松谷卓 : ウィキペディア(Wikipedia)

松谷 卓(まつたに すぐる、1979年〈昭和54年〉8月26日 - )は、静岡県藤枝市(旧・志太郡岡部町)出身のピアニスト、作曲家、編曲家。静岡県立藤枝東高等学校卒業。血液型はAB型。

経歴

幼少の頃よりピアノと日本舞踊を習い始める。

藤枝東高校在学中は音楽部(吹奏楽部)に在籍、クラリネットとピアノを演奏。ポピュラー曲の吹奏楽アレンジも担当。2年生の時に、静岡音楽館AOIの主催するオーディション「静岡の名手たち」に合格。翌年、静岡音楽館にてピアノリサイタルを行なった。学内でも、学園祭の時に音楽室でピアノリサイタルを開催。東京藝術大学を受験するが失敗。

高校卒業後の1998年、エピックレコードジャパンから『EPOCH 1 / PLATFORM』、1999年に『EPOCH 2 / CRIMSON』をリリース。当時、余り話題になることはなく、2000年10月テレビ朝日で放送された『スクープ21』の番組テーマ曲として『EPOCH 1 / PLATFORM』から「Inscrutable Battle」が使われたくらいであったが、松谷はCM、舞台、テレビ番組などで使用する音楽の作曲活動を続けた。

松谷の名前を有名にしたのは、2002年4月スタートの朝日放送テレビ制作・建築ドキュメンタリー番組『大改造!!劇的ビフォーアフター』一旦2006年3月を以てレギュラー放送を終了させ、以後は年2~3回の単発番組として放送していたが、2009年4月26日から再びレギュラー放送を再開。2016年11月27日放送分を以て再びレギュラー放送を終了させ、以後は特別番組として不定期に放送されたが、2024年3月10日放送分を最後に新たな放送は為されていない。で楽曲が使われたこと。テーマ曲に「スクープ21」で使われた「Inscrutable Battle」、挿入曲に「TAKUMI/匠」(新たに書き下ろし)等が使用され、問合せが殺到した。これを受けて2003年8月、当番組で使用された楽曲を集めた4年振りのアルバム『ビフォー・アフター(Before After)』をリリース。ロング・セールスを記録するヒット作となった。翌2004年9月には第2弾といえる2枚組アルバム『ビフォー・アフター・コンプリート』を発表。2枚組アルバムに関し松谷はピアノ雑誌のインタビューで「まさか2枚組のアルバムを作れる程になるとは自分自身が一番驚いている」とコメントした。

2003年12月リリース『アンフォルメル(informel)』にボーナストラックで収録された「Stargazer」がテレビ朝日のニュース番組『スーパーJチャンネル』の17時台テーマ曲として2003年9月〜2010年3月まで使われた(2005年10月より18時台は『Montage(モンタージュ)』収録「supernova」を使用していた。CM前のアイキャッチ及び2010年3月までの週末版オープニングにて拝聴できた)。

その後、引き続き作曲活動を続ける傍ら、全国各地で行われるコンサート「live image」へ参加。2005年11月20日、テレビ朝日『題名のない音楽会21』に出演以後も数回出演。。2004年10月公開映画『いま、会いにゆきます』では全ての音楽を担当。11月にサウンドトラック盤も発売された。続いて担当した『県庁の星』サウンドトラックも2006年2月22日に発売。2007年1月から放送したフジテレビ系アニメ『のだめカンタービレ』挿入曲「のだめラプソディ」(第3回に初出。ストーリー上は千秋真一の作品とされている)も作曲。テレビ朝日で放送された『二人の食卓 〜ありがとうのレシピ〜』、『S -THE STORIES-』の音楽も担当した。2008年8月に、東京都産業労働局が制作した観光DVD『TOKYO COLORS』2008年8月4日より、東京都ホームページにて配信が開始されている。また、日本航空(MAGIC III)、全日本空輸の機内でも視聴が可能である。のオリジナル・BGMを担当した。

作品

アルバム

発売日 タイトル 発売元 番号
1998年10月1日 1st. Album 『EPOCH 1 / PLATFORM』 エピックレコードジャパン ESCB 1911
1999年7月23日 2nd. Album 『EPOCH 2 / CRIMSON』 ESCB 1998
2003年8月6日 『ビフォー・アフター(Before After)』(朝日放送『大改造劇的ビフォーアフター』のベストCD) ESCL 2429
2003年12月3日 3rd. Album 『アンフォルメル(informel)』 ESCL 2475
2004年9月23日 『ビフォー・アフター・コンプリート (Before After Complete)』(朝日放送『大改造劇的ビフォーアフター』のベストCD) ESCL 2576/7
2004年11月17日 東宝映画「いま、会いにゆきます」オリジナル・サウンドトラック ESCL 2615
2005年4月13日 4th. Album 『Pentiment』 ESCL 2643
2005年9月7日 東宝映画「タッチ」オリジナル・サウンドトラック ESCL 2699
『松谷卓 BEST ALBUM~映像音楽集』 ESCL 2701
2006年2月22日 東宝映画「県庁の星」オリジナル・サウンドトラック ESCL 2797
2007年3月21日 アニメ「のだめカンタービレ」オリジナル・サウンドトラック ESCL 2938
2007年5月30日 東宝映画『そのときは彼によろしく』オリジナル・サウンドトラック ESCL 2947
2007年5月30日 5th. Album 『Montage(モンタージュ)』 ESCL 2953
2008年6月18日 6th. Album 『WORKS』 ESCL 3069

※上記以外では、『image3』及び『live image best』に「TAKUMI/匠」が、『image4』に「Srargazer」がそれぞれ収録(imageシリーズはソニー・ミュージック・ジャパン・インターナショナルから発売)。

発売日 収録曲 アルバム名 発売元
2003年01月29日 「TAKUMI/匠」(朝日放送『大改造劇的ビフォーアフター』挿入曲) 『image3』 ソニー・ミュージック・ジャパン・インターナショナル
2003年8月20日 「Toccatina」 『voyage』 エピックレコードジャパン
2003年11月19日 「Purelify-Love Our Planet」 『Love Our Planet』
2004年1月21日 「Stargazer」(テレビ朝日『スーパーJチャンネル』テーマ曲) 『image4』 ソニー・ミュージック・ジャパン・インターナショナル
2004年3月31日 「TAKUMI/匠 (live image Ver.)」  『live image best』
2004年4月28日 「瞳をとじて」(『世界の中心で、愛をさけぶ』の主題歌)のピアノバージョン 「世界の中心で、愛をさけぶ」オリジナル・サウンドトラック&イメージアルバム エピックレコードジャパン
2004年9月1日 「TAKUMI/匠 (live image Ver.)」 『emu』
2005年12月07日 「Piano Dance」「出会い」 『10人のピアニスト2 Ivory』 ロックチッパーレコード
2006年2月1日 「森」(東宝映画『いま、会いにゆきます』の組曲) 『image5』 ソニー・ミュージック・ジャパン・インターナショナル
2006年9月27日 「時を超えて」(東宝映画『いま、会いにゆきます』)「真実を求めて」(東宝映画『県庁の星』テーマ曲) 『emu2』 エピックレコードジャパン
2007年2月7日 「真実を求めて」(東宝映画『県庁の星』テーマ曲) 『image6 six』ソニー・ミュージック・ジャパン・インターナショナル
2008年2月6日 「そのときは彼によろしく (Album Ver.)」(東宝映画『そのときは彼によろしく』) 『image7 sept』
2017年「君の膵臓をたべたい」(東宝映画『君の膵臓をたべたい』)

注釈

出典

外部リンク

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