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[ネタバレあり]知恵袋参加1周年記念、コイン500枚謹呈です。オリヴェイラ監督95歳時の2004年作品「永遠の語らい」をWOWOWで観ました。インドに滞在の父親に会うために、歴史学者の母親と娘が歴史ある寄港地に立ち寄りながら船旅を続けるという、とても好感が持てるストーリーで、船長(ジョン・マルコビッチ)にディナーを招待された3人の女性(カトリーヌ・ドヌーヴ)の会話もとても素敵なものでした。ギリシャの女性が唄を歌い、このまま無事に船旅が続き、父親と再会してハッピーエンドで映画が終っても80点以上の出来であると観続けていましたら・・・ラストの5分で、いきなりガーーンとやられてしまいました。あんな終り方はありですか?悲し過ぎませんか?画面一杯のジョン・マルコビッチの顔が頭から離れません。前段が長くなりましたが、ここで、質問です。公開当時、この映画の幕引きについて、色々と物議がありましたでしょうか?また、この映画の評価はどんなものでしたでしょうか?映画に詳しい皆様、是非とも教えてください。宜しくお願いします。
質問日時: 2009/05/08 08:51:08
解決日時: 2009/05/14 08:28:56
評論家の批評では、「古代ローマ、ギリシア、エジプトの遺跡をめぐる至福の旅に、ヨーロッパの神話と歴史が結晶している。それだけに、ラストの衝撃にはだれもが息をのむだろう」「例えば、9・11のテロも突然起こる。この作品のラストの悲劇もまた唐突だ。そんな現実の圧倒的な力の前に、それでも「跳べ」と叫ぶマルコヴィッチの姿に、人間の意志の力を感じさせる」という評価を覚えています。 せっかくなので、私の見方も書かせて下さい。劇場で観ましたが、やはりラストの唐突さには考え込まされました。 一体化の進むヨーロッパ世界は、どこから来て、どこへ向かうのか。地中海を旅する客船の乗客と共に、私たちをそんな歴史の波間に漂わせてくれる作品だったように思います。特に、青空を背景にしたアクロポリスの神殿の場面は、ゆったりとした時の流れを感じさせ、とりわけ美しく、印象に残っています。 船内食堂でのアメリカ人船長を囲んで、フランス、イタリア、ギリシアと別々の国籍の女性が談笑している場面では、四人が自国語で語って会話が成立する場面の長回しに、監督の強い意志を感じました。そこへポルトガル語が加わる時、「英語で喋りましょうか」という主人公の提案を他の人々がやんわりと否定するところは、アメリカに対するヨーロッパ人の複雑な感情が垣間見られて、これまた印象に残っています。 船長がアラブ風の人形を主人公の娘に贈ります。アメリカ人とアラブ人形、という取り合わせは風刺っぽいなと思いましたが、その人形を愛おしげに抱く彼女の姿に、監督は未来の希望を託しているのだろうと考え直しました。その母娘が船の爆破に巻き込まれてしまうラストでの、船長の驚愕の表情の長いストップモーションは、この問題の解決のための長く困難な道のりを暗示しているかのように思いました。
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