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映画「ミスト」どうでしたか?(ネタバレ注意)中盤、ユダヤ教信者のカーモディという女の狂気っぷりは怖かったですね。ウェインという二等兵をナイフで何回も刺させた挙げ句、外に出して怪物に喰われた。怖かったです。人間の心理という物を、絶妙に、鋭く描いた作品です。しかも最後のシーン。弾は5発。人は4人。デヴィッドは他の4人を楽に死なせてあげようと4人を殺す。そして自分は怪物に喰われようと決意。自動車の外に出て、怪物に「カモン!!カモン!!」と何回も叫ぶが、徐々に霧が晴れてきて、一番最初に見えたのは自衛隊。つまり怪物はもうどっかへ行ってしまい、既に平和が訪れていた。もう少し待っていれば、妻と息子と教師のレプラー、老人ダン・ミラーを死なせなくて良かったのにというフランク・ダラボン監督の皮肉が描かれてます。皆さんどうでしたか?俺は見終わった後、なぜか感涙してしまいました。デヴィッドのこの後の人生はどうなるのか、どっちみち悲しい未来しかないのではないでしょうか。怪物も「クローバーフィールド HAKAISHA」に出てくる方というよりかは、かなり期待して見たけど、はぁ?って感じの「バトルフィールド TOKYO」に出てくる方に似ていました。ガソリン切れ寸前で、交差点の前で止まっていて、目の前を巨大生物がゆっくりと歩いて行くシーンは妙に尊厳な感じに包まれました。見てない人は是非見てみて下さい!見た人は感想を書いて下さい!
質問日時: 2009/07/19 07:47:58
解決日時: 2009/07/25 09:10:07
どうもオチが衝撃的すぎて肝心なところから目がそらされた感じがありますが、質問者さんのおっしゃる通り、ミセス・カーモディをめぐる店内の人間模様の方が個人的には印象に残りました。最初は遠巻きに彼女を煙たがっていた人々の中から、状況が悪化するに従って賛同する人が現れて来ますよね。それがやがて生贄探しに発展し、その後は1人ずつ、何か理由をみつけては怪物たちに捧げて行く展開が容易に予想されます。人間社会の縮図そのものだと思います。イメージしやすい例で言うと第二次大戦下のドイツですね。不況に苦しむ世の中にヒトラーという人物が現れ、それに賛同した人々がやがてホロコーストというとんでもない惨事に直接的・間接的に手を貸すことになって行きます。一人一人は善良な市民であるはずなのに、弱者なりに自分や家族を守ろうとした結果が、ああいった事態につながって行く。スーパーマーケット内で展開される人間模様は、まさに縮図。後半、ミセス・カーモディとその信者たちが、恐怖政治に近い体制を敷くのも、さもありなんという感じでした。人間の方がよっぽど怖いですよね。デイビッドは息子の願いを聞き入れて、彼を「怪物に殺させない」ために殺害します。この選択は、理論上は決して間違ってはいないのですが、彼のこの後の人生は、苦痛と後悔にまみれたものになることは間違いありません。しかし物語は決して、モンスターへの勝利を確信させるわけではありませんし、次の瞬間、あの人々がモンスターに襲われて一撃の下に滅んでしまうかも知れません。一寸先は闇、と言いますが、我々がたった今、生きているという事実は、ただ単にさまざまな偶然の結果、たまたま死んでないということにすぎない。そういうお話ではないかと思います。悲しい話でしたね。
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