聖川湧 : ウィキペディア(Wikipedia)

聖川 湧(ひじりかわ ゆう、1944年2月11日 - )は、日本の作曲家。本名・岩井実。日本作曲家協会理事。

来歴

富山県新湊市(現・射水市)出身。小学5年の時に両親が離婚。新湊市内に間借りし父親との二人暮らしが始まったが、ふた間しかない部屋に叔父一家が転がり込み、中学3年の時に追い出された。新湊を離れ、金沢の父親の知人の下宿に預けられたが、父親が莫大な借金を残して失踪。天涯孤独の身となった。1962年、下宿の隣にいた歌手の新川二朗と金沢ヘルスセンターの専属バンドで活動し、アルトサックス奏者として食いつないだ。

1963年に上京し、多田敏夫とスイングナインに加入。スカウトされ、1965年にビクターから本名の岩井実で「赤いエレキ」で歌手デビュー。1970年に故郷・新湊の風景を歌った野路由紀子の「私が生まれて育ったところ」で作曲家デビュー。

1979年に発売した三笠優子の「夫婦舟」が3年後の1982年に掛けてロング・ヒット。以来、香西かおりの「雨酒場」や「流恋草(はぐれそう)」などのヒット曲が続いた。2002年には成世昌平のために書き下ろした「はぐれコキリコ」が1999年11月の発売以来3年をかけ20万枚を超えるヒットとなり、第41回日本レコード大賞作曲賞、第32回日本有線大賞作曲賞などを受賞した。

代表作

関連項目

  • 作曲家一覧
  • 富山県出身の人物一覧

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/02/18 21:49 UTC (変更履歴
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