フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク : ウィキペディア(Wikipedia)

フローリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク(、1973年5月2日 - )はドイツおよびオーストリアの映画監督・脚本家である。

略歴

ケルン出身。身長205cmInterview: Florian Henckel von Donnersmarck of "The Lives of Others" - OregonLive.com: Mad About Movies。ルフトハンザドイツ航空に勤める父のもと、ニューヨーク、ベルリン、フランクフルト・アム・マイン、ブリュッセルで少年期を過ごす。成績優秀で、大学入学資格試験アビトゥーアでは平均点1.0を獲っているという(最高点が1.0)。ロシアのサンクトペテルブルクの国立IS研究所でロシア語を2年間学び、ロシア語教師として短期間働いた後、1993年から1996年まで、英国オックスフォード大学ニュー・カレッジで哲学、政治学および経済学を学ぶ。その後リチャード・アッテンボローに師事し、更にミュンヘン映画映像大学に入学し、短編『Dobermann』などを監督。また、在学時代に、兄ゼバスティアン・ヘンケル=ドナースマルクと共同で映画を製作している。 2000年よりシュタージを題材とした初の長編映画『善き人のためのソナタ』の製作にとりかかり、初の長編監督作でアカデミー外国語映画賞を受賞。33歳にしてオスカーを手にした。

家系

シュレジエン発祥の貴族の家系ヘンケル・フォン・ドナースマルク家の末裔である。本名はフローリアン・マリア・ゲオルク・クリスティアン・グラーフ・ヘンケル・フォン・ドナースマルク(Florian Maria Georg Christian Graf Henckel von Donnersmarck)。なお、「グラーフ(Graf)」は、姓名の一部ではなく、日本でいうところの「伯爵」にあたる爵位であるという。ドイツとオーストリアの市民権を持つ。現在はロサンゼルス在住Interview: Florian Henckel von Donnersmarck of <i>The Lives of Others</i>

フィルモグラフィ

日本語題原題 クレジット 備考
1997 Mitternacht 監督・脚本・製作・編集 短編映画兄と共同監督
1998 Das Datum 監督・脚本・製作・編集 短編映画兄と共同監督
1999 Dobermann 監督・脚本・編集 短編映画
2002 Der Templer 共同監督 短編映画兄と共同監督
2006 善き人のためのソナタDas Leben der Anderen 監督・脚本・共同製作
2010 ツーリストThe Tourist 監督・脚本
2018 ある画家の数奇な運命Werk ohne Autor 監督・脚本・製作

受賞とノミネート

映画祭・賞 部門 作品名 結果
ヴェネツィア国際映画祭 2018 金獅子賞 ある画家の数奇な運命
アカデミー賞 2006 外国語映画賞 善き人のためのソナタ
2018 ある画家の数奇な運命
英国アカデミー賞 2007 監督賞 善き人のためのソナタ
オリジナル脚本賞 善き人のためのソナタ
非英語作品賞 善き人のためのソナタ
ヨーロッパ映画賞 2006 監督賞 善き人のためのソナタ
脚本賞 善き人のためのソナタ
セザール賞 2007 外国映画賞 善き人のためのソナタ
ドイツ映画賞 2006 監督賞 善き人のためのソナタ
脚本賞 善き人のためのソナタ
ニューヨーク映画批評家協会賞 2007 外国語映画賞 善き人のためのソナタ
ロサンゼルス映画批評家協会賞 2006 外国語映画賞 善き人のためのソナタ

参照

関連文献

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/01/12 01:45 UTC (変更履歴
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.

「フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク」の人物情報へ