塩田明彦 : ウィキペディア(Wikipedia)

塩田 明彦(しおた あきひこ、1961年〈昭和36年〉9月11日 - )は日本の映画監督、脚本家、映画批評家である。

経歴

立教大学在学中より自主制作映画を作り始める。1983年、黒沢清監督『神田川淫乱戦争』に助監督として参加する。同年、『ファララ』がぴあフィルムフェスティバルに入選する。その後、大和屋竺のもとで脚本を学ぶ。1996年、オリジナルビデオ『露出狂の女』を監督する。1999年、初長編映画『月光の囁き』がロカルノ国際映画祭に出品される。同年、第24回報知映画賞新人賞を受賞する。2005年、『カナリア』が公開され、同年のレインダンス映画祭グランプリを受賞する。2007年、『どろろ』が日本国内で興行的な成功をおさめる。2014年、北川景子錦戸亮を主演に迎えた『抱きしめたい -真実の物語-』が公開された。

フィルモグラフィー

劇場映画

  • 神田川淫乱戦争(1983年) - 助監督
  • ドレミファ娘の血は騒ぐ(1985年) - 美術助手
  • 恋のたそがれ(1994年) - 撮影
  • ヤマトナデシコ(1998年) - 撮影
  • 月光の囁き(1999年) - 監督・脚本
  • どこまでもいこう(1999年) - 監督・脚本
  • ギプス(2001年) - 監督・脚本・編集
  • 害虫(2002年) - 監督
  • 黄泉がえり(2003年) - 監督・脚本
  • 帰ってきた 刑事まつり(2003年) - 監督
  • カナリア(2005年) - 監督・脚本
  • この胸いっぱいの愛を(2005年) - 監督・脚本
  • どろろ(2007年) - 監督・脚本
  • 世界(2011年) - 監督、『明日』の一編
  • 抱きしめたい -真実の物語-(2014年) - 監督
  • 風に濡れた女(2016年) - 監督(日活ロマンポルノ リブートプロジェクト作品)
  • さよならくちびる(2019年) - 監督・脚本・原案
  • 麻希のいる世界(2022年) - 監督・脚本
  • 春画先生(2023年)-原作・監督・脚本

自主映画

  • 優しい娘(1982年) - 監督
  • ファララ(1983年) - 監督・脚本

オリジナルビデオ

  • ダーティ・ブルー 復讐の熱帯夜(1992年) - 脚本
  • パチンカー奈美(1992年) - 脚本
  • 叔母 魔性の血淫(1996年) - 脚本
  • 勝手にしやがれ!! 逆転計画(1996年) - 脚本
  • 露出狂の女(1996年) - 監督
  • 本当にあった怖い話「呪死霊」(1999年) - 脚本

テレビドラマ

  • よろこぴの渦巻(1992年) - 出演
  • 呪死霊 外伝2(1993年4月 - 9月) - 脚本
  • あした吹く風(2002年) - 監督
  • D×TOWN「スパイ特区」(2012年) - 監督・脚本

Webシネマ

  • 約束(2011年) - 監督
  • 昼も夜も(2016)-監督・脚本

著書

  • 映画の授業―映画美学校の教室から(青土社、2004年) 共著・黒沢清万田邦敏、高橋洋、青山真治 ほか
  • 映画術 その演出はなぜ心をつかむのか(イーストプレス、2014年)

受賞歴

  • 1999年 - 第21回ヨコハマ映画祭 - 新人監督賞(『どこまでもいこう』『月光の囁き』)
  • 2000年 - 第9回日本映画プロフェッショナル大賞 - 新人監督賞(『どこまでもいこう』『月光の囁き』)
  • 2003年 - 第12回日本映画プロフェッショナル大賞 - 監督賞(『害虫』)
  • 2004年 - 第27回日本アカデミー賞 - 優秀監督賞・優秀脚本賞(『黄泉がえり』)
  • 2016年 - 第69回ロカルノ国際映画祭 - インターナショナルコンペティション部門・若手審査員賞(『風に濡れた女』)

関連項目

  • 立教ヌーヴェルヴァーグ

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/02/21 03:30 UTC (変更履歴
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