市井昌秀 : ウィキペディア(Wikipedia)

市井 昌秀(いちい まさひで、1976年4月1日 - )は、日本の映画監督。富山県射水市出身。妻は女優の市井早苗(旧:今野早苗)。

来歴・人物

富山県立富山中部高等学校、関西学院大学卒業。漫才グループ「髭男爵」の元メンバー時事ドットコム「髭男爵 元メンバーの栄誉に「髭男爵をやめてよかった…」」2008年10月11日 で、大学在学中からお笑い芸人を目指して活動していた。「髭男爵」以前には笑い飯哲夫とのコンビ「スキップ」の初代ツッコミを担当していた「笑い飯全一冊」 ISBN 978-4-8470-1920-3 哲夫一万二千字インタビュー より。東京NSC3期生だが、中退している。

その後、劇団東京乾電池の研究生を経て、映画学校のENBUゼミナールに入学し映画製作を学ぶ。2004年にゼミナールを卒業、その後の長編2作が立て続けに映画祭の賞を受賞し注目を集める。

2019年、妻の早苗との共同名義「市井点線」で小説『台風家族』を発表し、5月22日にキノブックスより発売。なお、同作品は同年6月に自身が監督・脚本を務めた映画版が公開予定だったが、出演俳優の新井浩文が2月に強制性交罪で起訴された影響で公開が延期された。映画版の公開自体が危ぶまれたものの、同年9月より期間限定での公開となった。

監督作品・受賞歴

  • 房総(2004年/DV/カラー/25分)
  • 隼(2005年/DV/カラー/73分)
第28回ぴあフィルムフェスティバル(2006年)準グランプリ&技術賞PFF2006年各賞
香港アジア映画祭(2007年)コンペティション部門「New Talent Award」グランプリ
  • 無防備(2007年/HD/カラー/88分)
第30回ぴあフィルムフェスティバル(2008年)グランプリ&技術賞&Gyao賞PFF2008年各賞
第13回釜山国際映画祭(2008年)新人監督作品コンペティション部門最高賞(ニュー・カレンツ・アワード)AFPBB News「釜山国際映画祭、市井昌秀監督の『無防備』が最高賞受賞」2008年10月11日
第59回ベルリン国際映画祭 フォーラム部門正式出品
  • 33人のクリエーター×乃木坂46・高山一実×市井昌秀「進路指導」(2012年2月22日、乃木坂46シングル「ぐるぐるカーテン」TypeA に収録)
  • あの女はやめとけ(2012年9月22日、ENBUゼミナール)
  • 箱入り息子の恋(2013年6月8日、キノフィルムズ)
第54回日本映画監督協会新人賞
  • ドラマW 十月十日の進化論(2015年3月28日、WOWOW)
第52回ギャラクシー賞 奨励賞
平成27年日本民間放送連盟賞 テレビドラマ部門 優秀賞
東京ドラマアウォード2015 単発ドラマ部門・優秀賞
  • 僕らのごはんは明日で待ってる(2017年) - 監督・脚本
  • ハルチカ(2017年) - 監督
  • 台風家族(2019年) - 監督・脚本
  • サウナーマン〜汗か涙かわからない〜(2019年8月26日 ‐ 11月11日、ABCテレビ) ‐ 監督・脚本
  • 犬も食わねどチャーリーは笑う(2022年9月) - 監督・脚本

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/11/21 00:00 UTC (変更履歴
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