黒沼健 : ウィキペディア(Wikipedia)

は、日本の超常現象、超古代文明研究・執筆者で、SF作家・翻訳家としても活動した。本名は。父の左右田信二郎は銀行家の左右田金作の弟で、経済学者で銀行家の左右田喜一郎は道雄からみて従兄弟にあたるhttps://jahis.law.nagoya-u.ac.jp/who/docs/who4-11227。

経歴

神奈川県横浜市に生まれる。東京帝国大学法学部ドイツ法学科卒業。

1931年より海外探偵小説の翻訳を始める。戦前は雑誌『新青年』を中心に活躍したほか、日本文藝家協会や日本児童文芸家協会などに所属し、日本推理作家協会では理事を務めた。

東宝映画『空の大怪獣 ラドン』の原作、同『大怪獣バラン』の原案、大映テレビ室(大映テレビの前身)制作のテレビドラマ『海底人8823』の原作・脚本・主題歌作詞なども手がけた。『ラドン』『バラン』では、撮影現場にも訪れるなど積極的な姿勢を見せていた。

予言者ノストラダムスを日本に最初に紹介した人物とされる。

1985年7月5日5時32分に老衰のため、死亡(享年83歳)読売新聞1985年7月6日朝刊23面。墓所は横浜市蓮光寺。

著書

  • 『秘境物語』(新潮社、1957年)
  • 『謎と怪奇物語』(新潮社、1957年)
  • 『大怪獣バラン』(あかしや書房、1958年)
  • 『驚異物語』(新潮社、1958年)
  • 『謎と秘境物語』(新潮社、1959年)
  • 『新・謎と怪奇物語』(新潮社、1961年)
  • 『未来をのぞく話』(新潮社、1962年)
  • 『世界の謎と怪奇』(アサヒ芸能出版「平和新書」、1963年)
  • 『古代大陸物語』(新潮社、1963年)
  • 『霊と怪異物語』(冬樹社、1963年)
  • 『予言と怪異物語』(新潮社、1964年)
  • 『世界の怪異物語 神秘と奇跡の記録』(アサヒ芸能出版、1964年)
  • 『奇人怪人物語』(新潮社、1965年/のち河出文庫)
  • 『怪奇の窓』第1-2 (毎日新聞社、1965年・1966年)
  • 『地下王国物語』(新潮社、1966年)
  • 『霊と怪奇の世界』(山王書房、1967年)
  • 『超古代大陸レムリア』(新潮社、1967年 「失われた古代大陸」文庫)
  • 『世界の神々と性』(山王書房、1967年)
  • 『怪奇千一夜』(徳間書店、1967年)
  • 『大アマゾンの怪奇』(徳間書店、1968年)
  • 『天空人物語』(新潮社、1968年)
  • 『第二の世界物語』(新潮社、1969年)
  • 『神秘と幻想物語』(新潮社、1970年)
  • 『世界の予言』(八雲井書院、1970年)
  • 『生きている怪獣』(偕成社、1970年)
  • 『恐怖と戦慄物語』(新潮社、1971年)
  • 『空飛ぶ円盤と宇宙人』(高文社、1973年)
  • 『呪いと神秘の世界』(高文社、1974年)
  • 『七人の予言者』(新潮文庫、1974年)
  • 『霊と呪い』(新潮文庫、1974年)
  • 『失われた古代都市』(新潮社、1976年)
  • 『零次元の怪奇と謎』(グリーンアロー出版社、1976年)
  • 『怪獣大戦争』(出版芸術社、1993年) ※アンソロジー。「ラドンの誕生」を所収

翻訳

  • ドロシイ・セイヤーズ『大学祭の夜』春秋社、1936年)
  • D.L.セイヤーズ『アリ・ババの呪文』日本公論社、1936年)
  • コーネル・ウールリッチ『黒衣の天使』新樹社、1950年)
  • ジプシー・ローズ・リー『Gストリング殺人事件』(汎書房、1950年)
  • ニコラス・ブレイク『野獣死すべし』(早川書房、1954年)
  • レイモンド・ポストゲート『十二人の評決』(早川書房、1954年)
  • ウイリアム・アイリッシュ『妄執の影』早川書房、1955年)
  • パーシヴァル・ワイルド『検屍裁判』東京創元社、1956年/のち新潮文庫)
  • フィリップ・マクドナルド『鑢』早川書房、1956年)
  • ウイリアム・アイリッシュ『幻の女』早川書房、1958年)
  • D&G.ラム『失われた都市を求めて』第1-2部 (新潮社、1958年・1959年)
  • チャータリス『奇跡のお茶事件』新潮文庫、1959年)

出典

参考文献

  • 志水一夫編 「黒沼健略年譜」(河出文庫版 『奇人怪人物語』 ISBN 4309471242 に収録)

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