ルー・リード(Lou Reed, 1942年3月2日 - )は、アメリカのミュージシャン。ニューヨーク州ブルックリン出身のユダヤ系アメリカ人である。シラキューズ大学卒業。在学中にデルモア・シュワルツに師事して詩作を学ぶ。本名ルイス・アレン・リード (Lewis Allen Reed) 。父の代にラビノヴィッツ (Rabinowitz) から改姓。その極めて前衛的な音楽性と人間の暗部を深く鋭く見つめる独特の詩世界は後のロック界、特にパンク・ロック、オルタナティブ・ロックに大きな影響を与えた。ボブ・ディランなどと並び、ロックの芸術性の向上に多大なる影響を与えた音楽家の一人である。ローリング・ストーン誌の2003年8月号のカバーストーリー、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」に於いて第52位。
概要
1965年に結成された伝説のロックバンド、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのヴォーカル・ギタリストとして名を馳せた。同バンドでは、数多くの作詞・作曲も手がけている。バンドは1972年まで続いたが、リードは1970年にバンドを離れ、以後ソロ活動を開始した。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドでの活動はわずか4年ほどであったが、バンド結成とリード在籍時の活動とは、ロックの歴史において、オルタナティブ・ロックを産み出した「ビッグ・バン」と位置付けられている。
リードのソロ・キャリアは多彩なものである。1972年に「ワイルド・サイドを歩け」がヒットし(のちにアメリカでホンダのスクーターのCMソングに起用される)、1973年にはコンセプト・アルバム『ベルリン』が高く評価されたものの、コマーシャリズムに阿ることを嫌って、1975年の『無限大の幻覚(原題:Metal Machine Music)』をはじめとする、リードのコアなファンですら不快に思うアルバムをリリースしては、我が道を歩み続けている。そうした偏屈とも言えるこだわりを持つ彼の信奉者はいまだに多く、現在もなおファンや音楽評論家、他のミュージシャンから広く賞賛を浴びている。2003年にはエドガー・アラン・ポー、殊に「大鴉」を題材にした『ザ・レイヴン』をリリースして新境地を開いた。
リードはその生活の大半をニューヨークで過ごしており、その作品はニューヨークを想起させる物が多い。
1996年にロックの殿堂入りを果たした。また彼は1995年、フランク・ザッパが同じく殿堂入りした時に、マザース・オブ・インヴェンションと自らのヴェルヴェット・アンダーグラウンドを対比させて、ザッパの音楽的功績を称えるスピーチをしている。
2008年4月12日、長年パートナーとして生活をともにしてきたヴァイオリニスト、ローリー・アンダーソンと正式に結婚したことが明らかとなった。挙式はコロラド州でごくプライベートな形で行われたという。
作品
オリジナル・アルバム
- ロックの幻想 - Lou Reed (1972年)
- トランスフォーマー - Transformer (1972年)
- ベルリン - Berlin (1973年)
- ロックン・ロール・アニマル - Rock 'n' Roll Animal (1974年)
- 死の舞踏 - Sally Can't Dance (1974年)
- 無限大の幻覚 - Metal Machine Music (1975年)
- コニー・アイランド・ベイビー - Coney Island Baby (1976年)
- ロックン・ロール・ハート - Rock And Roll Heart (1976年)
- ストリート・ハッスル - Street Hassle (1978年)
- 警鐘 - The Bells (1979年)
- 都会育ち - Growing Up in Public (1980年)
- ブルー・マスク - The Blue Mask (1982年)
- レジェンダリー・ハーツ - Legendary Hearts (1983年)
- ニュー・センセーションズ - New Sensations (1984年)
- ミストライアル - Mistrial (1986年)
- ニューヨーク - New York (1989年)
- ソングス・フォー・ドレラ - Songs for Dorella (1990年)
- マジック・アンド・ロス - Magic and Loss (1992年)
- セット・ザ・トワイライト・リーリング - Set the Twilight Reeling (1996年)
- エクスタシー - Ecstasy (2000年)
- ザ・レイヴン - The Raven (2003年)
ライブ・アルバム
- ルー・リード・ライブ - Lou Reed Live (1975年)
- テイク・ノー・プリズナーズ - Live - Take No Prisoners (1978年)
- ライブ・イン・イタリー - Live in Italy (1983年)
- パーフェクト・ナイト - Perfect Night Live in London (1998年)
- ライブ・イン・ニューヨーク '72 - American Poet (2001年)
- La Bataclan '72 Lou Reed, John Cale & Nico (2003年)
- アニマル・セレナーデ - Animal Serenade (2004年)
コンピレーション
- Walk on the Wild Side - The Best of Lou Reed (1976年)
- Wild Child (1987年)
- Retro (1989年)
- A Rock & Roll Life (1989年) *only promotional
- Walk on the Wild Side & Other Hits (1990年)
- 思考と象徴のはざまで - Between Thought and Expression (1992年)
- Rock and Roll Diary 1967-1980 (1993年)
- ディファレント・タイムズ - ルー・リード70'sコレクション - Different Times in the 70s (1996年)
- The Very Best of Lou Reed (1999年)
- ザ・ベスト・オブ・ルー・リード 1972-1996 - Lou Reed: The Definitive Collection (1999年)
- NYCマン ヒストリー・オブ・ルー・リード 1967-2003 - NYC Man (2003年)
外部リンク
- Official Lou Reed website
- Rock and Roll Animal, a fan site with a list of his pre-VU, Tin Pan Alley work
- Italian Lou Reed Site
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