015年)
  • 共同通信社「わたしと今とツナガル世界」(2016年)

寄稿

  • タバブックス「仕事文脈 vol.8」
  • ブルシープ「はじめて投票するあなたへ、どうしても伝えておきたいことがあります。」(監修:津田大介

書籍

  • 沖縄教販「やぎの冒険 リュウヤのしごと」
  • 汐文社「映画カントクは中学生!」(著者:艸場よしみ)
  • ゴマブックス「映画 人魚に会える日。メモリアルー学生映画監督と大学生スタッフの挑戦ー」

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/12/08 23:05 UTC (変更履歴
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.

「仲村颯悟」の人物情報へ