ザ・ゲーム : ウィキペディア(Wikipedia)

ゲームGameThe Game、本名: Jayceon Terrell Taylor、1979年11月29日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州コンプトン出身のコーラス歌手、俳優である。身長193cm。

バイオグラフィー

ゲームはロサンゼルスで生まれた。育ったのは、ギャンググループであるクリップスのテリトリーとして知られている、カリフォルニア州コンプトンのサンタナ・ブロックという地域だが、成長してからは対立するグループのブラッズのメンバーとなった。ちなみに、ゲームというニックネームは祖母が名付けた。5歳のころに姉に対する暴行で父が起訴され、それがきっかけでカリフォルニアのカーソンで、8年間里親の家族と生活、13歳の時に母と復縁した。コンプトン高校を卒業後、ワシントン州立大学にバスケットボールの奨学金で入学。そこでドラッグ・ディーラーでひと儲け考えたが、ドラッグの取引に失敗し2001年に拳銃で5ヶ所撃たれ、3日間昏睡状態になった。その病床でラッパーとして成功する為にいろいろなアルバムを聴き漁る。

ベイエリア大物プロデューサー、JT・ザ・ビガ・フィガが2002年LAで行われたライブを見て驚き自身のレーベル、ゲット・ロウ・レコーズ(Get Low Recordz)に招き入れる。アップ・カマーの紹介でドクター・ドレーと出会いアフターマス(Aftermath Entertainment)と契約、その頃に50セントと出会い、ドレーと50セントをエグゼクティブ・プロデューサーに迎えたデビューアルバム『The Documentary』をリリース(当初はN.W.A Vol.1と言うタイトルにするつもりであった)。大ヒットし、収録曲の1つである『Hate It or Love It』が、グラミー賞において2部門にノミネートされた。

2006年に50セントとの確執からアフターマスを離脱し、ゲフィンに移籍。2006年11月14日、2ndアルバムの『Doctor's Advocate』をリリース。ドクター・ドレーのことに関して、「相変わらず尊敬しているし、仲が険悪になっているわけではない」と本人は語っており、タイトルも「ドクター(ドレー)の支持者」となっているが、2ndアルバムにドレーのプロデュース曲は収録されていない。しかし、彼が尊敬するナズの『Hustlers featuring The Game and Marsha Ambrosius』はドレーがプロデュースしている。

2008年8月26日、自身にとっての3枚目のアルバム『LAX』リリースした。『LAX』を最後にラッパーとして引退すると宣言していたが、後日ライブにて4枚目のアルバムを制作中であると明かした。

2011年8月23日、ファレル・ウィリアムスをエグゼクティブ・プロデューサーに迎え、4枚目のアルバム『The R.E.D. Album』をリリースした。本作ではドクター・ドレーが『Drug Test』でゲストとして参加している他、アルバム全体のナレーションを行なっている。ドクター・ドレーがゲームのアルバムに参加するのは、『The Documentary』以来となる。ゲストにはドクター・ドレーの他、リル・ウェイン、ドレイククリス・ブラウントレイ・ソングススヌープ・ドッグリック・ロス、ヤング・ジージー、ネリー・ファータドらが参加している。全米チャートでは、『Doctor's Advocate』以来となる初登場1位を獲得した。

2012年12月11日、カニエ・ウェストコモン、ミーク・ミル、2チェインズ、トレイ・ソングス、ケンドリック・ラマー、リック・ロス、ヤング・ジージー、プシャ・T、リル・ウェイン、ビッグ・ショーン,J・コール、ジェイミー・フォックス、ウィズ・カリファ,タイガクリス・ブラウンなどをゲストに迎え,5枚目のアルバム『Jesus Piece』をリリースした。このアルバムのジャケットで,赤をチームカラーとする西海岸のギャング、ブラッズ(Bloods)を思わせる赤いバンダナを口に巻いた、キリスト姿のゲームのイラストが使用されており、物議を醸した.

他のアーティストとのビーフ

ゲームは激しい言動からよくビーフの対象にされる。

  • ジョー・バドゥン(Joe Budden)
  • ヤックマウス(Yukmouth)
  • デス・ロウ・レコーズ(Death Row)
    • シュグ・ナイト(Suge Knight)
  • ロカ・フェラ・レコード(Roc-A-Fella Records)
    • ジェイ・Z(Jay-Z)
    • メンフィス・ブリーク(Memphis Bleek)
    • ヤング・ガンズ(Young Gunz)
  • Gユニット・レコーズ
    • 50セント(50 Cent)
    • ロイド・バンクス(Lloyd Banks)
    • トニー・イエイヨー(Tony Yayo)
    • ヤング・バック(Young Buck)
    • スパイダー・ロック(Spider Loc)
    • メイス(Mase)
    • モブ・ディープ(Mobb Deep)
    • M.O.P.

出演映画

  • フェイク シティ ある男のルール Street's Kings (2009)
  • L.A.デンジャラス Waist Deep (2006)

ディスコグラフィー

アルバム

タイトル アルバム詳細 チャート最高位 認定
US AUS*"It's Okay (One Blood)": *"Let's Ride": CAN GERPeak chart positions for albums in Germany:* All except The R.E.D. Album: * The R.E.D. Album: IRL NZ SWI UK
2005 'The Documentary'* 発売日: 2005年1月18日* レーベル: G-Unit, Aftermath, Interscope* フォーマット: CD, cassette, digital download* 全米売上: 490万枚 1 42 1 11 3 11 8 7*US: 2× プラチナ*AUS: ゴールド*CAN: プラチナ*IRL: プラチナ*NZ: プラチナ*UK: プラチナ
2006 'Doctor's Advocate'* 発売日: 2006年11月14日* レーベル: Geffen* フォーマット: CD, digital download* 全米売上: 230万枚 1 28 2 29 8 24 15 21*US: プラチナ*NZ: ゴールド*UK: ゴールド
2008 'LAX'* 発売日: 2008年8月26日* レーベル: Geffen* フォーマット: CD, digital download* 全米売上: 76.5万枚 2 12 2 33 8 18 8 9*UK: シルバー
2011 'The R.E.D. Album'* 発売日: 2011年8月23日* レーベル: DGC, Interscope* フォーマット: CD, digital download* 全米売上: 39万枚 1 12 2 22 7 27 7 14
2012 'Jesus Piece'* 発売日: 2012年12月11日* レーベル: DGC, Interscope* フォーマット: CD, digital download* 全米売上: 28.1万枚 6 16 76
2015 'The Documentary 2'* 発売日: 2015年10月9日* レーベル: Blood Money, eOne* フォーマット: CD, digital download* 全米売上: 16.6万枚http://www.billboard.com/articles/columns/chart-beat/6738540/pentatonix-first-no-1-album-billboard-200-chart 2 3 22 10 5 9 4
'The Documentary 2.5'* 発売日: 2015年10月16日* レーベル: Blood Money, eOne* フォーマット: CD, digital download* 全米売上: 5.3万枚*Week1: *Week2: 6 8 45 32 24 20 23
2016 '1992'* 発売日: 2016年10月14日* レーベル: Blood Money, eOne* フォーマット: CD, digital download* 全米売上: 2.5万枚 4 19 14 91 33 45 38
"—"は未発売またはチャート圏外を意味する。

シングル

  • Westside Story
  • How We Do
  • Hate It or Love It
  • Dreams
  • Put You on the Game
  • It's Okay (One Blood)
  • It's Okay featuring Hip Hop (One Blood Remix)※総勢20人以上のラッパーを迎えたマイクリレー作品

(他にも非公式のWest Coast Remix(L.A.などの、アメリカ西海岸)やDirty South Remix(アトランタなどの、南部)が存在する。)

  • Let's Ride
  • Wouldn't Get Far
  • Game's Pain
  • Dope Boys
  • My Life
  • House of Pain

ミックステープ

  • You Know What It Is Vol. 1(2003年)
  • JT the Bigga Figga Presents... Untold Story(2004年)
  • You Know What It Is Vol. 2(2004年)
  • Welcome To Compton Vol. 1
  • Welcome To Compton Vol. 2
  • Welcome To Compyon Vol. 4
  • Welcome To Compton Vol. 5

*Vol. 3の存在は不明

  • West Side Connection (How The West Was Won): Red Tape (The Game & Snoop Dogg)
  • West Side Connection (How The West Was Won): Blue Tape (The Game & Snoop Dogg)
  • West Coast Resurrection(2005年)
  • Untold Story: Volume II(2005年)
  • Untold Story: Volume II(chopped & Screwed)
  • You Know What It Is Vol. 3(2005年)
  • Ghost Unit(2005年)
  • The Dope Game(Mick Boogie & The Game)(2005年)
  • The Dope Game Vol. 2 (Mick Boogie & The Game)
  • The Game VS Og Daddy V: Straight Outta Compton (2006年)
  • Kings Of The West(Snoop & The Game)(2006年)
  • Stop Snitchin, Stop Lyin(2005年)※インタビューなどを収めたDVD有り(別売り)
  • G.A.M.E.(2006年)
  • The Black Wall Street Journal, Vol. 1(DJ Skee, Nu Jerzey Devil, The Game & Black Wall Street)(2006年)
  • You Know What It Is, V.1(Game & DJ Ray)(2006年)
  • You Know What It Is, V.2(Game & B.W.S.)(2006年)
  • You Know What It Is, V.3(The Game, DJ Skee & Nu Jersey Devil)(2006年)
  • It's Game Time!(DJ Mello)(2006年)
  • The Face of LA(The Game & DJ Exclusive)(2006年)
  • The Game: Let The Game Begin(DJ Scream & Game)(2006年)
  • Game Time(DJ Scream & Game)(2006年)
  • Black Monday (2007年)
  • You Know What It Is Vol.4 (Nu Jerzey Devil & Dj Skee Present) (2007年)
  • The Red Room (2010年)
  • Brake Lights (2010年)
  • Purp & Patron (2011年)
  • Purp & Patron: The Hangover (2011年)
  • Hood Morning (No Typo): Candy Coronas (2011年)
  • California Republic (2012年)

※他多数

フィルモグラフィ

受賞歴

参考文献

  • ソーレン・ベイカー『ギャングスター・ラップの歴史 スクーリー・Dからケンドリック・ラマーまで』塚田桂子訳・解説、DU BOOKS、2019年9月。

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/02/25 17:23 UTC (変更履歴
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.

「ザ・ゲーム」の人物情報へ