河野圭太 : ウィキペディア(Wikipedia)

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河野圭太 の Wikipedia

河野圭太(こうの けいた、1957年8月16日 - )は東京都生まれの演出家。共同テレビジョンドラマディレクター、映画監督。東海大学海洋学部卒業。

経歴

『古畑任三郎』などの数多くのテレビドラマの演出を手掛ける。

大学卒業後制作会社に所属し、テレパックに派遣スタッフで務めるなどフリーランスの時期を経てベイシスへ。特にテレパック時代からの知己である若松節朗の下で助監督としてのキャリアを重ね、若松がチーフ監督を務めた『オレの妹急上昇』でデビューを果たす。初の連続ドラマ演出作品となった『しゃぼん玉』のチーフ監督も若松だった。この1991年の『しゃぼん玉』より連続テレビドラマ作品の演出に携わり、以降2008年『鹿男あをによし』に到るまでフジテレビ系列の連続テレビドラマを毎年18年連続で担当していた(この記録は2008年で途切れた)。2008年、ベイシスより親会社の共同テレビジョンに佐藤祐市とともに移籍。

独自性は出さず、あくまでシナリオを基本とした演出を展開。そのため脚本家より熱烈な支持を受ける。脚本家では三谷幸喜君塚良一といった大家と組むことが多く、プロデューサーでは共同テレビ・関口静夫、高橋萬彦(両名とも現・共同テレビ取締役)や小椋久雄、フジテレビ・石原隆作品が多い。

2006年春、『子ぎつねヘレン』で映画監督デビュー、映画第2作目となる浅田次郎原作『椿山課長の七日間』も同年秋に公開され、さらには映画第3作目となる『ぼくとママの黄色い自転車』も2009年に公開された。

現在は三谷が脚本を手掛けるフジテレビ開局50周年企画スペシャルドラマ『わが家の歴史』を製作中。2010年春に3夜連続で放映予定で、3夜とも河野が演出を手掛ける。

三谷幸喜との関係

三谷脚本のテレビドラマを最も多く手掛ける監督として有名。テレビドラマの監督に対して苦言を呈することが多い三谷幸喜をして河野は「もっとも信頼を置く演出家」と絶大な信頼を寄せており、「河野さんはとても台本を大切にする演出家で、これはとても珍しい。いかに台本に書かれていないことをやるかに全力を注ぐ演出家に比べれば河野さんのようなタイプの演出家は脚本家の陰に隠れがちになる。しかし実は河野さんのほうがはるかに高度なテクニックを持っていると思う」とも語っている。三谷自身、著書『三谷幸喜のありふれた生活』のなかで河野を信頼する演出家として紹介するなど、二人の間の信頼関係は固い。『古畑任三郎』のDVDで対談やコメンタリー競演も行っている。その対談の中で河野は「三谷さんの作品をやらせてもらうようになって、やっと一人前のディレクターとして認めてもらえるようになった」と語っている。

また同じくそのコメンタリーによると、河野が三谷作品に携わるようになって唯一手掛けていないフジ系『合い言葉は勇気』も実際は石原隆プロデューサーと制作会社サイドの話し合いで招聘の検討がされていたが(また三谷も河野の参加を熱望していたという)、スケジュールなどの諸事情により参加できなかったという。これについて河野は「いままで(三谷作品を)全部やってきたから俺記録作ってるよという意識だったんだけど、参加できないことになって悔しかったですね」と述懐している。

近年はテレビシリーズを手掛けることが少なくなった三谷だが、その中においても河野に2006年新春に『古畑任三郎』ファイナルを3夜連続、2008年に『古畑中学生』、2010年春放映予定の『わが家の歴史』3夜連続8時間分を一手に託すなど、絶大な信頼はいまだに揺ぎない。コンビの絆は今も尚健在といえる。

演出作品

テレビドラマ

★脚本=三谷幸喜
☆脚本=君塚良一
△プロデュース=関口静夫
□プロデュース=小椋久雄
◎プロデュース=高橋萬彦
○プロデュース=石原隆

※ はメイン監督作品

  • 1987年『あまえないでヨ!』(演出助手)
  • 1987~88年『オレの妹急上昇』(演出補・ディレクターデビュー作)○
  • 1988年『あそびにおいでョ!』(演出補)○
  • 1989年『ヘイ!あがり一丁』(演出補兼演出)○
  • 1990年『奇妙な出来事』(午前3時のノック)○
  • 1991年『世にも奇妙な物語』(伝言板)○
  • 1991年『世にも奇妙な物語』(UFO)○
  • 1991年『世にも奇妙な物語』(嘘八百屋)○
  • 1991年『LOVE』(タックンへ)(オムニバスドラマシリーズ)◎
  • 1991年『世にも奇妙な物語』(ボロボロ)○
  • 1991年『しゃぼん玉』(長渕剛主演。初の連続テレビドラマセカンドディレクターデビュー) 11本中4本演出
  • 1991年『世にも奇妙な物語』(23分間の奇跡)○
  • 1992年『大人は判ってくれない』(オムニバスドラマシリーズ)「神様の前でついた嘘」(主演・松雪泰子)計20編のうち1編を演出
  • 1992年『ジュニア・愛の関係』(脚本・長坂秀佳) 11話中4話演出
  • 1992年『君のためにできること』12本中5本演出◎
  • 1993年『振り返れば奴がいる』(織田裕二主演。初の三谷幸喜作品演出作。) 11話中5話演出★△○
  • 1993年『じゃじゃ馬ならし』 12話中2話演出○
  • 1993年『帰ってきたOL三人旅シリーズ(1)長崎湯けむり激安ツアー殺人事件』△
  • 1993年『OLたちのざけんなヨ!!(1)』(オムニパスドラマ)3編のうち1編を演出 (主演・松雪泰子)△
  • 1993年『主婦たちのざけんなヨ!!(5)』(オムニパスドラマ)3編のうち1編を演出△
  • 1994年『帰ってきたOL三人旅シリーズ(2)金沢湯けむり不倫旅行殺人事件』△
  • 1994年『警部補 古畑任三郎』(第一シリーズ) 12話中4話演出★△○
  • 1994年『主婦たちのざけんなヨ!!(7)』(オムニパスドラマ)3編のうち1編を演出△
  • 1994年『帰ってきたOL三人旅シリーズ(3)小樽湯けむり初恋旅情殺人事件』△
  • 1995年『世にも奇妙な物語』(夢のつづき)□○
  • 1995年『帰ってきたOL三人旅シリーズ(4)博多湯けむり湯布院慕情殺人事件』△
  • 1995年『王様のレストラン』 11話5話演出★△○
  • 1995年『主婦たちのざけんなヨ!!(9)』(オムニパスドラマ)3編のうち1編を演出 (主演・坂井真紀)△
  • 1995年『帰ってきたOL三人旅シリーズ(5)香港極楽エステツアー殺人事件』△
  • 1995年『王様のレストランそれはまた別の話スペシャル』(大晦日に放送された総集編)★△○
  • 1996年『古畑任三郎』※(第二シリーズ・初のメインディレクターデビュー作) 10話中6話演出★△○
  • 1996年『古畑任三郎スペシャル しばしのお別れ』(ゲストは山口智子。視聴率は34.4%をマーク。古畑シリーズの最高を記録した→河野圭太にとっての最高視聴率でもある)★△○
  • 1996年『巡査 今泉慎太郎』※ 11話中5話演出★△○
  • 1996年『消えた古畑任三郎』(総集編スペシャル)★△○
  • 1996年『帰ってきたOL三人旅シリーズ(6)北海道花めぐり湯けむり殺人事件』(シリーズ最終作)△
  • 1996年『コーチ』 12話中6話演出☆△○
  • 1996年『3番テーブルの客』(演出家たちの競作。河野は第一回目を演出)★○
  • 1997年『総理と呼ばないで』 11話中4話演出★△○
  • 1997年『こんな恋のはなし』 12話中4話演出△○
  • 1997年『コーチスペシャル』☆△○
  • 1998年『サラリーマン刑事』1△○
  • 1998年『今夜、宇宙の片隅で』※ 12話中7話演出★△○
  • 1998年『板橋マダムス』※ 10話中5話演出△
  • 1999年『古畑任三郎』※(第三シリーズ) 11話中7話演出★△○
  • 1999年『世にも奇妙な物語』(和服の少女)○□
  • 1999年『TEAM』※ 11話中6話演出 ☆△○
  • 2000年『ショカツ』※ 12話中7話演出□
  • 2000年『TEAMスペシャル』1(ゲスト・深田恭子) ☆△○
  • 2001年『ココだけの話』(テレビ朝日系のオムニバスドラマシリーズ。河野にとっては唯一、初のフジテレビ(関西テレビ放送)系列以外の放送局での仕事。第一話の一回目を担当) 計30編のうち「パルプ」ほか5編を演出□
  • 2001年『世にも奇妙な物語』(株式男)○□
  • 2001年『医者と患者~Doktor/Kranke』※(BSフジ) 5話中3話演出
  • 2001年『TEAMスペシャル』2(ゲスト・森山未來) ☆△○
  • 2001年『さよなら、小津先生』 11話中4話演出☆△○
  • 2002年『恋するトップレディ』 11話中5話演出(途中で西谷弘が演出を外れたため、後半は実質河野がメイン監督)□
  • 2002年『TEAMスペシャル』3(ゲスト・風間杜夫) ☆△○
  • 2002年~2003年『HR』(三谷幸喜脚本・総合演出作品。河野は全編映像演出として参加)計25本中25本映像演出 ★△○
  • 2003年『美女か野獣』 11本中2本演出○
  • 2003年『えなりかずきの少年探偵・事件でござる!3』(単発・1と2は佐藤祐市が演出)◎
  • 2003年『TEAMスペシャル』4(ゲスト・内博貴) ☆△○
  • 2003年~2004年『白い巨塔』 21話中6話演出◎
  • 2004年『古畑任三郎 すべて閣下の仕業』(スペシャル。ゲストは松本幸四郎 (9代目))★△○
  • 2004年『巡査 今泉慎太郎 大空の怪事件』(古畑任三郎スペシャル同夜に放送された作品)★△○
  • 2004年『サラリーマン刑事』4△○(2は佐藤祐市、3は西谷弘が演出)
  • 2004年『ワンダフルライフ』 12話中5話演出□○
  • 2004年『君が想い出になる前に』※ 11話中5話演出□
  • 2004年『ラストクリスマス』(『振り返れば奴がいる』以来の織田裕二とのコンビ作品) 11本中1本演出(永山耕三と共同演出)
  • 2005年『みんな昔は子供だった』※ 11話中5話演出
  • 2006年『古畑任三郎 今、甦る死』(ファイナルスペシャルシリーズ第一夜。ゲストは石坂浩二藤原竜也)★△○
  • 2006年『古畑任三郎 フェアな殺人者』(ファイナルスペシャルシリーズ第二夜。ゲストはイチロー)★△○
  • 2006年『古畑任三郎 ラスト・ダンス』(ファイナルスペシャルシリーズ第三夜。ゲストは松嶋菜々子)★△○
  • 2006年『こちら新宿駆けこみ寺~泣き笑い玄さん奮闘記~』(単発。主演・高橋克実)◎
  • 2006年『僕の歩く道』 11話中4話担当(5話からの途中参加だが、最終回の演出を担当した)○
  • 2007年『佐賀のがばいばあちゃん』(単発。主演・泉ピン子石田ゆり子)□
  • 2007年『日本偉人大賞2007 歴史を変えた超エライ人SP』(劇中ドラマの演出)□
  • 2007年『ゾウのはな子』(単発。主演・反町隆史北村一輝堺正章)
  • 2007年『スワンの馬鹿!〜こづかい3万円の恋〜』※ 10話中6話担当(主演・上川隆也田中美佐子)◎
  • 2008年『鹿男あをによし』○ 10話中1話担当
  • 2008年『古畑中学生』★△○ 
  • 2009年『世にも奇妙な物語』(ボランティア降臨)○
  • 2010年放送予定『佐賀のがばいばあちゃん2』(単発。主演・泉ピン子)□
  • 2010年春放送予定『わが家の歴史』(フジテレビ開局50周年企画スペシャルドラマ・第一夜)★
  • 2010年春放送予定『わが家の歴史』(フジテレビ開局50周年企画スペシャルドラマ・第二夜)★
  • 2010年春放送予定『わが家の歴史』(フジテレビ開局50周年企画スペシャルドラマ・第三夜)★

映画

バラエティ

  • 1988年 『完全走破!上野~札幌寝台特急北斗星の旅』(演出)

プロデュース作品

  • 1988年『熱っぽいの!』(プロデューサー補)
  • 1990年『名探偵金田一耕助・女王蜂』(演出は福本義人。演出補兼プロデューサー補)◎

関連人物

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2009/10/17 02:17 UTC (変更履歴
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